「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「ありがとう、ご苦労さん」

2021年05月15日 | つれづれ噺

                                                                      
                    更新が決まった我が家の仲間

今年に入って、時々ストライキを起こして使用者を悩ませてきた、エコキュート温水器。
朝起きた時、キッチン壁面にある給水スイッチの液晶画面に「エラーNo40」などという表示が出てきて、夜間の温水動作が不調でお湯が沸いていない。
温水器本体のドレン抜きや、ヒートポンプのドレン抜きなどちょっと手をかけてやると、取り敢えずはご機嫌を治し復旧する。その夜はちゃんとお湯を沸かして湯量目盛りは満タンを示す。安心してまた使う。

1週間、1カ月、ご機嫌麗しく働き続けてくれる。「治ったのかな?」と思ったとたんに「そうはいかないよ!」とばかりにストライキを。また手をかけ声をかける。機嫌を治す。この繰り返し。
ふと遠い昔を思い出す。相手のご機嫌に振り回されるのも恋のうち。などと勘違いしてせっせと手を加えたのだったか、加えなかったのだったか。

そんなストライキの回数がだんだん多くなってきた。ちょっと手を当てるとすぐに愛想が戻る。でもすぐに愚図る。いよいよ限界かな。
懇意の我が家のメンテナンス一級建築士に相談した。すっ飛んで見に来てくれたが、予想通り「そろそろ限界みたいですよ」とつれない返事。無理もない設置からかれこれ20年近い。北側のあまり日の当たらない場所に静かに佇んで、じっと生活を支えてくれたのだ。

いさぎよくお役御免を言い渡そう。いま更新しておけば、次の更新は私たちじゃなく誰かがやるのだろう。気持ちよく「ご苦労さん」と送り出そう。とはいうものの、50~120万円の大仕事だ。でもこれこそが年を取るということ、家財道具も人間も。仕方がない、これが生きていることの証でもあるのだ。

長年付き合って来た身の回りの生活用品。その長さと比例するように愛おしさは募るばかり。そしていつかは別れが待っているとは、ちと切ないねー。

コメント
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