年明けとともに始まったプロ野球選手の自主トレーニング。
2月にはチームによるキャンプインで、ベテラン新人入り混じって力量が試される。評価を受けた30人近くが開幕一軍選手登録を競う。いわゆる厳しい競争社会である。勝ち残った者だけが晴れのスタートラインに立つ。しかしそうばかりではない。スタートラインには立てなくても、持てる力をコツコツ発揮して首脳陣に認められれば陽の当たる一軍登録が待っている。要は自身との闘いに勝ち、周囲にアピールする力を発揮させることである。
3月の声を聞いた今は、多くのチームでキャンプを切り上げ実戦に近いオープン戦が始まっている。
そんな中で、我ら広島カープの公式戦のチケットが販売された。多くの席が早くも完売。あとはコンビニに回されるチケットをあちこち走り回って手に入れる方法が残されてはいる。ただ競争率が高く入手困難であることに変わりはない。やはり依然としてプロ野球人気は高いと言える。
そんな状況もあって今年から声出し応援解禁。鳴り物入りの賑やかさが戻ってくる。
せっかくのプロ野球観戦が、マスク必須で大声応援はご法度。絶好機のタイムリーヒットもヌンチャクバットを叩くだけ。立ち上がっての応援も自粛。同伴の相手とヒソヒソ話で逆転負けの口惜しさを抑え込む。なんかしらストレスの溜まる応援風景であった。
今年は様子が変わる。食べ物の売れ行きも跳ね上がるだろう、元気な応援売り上げ倍増景気の底上げか。観戦そのものが心底楽しめそうである。
その上に、新井新監督率いるフレッシュカープが好成績でも残そうものなら、コロナも不景気も物価高も一瞬忘れられるに違いない。一瞬でもいいのだ、憂さを晴らして雄たけび上げる、そんな場所を共有できればそれだけで、明日への勇気も希望も湧いてくる。
そんな春間近。孫君の野球追っかけと同等かそれ以上にカープにのめり込むのだろうか??