手がけている地域活動の一つに、広報誌作りがある。
「〇〇社協だより」というA-4版4ページの、地区社会福祉協議会のお報せ的な機関誌を、年間3回発行している。そのトップタイトルの横に、地域を象徴するような小さな写真を載せている。
地区内で見られる四季折々の風景であったり、神社仏閣を追っかけたり、学校の校碑や校舎を撮ってみたり。52号を迎えるうちの半分以上に携わっている身には、そこそこ写真ネタも尽きかけている。
でもそんなことを言ってられない。何か目新しいシリーズを、などとつい普段から欲張りの眼で見渡している自分に気付く。
幸いなことに、山を背負い、JRと国道を挟んで穏やかな瀬戸の海に面する自然は、色んな風景を見せてくれるし被写体も少なくはないはずである。「長年やっているとネタが乏しくなる」そんな言い訳は他でも何度か耳にして来た。写真展に応募するほどの芸術性は置いといて、最も望ましいのは報道性である、といっぱしげに思ってはいる。季節の旬を一瞬先取りして小さな1枚に託す。
今日も小さな所用の帰り道、国道沿いの幾つかある船だまりで、頑丈なクレーンを積んだ工事船が岸壁の補修工事をしているのが目に留まった。取り敢えず撮っておこう。この姿勢が大事なのだ、と半分自分に言い聞かせながら、芸術性とは無縁の現場写真をパチリ。もっとも、いつもデジイチを持ち歩くわけではないので、急遽スマホで。これが意外に、と言っちゃ失礼だが、ちょろいコンデジよりよっぽどきれいに鮮明に撮れる。かくして次号のタイトルスナップは「海のある風景」にでもしようかな。