広島カープ、新井・堂林選手の護摩行
目下新聞のスポーツ欄を賑わすのは、プロ野球各チームや個々の選手を追った「自主トレ」のニュースである。
「自主トレ」とは、チームの統制下以外に、選手個々が主体的に様々なトレーニングや矯正を行い、間もなく始まるキャンプインに備える極めて大切な時期である。この時期の過ごし方によって、シーズンの活躍が左右されるほどの大事な鍛錬期間とも言われる。選手会の呼びかけなどで、合同の自主トレも多く行われる。
有名なところでは、カープの新井選手が鹿児島のお寺に籠って、護摩を焚く燃え盛る炎の前で不動真言を唱える「炎の護摩行」であろう。
「苦しみの先に光がある」という言葉を信じて、弟子入りした新井選手が毎年続ける護摩行に、石原・會沢・堂林選手が同行した今年。
炎の威力に顔はゆがみ、呼吸が整わず、声も出てこない時間もあったという。
紅潮した顔からは汗が噴き出る。それでも、行に入る前に新井から言われた「向かっていけ」と言う言葉を思い起こし、堂林は声を張り上げ
不動真言を唱え続けたという。そして顔にはやけどの跡が残ったのだそうな。これも一つの自主トレということだ。
このように自主的に積み重ねたトレーニングの成果が、2月1日から始まるキャンプで首脳陣に評価につながる。
いずれにしても「トレーニングはウソつかない」。やっただけの成果は現れるというところか。
我が家のちびっこ野球選手は、放課後教室から帰るころには日が暮れて、ボールやバットを持つ自主トレの時間はない。
それをいいことに、帰るなり「ばあちゃん、何か食べる物」とおねだりしてコタツに潜り込んでテレビ観賞。
これじゃあいけん、なんとかしないと・・・と思っていた矢先、今年も大寒波が訪れた。広島の山には大量の雪が降った。
元々スキーがお得意の悠雅君は、お父さんに連れられて何度かスキー場に出かけた。そこで足腰をしっかり鍛えている。
もちろん、高いところから滑り降りる度胸も、スピード感も味わっている。昨日は小学生低学年の部で優勝したという。
これ以上の自主トレはない。ということで彼のことは問題ないのだが。
問題はこのジジである。彼がテレビ観戦で野球練習などの相手などしてくれなければ、ジジの自主トレは覚束ない。
もう少し日が長くなると「じいちゃん公園行こ」と言い出すに決まっている。その時に足がもつれないようにしておかなければ。
と思いながら、お城山登りも寒さに負けてサボりっぱなし。運動公園のジム通いも途切れがち。これじゃあいけん。
先ずは春物野菜の畑づくりでクワを振るい、途切れがちのジム通いを復活させないと。頭の中まで氷が張ってしまいそう。