やっと一輪、花開いたさざんか
今日も朝からよく働いた。目まぐるしい、とはこういうことを言うのだろう。
あれにこれに、これにあれに・・・。途中コーヒータイムも忘れてしまったような。
メインは恒例の窓ガラス磨き、それに伴う網戸洗浄。
窓という窓の網戸を外し、高圧洗浄機でエアー圧による噴霧洗浄。
みるみるうちにきれいになる。黒いヨダレを垂らしながら、真っ白い網戸が蘇る。
洗浄その物は大した労力ではない。ところがだ、二階に上がったり降りたり、脚立に上がったり降りたりする回数は半端ではない。そちらの労力を考えると、生半可なウォーキングなどの比ではない。よくぞやり抜いた、と誰も褒めてくれそうにないので、ここは自分で言って自分で納得しておこう。
窓ガラスだって、専用窓ガラス拭きでキュッキュッと音がするほど磨くのだ。
何故それほどまでにするのか・・・??それを聞いて下さるか。
単なる普段のおさぼりに対するせめてもの罪滅ぼし。面目を施すため精一杯のパフォーマンスなのでありまするぞ。それにしては、風呂に入ると足腰がギシギシ鳴るほどだ。
ふと目をやると、庭のさざんかにたった一輪の鮮やかな花が見られる。
サザンカの開花といい、この手による窓ガラス磨きといい、実は「間もなく年越し」という季節の移ろいの象徴的な行動なのである。12月29日。あと2日で年が変わる。
残り少ない今年という大きな一年への感謝の念が、沸々と湧き上がってくる。
そして新しい年を迎えたとき、さざんかは幾つの花を咲かせているのだろう。
梅は一輪ずつ春を呼ぶという。それからいくとさざんかはどんな未来を呼ぶのだろう。