「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「初めての遭遇」

2019年10月12日 | ニュース・世相

   
           出発二駅目で引き返さざるを得なかった大竹駅

   
        行き先も明示されてはいるものの、一向に動く気配のないレッドウイング。

今年襲来した数多くの台風の中でも超大型で、関東・東海1都11県をはじめ、日本列島各地に大きな爪痕を残しそうな台風19号。
記録的な大雨による浸水被害や土砂災害、さらには大風による建物の倒壊、停電など目を覆いたくなる惨状がテレビに映し出される。

季節的には最高の、10月14日体育の日までの3連休。スポーツイベントに行楽に、多くの人が屋外活動を楽しみ、コミュニケーションの輪も広がるであろうこのときに、指定の避難場所に避難を余儀なくされた人も少なくない。台風被害の損失に加えて、人の動きに合わせた経済効果も失われ、実質的には計り知れない経済損失となりそう。台風など発生しなければいいのに。

そのように日本経済を揺るがすような台風騒ぎの中で、こんな話をするのは不謹慎なのかもしれない。と思いつつ、ホンのちっぽけな体験話「初めての遭遇」を。
今日は倅の方の姫孫のお姉ちゃんが幼稚園最後の運動会で「見に来てよ」「見に行くからね」と、固い約束を交わした日であった。
「運動会が終わったら、じいちゃんばあちゃんお泊まりしてね。タコ焼きパーティをするんよ」と。何故タコ焼きなのか定かではないがそんなリクエストがあった。

朝5時に起きて、速い電車で呉まで行って・・・・・・と綿密な計画の下、周到な準備で出掛けた。
定刻通り電車は出発した。二駅目の「大竹」で、待っても待っても電車が出発しない。約15分たったころ「広島ー西広島間で強風のため運転を見合わせています」ときた。「そのうち出るだろう」軽い気持ちで少し居眠り。30分、1時間、1時間半たっても「運転見合わせ中、運転再開の情報はありません」の一点張り。
電車通勤は東京本社勤務の1年あまり、京浜東北線と東京メトロを利用しただけ。他は自宅から車通勤。電車に閉じ込められたのは生まれて初めて。

スマフォを駆使して倅、嫁、姫孫と緊密に連絡を取ったが、2時間待っても動く気配はない。運動会は午前中だけ。ついに間に合わないと判断。
電車を降りて帰宅する算段をする。といっても、下り電車はもちろん動いていない。バス便などありはしない。
唯一のラッキーは、出発から二駅目だったのでタクシー使っても破産しない距離であった。仕方なくタクシードラバーのニコニコ顔を見ながら。出発駅へ戻った。

どんなに周到な計画・準備をしても、自分の力の及ばぬところで挫折することは、この世の中にはあふれている。思い通りにいくなんてことはまさにラッキーなことであり、それが当たり前のことでは決してない。という教訓を改め思い知らされた次第。
姫孫にはまたいつか埋め合わせをしよう。楽しみがふえた。

我が家の台風19号の被害はこの程度のことで済んだが、上陸や直撃された被災地の方々に心からのお見舞いを申し上げたい。

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「チームの要、笑顔の残留」

2019年10月10日 | カープ一喜一憂

              
                   笑顔で記者会見に臨む會澤捕手。通称アツさん。

   秋深し ストーブリーグ 肌寒し。 かと思いきや、広島カープにとって今年のオフは、先ずは「大きく一息」の様相である。
シーズン半ばでFA権を取得していた、カープにとって攻めと守り両方の要の選手である「會澤翼捕手」が、FA権行使せず、カープ残留が決まった。
これは有り難い。カープファンにとって顔がほころぶ朗報である。
佐々岡という投手出身の監督と、明晰な頭脳と冷静な判断力が必要な會澤捕手との新コンビ誕生は、来シーズンに期待が持てると言うものである。

出身が茨城県水戸高校だけに、気持ちの中には、出身地に近くて都市圏の球団をという思いがかなりあったはずである。それを、今まで育ててもらった球団に愛着と恩を示して、笑顔の残留会見となった。これほどスッキリ決まったら、来季の大いなる羽ばたきも期待できる。名前が翼(つばさ)だけに。
會澤のア、翼のツで、アツさんと呼ばれ親しまれる兄貴分。選手会長ここにあり、ってなもんである。

こうしてカープ生え抜きで、キャッチャー出身の選手がさらに飛躍すれば、近い将来「會澤監督」という選択肢も夢ではない。
それほどに度胸の良さと、統率力には魅力がある。兎に角よかった。後は菊池涼介選手のメジャー挑戦の行方。野村祐輔投手の去就である。
出来ることなら二人ともカープに残り、今年の雪辱を果たす役割を担って欲しい、とは思うがさてどうなんだろう。

目下セ・パ両リーグともにCSファイナルを戦っているこのときに、カープの話に没頭していては「それでもプロ野球ファンか?」とお叱りの声もあろうかと思うが、カープファンにとっては来年の動向の方が気にかかるし、優先順位はこちらが先なのだ。

日本一を決める日本シリーズは、本来なら優勝した巨人と西武ライオンズが戦ってしかるべきものと思っている。
クライマックスシリーズなど、どっちでもいいや、と言うのが本音である。ついでに、パリーグを制した西武ライオンズに頑張って欲しいものだ。

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「畑のお化粧」

2019年10月08日 | 晴耕雨読

               
         

              秋たけて 化粧の畑 誰を待つ   愚作

またまた畑にお化粧を施す時期になった。
お化粧とは言っても、紅を引くわけでもなく眉を刷くわけでもない。ただただ白粉を塗りたくっただけのお化粧である。
 ♬ ・・・・・・ 窓に映して寝化粧を しても心は晴れません ・・・・・・ ♫♫ などという艶やかな演歌も関係ない。

要するに、10月末に植え付けするタマネギ用の畑に、鶏ふん・牛ふんの元肥を施した。そんな酸性土を少しだけ中和して、タマネギの成長を促す目論見の苦土石灰を撒いただけのこと。
そのついでに、芽を出したばかりのカブやダイコン、ホウレンソウなどにも少しだけ白粉を塗ってやった。
新鮮な青い芽が心なしか微笑んでいるようにも見える。 

     

ところが、このわずかな苦土石灰の白粉を嫌う野菜もあるのだ。
少しでも器量よしに見せたい親心ならぬ施主心を、有り難いと思わない野菜とはジャガイモさんである。
堀立のつるんとしたきれいな肌が、この白粉、つまり苦土石灰を撒くことで、肌に黒い斑点の窪みが発生する。これが新ジャガ?と思わせるほど、見るも哀れなえくぼ表面となる。皮を剥くにも一手間よけいにかかる始末で、評判が芳しくない。何でもかんでも化粧すればきれいになる、というものでもない。

有名女優さんが使っている高価な化粧水を使えばみんな綺麗になるのなら、この世はまさに美人だらけになり、それなりの人がいなくなる。
そうなると、どれが美人なのか判別しにくくなりそうだ。それなりがいてこその美人なのではないのかな。
うかつなことを言うと、世の女性を敵に回しそうな気配なので、話題を変えよう。

こちらが良かれと思ってしたことが、相手にとって不愉快なことだって世の中にはあふれるほどある、ということ。
これからの高齢化社会の中で、ご近所支え合いと言う名の下に、他人の生活にどこまで介入していけるのだろう。
お節介とは「節度のある仲立ちをすること」をいうのだそうだが、石灰白粉のお化粧を受け入れてくれるタマネギやダイコン、ハクサイはいい。
白粉を受け入れる体制、気持ちのない人に、さてどこまで手を、口を、差し出すのがいいのだろう。これからの勉強が欠かせない。

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「人並みに・・・」

2019年10月05日 | 季節の移ろい・出来事

       

     

     

深みゆく秋とともに、あちらこちらで写真や絵画、書などの作品展が開かれている。手近なところではあるが人並みに芸術の秋を楽しんでいる。特に、同級生が主宰する写団「のら犬」展には、大きな思い入れをもって、毎回欠かさず見学させてもらっている。
ちょっと生意気ではあるが、ここ数年は会員各位の写真技術が格段に向上しているものを感じる。見応え・手応えを感じるのである。

かれこれ65年前の中学1年の正月。社会人になり立ての兄からのお年玉がなんと、スタート35というカメラであった。
ヤシカかミノルタか、はたまたニコンか。それとも名もない一向社か。メーカー名はすでに記憶にないが、兎に角、当時の最先端を行くカメラ少年というイメージで、宮島に渡り、凍える指に息を吹きかけながらシャッターを押したのを覚えている。それほどにカメラを扱う年数だけは長いのだが。

ただ長いだけのカメラ歴とはいえ、新聞投稿のレポートに現場写真としてたった1枚を沿えるために20枚も30枚も撮影する。
その中からお気に入りの1枚を選び抜く作業を繰り返しているうちに、段々眼は肥えてきた。
ただ、報道用の写真と、展覧会に出す芸術写真では自ずと構図や光の取り込み方などに違いがある。報道写真はその一瞬の切り取りが勝負で、待つことも再びを期待することも出来ない。そういう意味では、ファインダーを覗いた途端に、被写体の動きを追いかけ、いち早くシャッターを押す。被写体の躍動感が報道写真の命である。と勝手に自分に言い聞かせている。

そこへ行くと、今回の芸術写真は、被写体を求めて日本各地を移動したり、早暁を狙ったり、夕景・夜景に的を絞ったりその熱意は大変なものである。そこには単なる表面的な画像だけではなく、詩的な感覚が盛り込まれることになる。増してや、その写真にタイトルを添えるとなると、その時こそ写真家を超越した詩人感覚が必要なのかなーと思う。感銘する写真に当を得た詩的なタイトルが添えられるていると、その写真が倍の値打ちを発揮させるのではないか。などと思うが如何だろう、ご同輩。

いずれにしても、2019年度の市美術展の入賞作品7点ほか、16人の写真家による83点の展示はお見事というほかない。
あれこれ思いながら、人並みに芸術の秋の一端を鑑賞させてもらった。 

 

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「10月の入道雲」

2019年10月04日 | 季節の移ろい・出来事

                  

いつまでたっても今年は暑い。陽射しの下で何かをすればすぐに真夏なみの汗が噴き出る。
時は10月である。本来なら鰯雲に代表される、魚が泳ぐような丸っこくて小さなちぎれ雲が空を覆うのが、季節の風物詩であり季語にもなる。
他にも、さば雲・うろこ雲・ひつじ雲などと呼ばれ、ゆったりした雲が流れるところに深まりゆく秋を感じるのである。

 

ところが今年の秋はどうなったのだろう。10月4日にしてこの入道雲である。
もっとも、真夏のあの恐ろしいような威圧感をもって盛り上がる入道雲の迫力には届かないが、これは紛れもない秋の入道雲である。
入道雲に、夏と秋の区別があるのかと聞かれると返事に困るのだが。

兎に角、季節は巡っても海水温度が下がらないため、局所的な積乱雲はまだまだ至る所ではっせいするようである。
それでも、どこかに優しさが見えて、やがてあれが鰯雲に変わっていくことを予感させるのは、せめてもの慰みではある。

このような状況を見ても、地球温暖化は間違いなく進んでいる。やがて地球という星から、万物の生命が燃え尽くされる日が来ないとは言い切れない。
17歳の少女が、国連の各国代表に「なんとかしなさい、あなた方が何もしないのなら私たちでやりますよ」といった発破をかけたが、大国の大統領は、中間選挙を控えて我が保身のためなら、地球温暖化の詳細データもヘイク情報だと言い切るのだから始末に負えない。

では私たちに出来ることは?と聞かれるとさてどうする。
例えば、夏の野菜であるきゅうり1kgを冬や春早くに作れば、約5倍のエネルギーが必要だと言われる。
特別なエネルギーなど使わない、自然の季節に合わせて出来る物を、旬のものとして食べる。冬にきゅうりを欲しがらないだけで、相応のエネルギーが節約され、二酸化炭素の排出削減につながり、地球温暖化対策の一助となる。そんな話もあるのだ。
他人事ではない。人間ひとり一人のちょっとした贅沢削減が、地球温暖化を防ぐ力に変わる。ちょっといい話かも。

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「ストーブリーグ」

2019年10月03日 | カープ一喜一憂

          

10月の声を聞き、日本プロ野球界では各球団とも多数の戦力外通告という、いわゆる解雇選手の名前を公表している。
それは選手に限らず、監督・コーチなど首脳陣にも及んでおり、プロ野球関係者に厳しい秋の風が吹いている。それらが色々取り沙汰され、来年度の戦力占いや首脳陣評価など、早くもペナントレースとは違うストーブリーグが始まっている。

広島カープでは、永川投手・赤松外野手・助っ人スラッガー、エルドレッド選手などが華々しく引退した。
この様に、マツダスタジアムの大観衆から拍手喝采を送られ、引退セレモニーの場を与えられる選手らは幸運な人たちである。
もちろんそれは、現役時代の活躍という裏付けがあった選手に限られる。

セリーグ第4位Bクラスに終わったチーム不振の責任を取るとともに、5年契約満了の緒方監督も引退組の一人となった。ただし、緒方監督の場合、引退とは言わず「勇退」と言われるのがせめてもの救いである。
セリーグ3連覇という偉業を成し遂げ、観客動員の増加や多くの全国ファンを惹き付けた監督に対して、引退セレモニーもないのは、ファンの一人として淋しく思う。

入団以来毎年注目して応援して来た岩本貴裕選手も戦力外通告を受けた。野球以外の生きる道を探すようである。
トライアウトという制度を活用して、新たに他チームで活躍を誓う選手もいる。しかし年齢的に再挑戦の道を閉ざされた往年の選手や、活躍の場を与えられないままユニフォームを脱ぐ年若き選手は、これからいったいどうなるのだろう。野球の道をひたすら駆け抜けてきた若者が、普通の生活を求めて再就職の道を探す。実に哀れというもお気の毒な秋風ではある。

プロ野球の選手になるまでには、汗にまみれ泥にまみれて難関を突破して来た男ばかりである。これまでの努力と苦労をバネに、新たな生活の道を切り拓いて行って欲しいものだ。どこかでそれらしい名前に出会ったら、新たな声援を贈りたいと思っている。

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「消費税の10月スタート」

2019年10月01日 | ニュース・世相

「消費増税スタート、各地でトラブル」 

場内も場外も含めていろいろ物議を醸した消費税の2%増税がスタートした。
令和元年、2019年10月1日は、後年まで語り継がれる記念日となりそうである。

新聞の論調もテレビの報道も「2%増税」とはあまり言わない。「10%がスタートした」と声高に言う。
まるで消費税がない世界から、いきなり10%の消費税を国民に強いたような言い方をする。口裏を合わせたように同じことを言う。
昨日まで8%だったのが10%に。実質2%のアップしただけのことであるのに。

などと言うと「増税に賛成するのはおかしい」「家計のやりくりに無知だ」「国民を敵にまわすのか」とひんしゅくを買うに違いない。
それこそ冗談ではない。年金暮らしの先行き不安の中で、たとえ1円たりとも増税は困る、と考えるのは当たり前。小生ももちろんその一人だ。

だが待てよ。何のために消費税を2%アップさせなきゃならないの??。この議論をもっともっと深く強く説明する報道をするべきではないか。
やたらに政府のやり方や体制批判さえすればいいわけではないだろう。やむを得ない理由がある。その理由をわかりやすく納税者に説いて聞かせるべきだ。もちろん為政者はその説明と理解を得るための努力を惜しんではならない。

税増収分は「幼児教育・保育の無償化」「低所得の年金生活者への給付金支給」という社会保障に充てられる。この大義名分を忘れてはならない。
これこそが、お金を使える人がその一部を税として収め、弱者を救済する『人間の優しさ』ではないか、と思うがどうだろう。
近代的モノの考え方や少子化などで、社会全体が優しさを失いつつある気がしてならない。

そこへ持って行って、政府の思いやりなのであろうが「軽減税率」というわけの分かりにくい話を持ち込んで混乱に陥れる。
何が何でも必要な税なら、全て2%増税1本で行けば良い。何かしら政府の増税批判をかわすまやかしに見えてならない。
一方で従来の8%でまかなえるのなら増税なんてしなきゃいい。必要で踏み切るのなら、公平に負担を受け持ってしかるべき。

その上に、キャッシュレスによって5%のポイント還元などとくれば益々混乱の火に油を注ぐ。
キャッシュレスと増税は別の次元の話で、切り離すべきである。なんもかも一緒くたにして、目先を変えているのかも。

あぁ ややこしやややこしや!!2%の増税は受け入れるとしても、このややこしさは寝苦しさを増す秋半ばである。

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