名にし負うあの千曲川そして阿武隈川の思いも寄らぬ氾濫、堤防決壊。耳を、目を疑うような大惨事となった台風19号の被害。
関東・東北・北陸一円に大打撃を与えた。
そんな中で行われたラグビーワールドカップ、日本対スコットランドの一戦。
被災地の惨状を思うとき、あまり大きな声ではしゃぐのは慎まなければ・・・と思いつつ、つい熱い戦いに飲みこれて、必死に日本チームに声援を贈った。
言うまでもなく、勝てば予選リーグA組をダントツで突破。トーナメントを戦うベストエイトへ名乗りをあげる。そんな大事な一戦。
大方の予想は日本の分が悪いかな?と言う論調であったような。ところが・・・・・・である。
28対21。日本リード、試合終了2分前 試合終了1分前
勝った!!ついに勝った。あの宿敵スコットランドに!歓喜の抱擁がグラウンドのあちこちに展開。
あのスコットランドに28対21。要するに4トライ4ゴールして、3トライ3ゴールのスコットランドに堂々の勝利である。
正直な気持ちを言えば「引き分けでもいい。決勝トーナメントベスト8に行ければ」という少し控えめな心境であった。
それがどうだ。何一つ文句の付けようのない戦いぶりで4戦全勝。見事な勝ちっぷりは、世界のラグビー界に「ジャパニーズ有り」を見せつけた。
この二人の安堵と喜びの笑顔が、日本チームの4気持ちを全て言い尽くしているような。
大災害に打ちひしがれる被災地の皆さんに、ホンの一筋の光明となれば幸いと思える、今日の日本勝利である。