近くの開業医で予約を受け付けてもらった新型コロナ感染予防ワクチン接種。今日その第1回目を終えた。
耳にタコができるとは聞いていたが、最近では目にタコができるほど、肩近くの筋肉に針を刺すワクチン接種の映像があふれかえっている。どの顔を見ても痛そうな表情ひとつしない。刺す方も刺される方も淡々としている。そんなもんか?と思いながらの1回目。
昔っからヘビと注射はあまり好きではない。小学校のころの予防接種などは、大体出席簿順のアイウエオ。ヨの私など一番後の方なので、先に注射した人に「痛かった?」と何人かに尋ね「大したことないよ」という返事を待って覚悟を決めたものである。それでもなんでも順番が回ってくれば腕を差し出すしかないのに、なかなか往生際のよくない男の子であった。
そんな私だから、今回のワクチン接種もさほど率先して手を上げるわけではなかった。しかし、世の中の趨勢には少しの敏感さはまだ残っている。しかも、ことは命に関わる大切な作業。しかも自分だけが苦しんで寿命を縮めるのならともかく、家族や孫たちや、私に関わる多くの人を巻き添えにしかねない重大事。勝手なことなど言ってはいられない。それでなくても、相変わらず不特定多数の人との交わりは途切れていないのだ。だから、今回ばかりは早くから接種積極派に回っていた。
そして平熱を確認して予約時間の30分前に病院へ。待合室の多いこと。これこそ密だね~とそのことに一瞬ひるむ。もちろん、待合室の椅子は確実に一人分を空けて座るようにはなっているが、それにしても多い人。受付を済ませて、呼び出しの声が届く程度の玄関脇で立って待つことに。
やがて名前を呼ばれ、先生の注意をいくつか聞いて左肩を差し出す。「チクッとしますよ」とは言われたのだが、血液検査の血管に針を通すのとは比較にならないほど無感覚。あっけなく終わった。
人それぞれに考え方はあって「接種したくない」「する必要ない」と唱える人も多いと聞く。それはそれでその人のことだから致し方ない。ただ自分としては何はともあれ先ず接種をと考えて来たので、しない人の近くは怖いよね~という感覚にはなるのだろう。
兎に角1回目が終わった。次は6月11日予定。それを終えたら、県またぎの姫孫にも会いやすくなるのだろうか。こんなちっぽけなことさえ許されないコロナ禍。出来る予防は万難を排してやっておきたいと思う。まだ少し欲があるのだから。元気で長生きの一つの投資みたいなものと考えるのは如何だろう、ご同輩。