島根県津和野町、太鼓谷稲成神社本殿 クルマ修祓所
購入した新車での初めての遠出。最高速度60km/Hを超えないように、ゆっくりの慣らし運転。後ろから忙しそうなクルマが接近してきたら脇によけてやりながら。
正確に距離を測ったら片道110km。2時間45分かけて、文字通りの安全エコ運転で島根県津和野町、太鼓谷稲成神社に着いた。
新車修祓、安全祈願、おまけに家内安全のお札も頂いてきた。
今、私専用に乗っているクルマも、3年半前にここまで走って、お祓いをしてもらった。
何故津和野まで?何故太鼓谷稲成神社なの? 問われても答えようがない。気持ちがそちらに向くから行く。問題は気の持ちようなのだろう。
行く時よりは帰る時の方が、運転席での落ち着きが増すような気がする。別段何かの力が働いているわけではないと思うが、なんとはなしにそんな気にさせられる。単純なのかな。単に行く時は車自体も不慣れだし硬い感じがする。でも、帰る時は運転そのものに慣れるし、クルマの癖も分ってくるから、落ち着くという部分はある。
いずれにしても、自分を守り、他人を守る。そんな原点に立ち返るために、新車購入を機に気持ちを新たにするお祓いだと思うことにしている。
これも言ってみれば、新年を迎えたお正月に、向こう一年の無病息災・家内安全・五穀豊穣・商売繁盛などなど、色んな思いを込めて柏手を打ったり、お寺で手を合わせお念仏を唱えるのと同じことなのだろう。
惜しむらくは、あいにくの春雨に見舞われ、津和野の古い街並みを歩くことさえままならなかったことだ。またいつか、観光だけの目的でゆっくり訪れることにしよう。
そして今日は啓蟄。冬眠を決め込んだ虫たちもうごめきを始める頃。世はまさに春を招き寄せている。なのに、どこまで走っても、南天の赤い実、クロガネモチの実も鳥たちの餌にならないまま木に残されている。春の陽光とともに、小鳥たちも元気な姿を見せて、春のさえずりを聞かせて欲しいものだ。私たちの耳をくすぐるように。