世の中には言葉が溢れている。個人的に素敵な日本語だよね~と信じている「ひらがな言葉」。ややこしくて分かりにくいね~と不平をこぼす若者言葉。やたら知ったかぶりに使われる、外来のカタカナ言葉。好き嫌いは別としても、兎に角いろんな言葉の洪水に溺れそうになる時がある。
そんな言葉の話とは少し異なるが、国政をつかさどる、それも司法の番人であるはずの法務大臣たる人が、はなしにならない言葉を発して更迭される事態に発展した。政権のアラ探しに奮闘する野党の皆さんの格好の標的になった。政権側からこういった人が出ると、そのたびに国民生活の審議はさておき、大臣を辞めさせることに集中して政治が前に進まなくなる、と感じる場面が多すぎる。ということは政権与党の大臣の資質の低下が源流にあり、軽はずみな言葉遊びにも似た軽~~い発言が横行しているという現代風潮が目に耳について仕方がない。
「それを言っちゃぁお終いヨ~」と啖呵を切ったのはあのフーテンの寅さんである。
死刑のハンコを押した時だけトップニュースになるだけの地味な部署だ法務大臣は・・・などと発言し、更迭された葉梨法相が、さきほど岸田首相に辞表を提出した。首相官邸で取材に応じた葉梨氏は、辞表を提出するに至った理由について、「死刑という文言を軽率に使ってしまった。国民の皆さまに不快な思いをさせた。国会日程にも影響を与えることになった」などと述べた。というニュースがいち早く流された。
地味な立場を嘆く気持ちを晴らすつもりの発言が、一気に「アンタは失格、退場!」を命じられたというお粗末な政治劇。見ちゃいられんよね~。オッと聞いちゃいられないはなしだよね~。そっか~お名前が話にならない葉梨さんか~落語のオチみたい。
ただこれは、政治やおエライ方ばかりの葉梨ではない。オットット話ではないの間違い・字違い。
我々の世界でも全く同じである。ひとつ言い間違えたりすると一気に総スカンを食らうことだってある。ましてや何の縛りもバックボーンもないボランティア団体での運営や活動お願い事などは、発言に気を配っている。つもりではあるが、結果的にちょいちょい失敗している。一言余計であったり、言葉足らずで誤解を招いたり、言葉尻を捕まれて意図せぬ窮地に立たされたり。
どうすりゃ解決するんじゃろう。やはり信頼関係構築という目に見えない心の綾が必要なんだろうね~。そこがヘタなんだよね~。情熱のほとばしりのつもりが、独走とみられたり、「勝手にすれば・・・」となったり。
言の葉って本当に便利なツールだけに怖さを併せ持つ、もろ刃の剣なのかもね~。いまごろになった気付いたわけではないのに、性分というのは年を取っても変わらないし、治らないね~。灰になるまで持って行くしかないのかも。ア~~ア!!
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