目の前のお山が大噴火か ?
我が家の勝手口は東向きに出来ている。6月の早い日の出を朝からまともに受けて、爽やかな陽ざしの恩恵に浴している。
そんな勝手口の向こうに思わぬ朱色が広がっているのが見えた。時計は夕方7時を回っている。なんだこの時ならぬ色めき立った夕暮れは。
ナヌッ!夕焼けか!!急いで表に回って見上げると、それこそ紅に染まる空が広がっている。
急いでカメラを持って、孫たちと散歩するコースの田んぼのあぜ道へ走った。間に合った!!
いま山の端に隠れようとする太陽の残像が、雲を巻き込んで見事に朱に染まっている。まるで活火山大噴火の真っ最中の様相。
まだ6月だよ。夕焼けは秋の季語であり、頬撫でる涼しい風とマッチしていてこその値打ちである。
少し気候が違っていないかい。但し今日は、派手にニュースの主役を勤めるような爆発的な暑さとなったようだった。
なんでも、太平洋高気圧が日本列島近くまでせり上がっており、温かい空気が流れ込んだり、日本海側から吹く風がフェーン現象を起こして、この時期にしては異常を通り越すほどの暑さになったようだ。
そんな事情を反映したのかどうか、季節外れのものすごい夕焼けに感動をもらった。
実際にこれほどの大噴火が身近で発生したらなんとしょう。きれいだねなんて言ってはいられない。
このようなエネルギーの爆発などの現象は、ビジュアルな世界でこそ楽しめるのであって、現実的には起こるべきではないし、起こさせてはならないことである。