大寒の日差しに、寄り添って羽づくろいするハト
連日の寒さを、一瞬忘れさせるような暖かな一日となった。
1階の窓のすぐそこに、つがいと思われるキジバトが2羽、ゆったりと日向ぼっこをしている。
お日様のあり難さは人間だけでなく、万物みなその恩恵にあずかろうとするかのようである。
急いでカメラを取りに行き、再び覗き見をすると、今度は寄り添うように羽づくろいをしていた。
よほど安全な場所と決め込んだのか、警戒心からもすっかり解放されたような緩やかな振る舞い。いい光景である。
と思っているところへ、ピンポーン。「宅急便でーす」と。
実はまたまたへまを仕出かしていたのだ。先日の雪見露天風呂へ行った折、ロッカーに腕時計を置き忘れてきた。
家に帰るまで気が付かないというのだから呑気な話。露天風呂の素晴らしさに何もかもペースが狂ったのかな?
すぐに電話したら「ありました。お送りしましょう」という気安い電話応対にホッ!
忘れ物として処分されてもそれほど惜しいものではない安物の腕時計である。ただ、歩数計機能やその他が付いていて重宝はしていた。
愛着と多少の未練心もあって、着払いで送付をお願いしていた。それが宅急便で、今日届けられたというお粗末な話。
だがそこに、大寒に春の日を思わせる今日のお天気みたいな、気持ちほっこりの話が付いて回るのだ。
魅惑の里スタッフの心の籠った頑丈な包装にまず驚いた。次いで、中から自筆の手紙が入っているのに二度びっくり。
「魅惑の里をご利用下さいましてありとうございました。・・・・・・」から始まって、深くきれいな雪景色を満喫してもらって感謝。
夏には格好の避暑地として楽しんで頂きたいので、是非またお越しください。
〇〇さまのまたのご来園を、スタッフ一同お待ちしております。と結ばれていた。
スタッフが我が施設を宣伝するのはごく当たり前の行為である。などと割り切ってしまえば身もふたもないが…。
こちらには、迷惑をかけたな~という自責の念はあるにしても、こういった気配りにはそれ相応に応えてあげたい気がする。
兎に角、お心遣い有難う。この夏には是が非でも・・・・・・。
身から出た錆びが、思わぬ輝きと温かさを運んでくれた。やっぱり、世の中って面白いよね~。