小春日和の太陽を吸い込む瀬戸の海
第2回岩国検定試験という一つの仕事をやり終えた安堵感がある。
昨日まで抱えていた荷物を一気に下ろして、気持ちが軽くなった思いである。
振り返ってみて、本当にそれほどのことをしたのか、自分の役割を全うしたか、問い質す自分がいる。終えて見て、気持ちが軽くなるほどの事をしたのだろうか?と。
まあそれほど神経質にならなくてもいいのかな。全部でも10人しかいないメンバーの一人であったということは確かなのである。10分の1は受け持ったということにしよう。
いくつかの残務処理はあるものの、兎に角終わった。
山の木々を揺らすほどの大風が吹いてはいるが、見事な小春日和のお日様が誘う。
軽い気持ちのまま、クルマではなく歩いて海の公園に足が向く。
風に揺られて騒ぐ海面を、まばゆいばかりのお日様が照らす。
キラキラ輝く。サングラスが欲しくなるほど。まるで海面のすぐ下で、大きなダイヤモンドが光っているのだろうか。いやいやそれよりもっと華やかに、この目を引き付ける輝き。
そうだ、花火だ!海の底から打ち上げられた花火が海面で炸裂し、尽きることなく輝きを放ち続ける。ひと仕事終えてうつろになりかけた気持ちを潤してくれる。
「海花火」と勝手に命名しよう。近寄れば火傷しそうな光彩を放つ。またひとつ新たな表情を見せてくれる海。やっぱりここはいい。誰もいないが話ができる。
ころあいよく騒ぐ海面、真上から降り注ぐお日様、それなりの条件が揃わなければこのような光景にも出会えないのだろう。ラッキーとグッドタイミング!!
今年も残りわずか。ささやかながら目標もある。軽くなった身辺をグッドタイミングと受け止め、ラッキーカムカムを夢見てちょっとだけリキ入れてみよう。
誰と競うわけでもなければ闘うわけでもない。もしも闘いがあるとすれば自分自身か。