「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「人海戦術」

2020年05月14日 | 地域活動

     
      
コロナ禍の悪影響がここでも、善良なる多くの市民を脅かし、困らせている。

総人口が13,000人に及ぶ我が住む地域。公務員や企業の出身者、民生委員、福祉員、自治会長などなど多くの、ボランティア仲間が集まって地区社会福祉協議会を運営している。原資の大半が、地元住民による賛助会費という名の浄財である。
事業や活動の取り組み内容や会計報告など、少なくとも年に一度は賛助会員皆さんにお知らせしなければならない義務を負う。その最たる会が定期総会である。

市役所の出先機関である地区の出張所に隣接する供用会館で、5月下旬に総会を予定し準備を進めてきた。ところが、コロナ感染対策という大義名分でそのようなお役所関連の施設は一切閉鎖、貸し出し禁止措置と相成った。抵抗など出来はしない。
一方で、総会は開けなくても1年を総括する総会議案書は、100人の総会構成員や、市社協関連機関に提示する必要がある。
総会があろうとなかろうと、執行部仲間のやるべきことは全く同じ。

そこで、早くから準備していた40ページに及ぶ総会議案原稿を印刷し、製本しなければならない。供用会館集会室は使えない。
仕方なし、普段事務所として使っている6畳二間の狭い部屋に10数人がひしめいて、まさに人海戦術。窓という窓を全部開放。印刷した山を風に飛ばされないよう気をつけて、腰を曲げてページ順に拾い、製本していく作業。よくやりまんな~と感心させられる一幕ではある。

このように、すべからく何人かが寄り合ってことを進める地域活動。なんのしばりもない、ただただボランティアという善意の集団。
腰が痛いの、足が悪いの、色々言いながらも執行部の声かけにはちゃんと応じてもらっている。
でもこれは、換気は十分に、もちろんマスクは完璧に。ではあるが三密には違反してるよね~、と思いながらも、どうしたってやるべき時にやらなきゃならないこともある。もちろん、不要不急の集まりなどではなく、緊急必要に迫られたうえでの集団行為。

この努力に免じて、コロナも遠く避けて通ってくれるだろう。ただ、高齢者が主役の地域活動。怖さもある。今回こっきりにしよう。
さて今日は39の県で緊急事態宣言解除発令。ほんとに大丈夫なの??やはり自分を守るのは自分であることに専念しよう。

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「こたつと木刀」

2020年05月12日 | 家族・孫話

                 

できる限り外に出ないように、我が家での引きこもりを決め込んで、ボ~~っと過ごすのもいい。それが目下一番の安全策。
と思っている。十二分に分かってもいる。できることならそうしていたい。
それがどうしても出来ない場合だってある。年度替わりのこの季節は、地域活動の定期総会を取り仕切る季節でもある。

80人に上る理事さん全員に呼びかけて、一堂に会する総会だけはコロナ対策で中止にした。しかし、それでお役目が終わるわけではない。
例年の如く、40ページに及ぶ総会議案書は作らなくてはならない。しかもそれに、賛否を問う議決書も添えて各人に郵送しなければならない。
例年より余分の作業がのしかかってくる。そんな詰めの作業をしていた昨日、午前中で終わる予定が昼を少し回ってしまった。

小5の孫君の学校も昨日からようやく再開された。といっても今週はまだ午前中だけ。
ただ、朝早くに出勤する母親のクルマでじいちゃん学校にやってくることはなくなった。でもお昼には直接我が家に帰ってくる。
そんな事情を知っていながら、ついついキリのいいところまで作業を伸ばしてしまった。

慌てて帰ると、彼はすでに上がり込んでこたつに入ってテレビを見ていた。
「勝手口が開いたから入れた」と少しオカンムリ。むりもない。ただ幸運は、ジジが勝手口の鍵を掛けるのを忘れて出かけたことだ。
「オレが帰るのを忘れて何をしよったのか」とは聞かない。ひたすら「悪かったね-」「ごめん、ごめん」の平謝り。

そして、昔の家族の団らんを思わせるまぁるいこたつの上に木刀が乗っかっているの見つけた。
「これどうしたん?」「オレ一人だったので、誰かが入ってきたとき抵抗するために探してきた」と、ニヤけて言う。
さすが男の子。こんな木刀が我が家のどこに置いてあるかを知っていたのだ、目の前にちゃんと置いている。
ここが姫孫とは異なる味であり、頼もしくもある。これほど勇ましい気持ちは「責任感」と受け止めてやりたい。

その反面、「君子危うきに近寄らず」も教えておかなければなるまい。「逃げるとこは最大の防御」であることも。
ただ、今の彼にそこまで言うのはよろしくない。むしろ熱血燃ゆるが如き正義感を持たせることの方が必要かも。
そしてもっと大きくなったとき「こたつに木刀を置いて待っていたよね~」と思い出話が出来るときになって、改めて分別を聞かせるのがいいのだろう。ここにもコロナの目に見えない影響が、遠回しに影を落としているようなはなしになった。

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「五月雨を」

2020年05月09日 | 季節の移ろい・出来事

             

晴れなら晴れで、いたるところまばゆいほどの新緑が目に飛び込む。
雨が降れば降ったで、五月雨にしっとり濡れて光るような新緑が、見てよ見てよと誘ってくる。
木々等しく新芽を吹き出すこの季節。萌え出づる新緑は、花を愛でるのとはまたひと味ちがう艶やかさが、元気で前向きな癒やしをくれる。

同じ風薫る新緑でも、それなりの場所に出かけるともっと心地よい葉緑に恵まれるのであろうが、今年ばかりはひたすらガマン。
そんな、自粛を守り三密を避けるための自宅待機などなど、日本国内はもとより、全世界がコロナ感染防止に必死である。
それだけに、商店主であろうと、バス会社の社長であろうと、誰にマイクを向けても生活不安と先行きの心配が声高に口をつく。
今はみんなみな同じ苦労を味わい、同じようにガマンしているのだ。

テレビスイッチを入れたとたんに、NHKのニュースでも朝イチでも、現状に対する不安や不満が事細かに放映される。
見飽きた映像ばかりで辟易する。インタビューした人たちだけが困っているわけではないのだ。大なり小なり今を生きている人間の全てが不安であり、抑え込まれているようで面白い世の中ではない。それをみんな承知で、耐えて、感染拡大防止という大義名分のまえにガマンしている。
そんな暗い気持ちに追い打ちを掛けるように、お先真っ暗な話ばかりを見せつけられる。

それもこれも事実であることはよく分かっている。でもみんなが困っていることだし「今は耐えるべき時」を心得ている。
その空気を読むなら、もっと人々を勇気づけられる、さらに耐えよう、元気に生きようといった、明るいニュースをNHKは心がけるべきではないか。医療機関の逼迫を事細かに報道することは大切である。しかし、それが全国民を不安に落とし入れるだけになっていないか。
そのために我々一般人に要求されるもの、我々に出来ることを、分かりやすく報道すれば、悲しみの中にも一筋の光明が見えるはずだ。

高齢者を預かる大型介護施設の主任看護師として働く娘は、目下目の色変えて見えない敵と日々闘っている。
そんな彼女に、ひきこもりや、遊びに行く場所もない、などと不安や不満を話しかける余地はない。
少なくとも後ろ向きな話を避け、美味しいものを食べさせ、世間話で労をねぎらうのがいいようだ。

さみだれが新緑を引き立てる脇役なら、暗い話ばかりを強調せず、元気の出る話を見つけるのも報道機関という脇役の責務ではないかな~。

 

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「夏立ちて」

2020年05月06日 | 季節の移ろい・出来事

                

「5月といえば大型連休」と楽しみにされた向きも多かったろうが、今年ばかりは、遊びに出かける側も、そんなお客を受け入れる側も、底なしの泥沼にはまったような、前代未聞の厳しいG・W。SH・W、ステイホームウイークを迎えた上に、先行きもっと厳しい状況で5月第1週を終えようとしている。いつしか立夏をやり過ごし、口をついて出る言葉は「暑いね~」に変わりつつある。

緊急事態宣言も当面5月末日までに延長され、人と接しないこと、自宅待機と自粛を迫られる日々も延長された。
その一方では、これまでのコロナ対策完全抑え込みの規制が、県単位で少しゆるんできた気がしないでもない。
学校・仕事・通勤・飲食・遊興などなど、ありとあらゆるところで完全ストップがかかったことで、ホンの少しだけコロナの猛威が停滞気味になった感じはある。そこには、どれだけの人が苦しみ、ガマンにガマンを重ね、耐えに耐えてきたことか。

それを思うと、緊急事態宣言延長の裏側で、人の動きもお金の流通も、自主判断のもとで少し自自由度が広がりつつあるのが怖くてならない。
今まで締め上げた手綱を緩めるのは、締め上げられて苦しかった分を取り戻そうとして、安きに走り過ぎはしないだろうか。
人間だもの、喉元過ぎれば熱さを忘れたくなるのは当然のことである。だからといって、今までの苦労が水の泡にならないことを望みたい。

確かに市場経済のお金を動かす必要性はある。消費させるチャンスを与えてお金の動きを活発にする。そのことが大切であることは言うまでもない。
でもそれで経済が少し潤ったとしても、コロナが元の勢いを取り戻したらどうすりゃいいの。元も子もない話になる。
そうならないことを祈りつつ、今しばらく「自分は自分が守る」に徹しなければ。そうしてみんなの命を大切にしなければならない。

日本武士道では、「とどめを刺すこと」の是非が問われる場面がよくある。
「とどめを刺してあげることで楽にさせる」「とどめは刺さないところに本当の人間味がある」この相反する理屈。
どこでどのように折り合いをつけるのか。ウーン、難しい。コロナにはとどめを刺す覚悟が必要なのでは、と。

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「旬の味わい」

2020年05月03日 | 季節の移ろい・出来事

              
                     どっさり届いた丸々の甲イカ。

5月3日憲法記念日。日本列島各地で憲法論議が巻き起こっている。
改憲か護憲か、ひらがなで書くと「かいけんか」「ごけんか」、どっちにしても「けんか」という言葉が付いて回る。
それほどに、改めるも護るも、けんか腰にならないと結論が出ないということなのだろうか。
ただ、改憲という言葉すなわち「戦争できる国にする」という短絡的発想はいかがなものか、といつも思う。
そんな単純な考え方で、急激に変わるりつつある国防という大義が死守出来るのだろうか。このアタマではちょっとね~。

本来なら5月3日は、お隣広島では花の祭典「フラワーフェスティバル」が華やかに繰り広げられる、まさにゴールデンウイークのはずなのにね~。などと恨み言を言っても、コロナの席巻でお祭りもなにも全て中止。つまらんGWではある。
ところが、今日の朝からの大雨は、お天気続きで乾いた大地には大いなる恵みの雨であった。
しかも、出るに出られない「お籠もり」を強いられる身には、畑の夏野菜と同じで心地よい雨でもあった。

そんな雨がまだひどくならない早朝に電話が。
「イカのいいのが取れたけど、魚市場には仲買人もやって来ない。コロナで漁師もお手上げよ」と。
「それは有り難い、持ってきて」と頼んだら、ものの見事な、今が旬の甲イカが10匹。安値で卸してもらった。
ここで小理屈ひとつ。イカの数え方はややこしい。今日のように取れ立ての活きている状態は「匹(ひき)」で数える。
ひとたび仲買人などの手を通って店頭に並んだら「杯(はい)」と数える。従って、今日の場合は10ピキである。

近くにいる娘家族は5人。大量に持って帰った。刺身大好きの倅夫婦にも食べさせたいが、コロナコロナで広島からの里帰りも出来ない。
クール宅急便で送るか。それも新鮮さを失って、せっかくの旬の味がシュンとなってしまう。
時が来て自由に帰れるようになったら、またその時に活きた魚を食卓に並べよう。

「旬の味 小皿にのって 垣根越し」。いい句だね~。お隣さんとの仲もこうありたいね~。
もっとも、今日の場合は、小皿も垣根越しも縁のない旬の味ではあるが、持つべきものは友だね~。

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「 G・W→SH・W 」

2020年05月01日 | ニュース・世相

                                             

皐月ついたち。最も少ない人でも6連休。最大の贅沢な人は12連休。その中間でも8連休。そんな大型ゴールデンウイークを迎えている。
と言えるはずであった今年のこよみ。

当てが外れたのは、この連休をしっかり休んでお金を遣って遊んでやろう、と思っていた人たちなのか。
それとも、そんな観光目当てのお客さんがどっさり来ることを楽しみに待っていた、観光地・観光施設・外食産業・商店街なのだろうか。
もちろん、飛行機・新幹線・観光バスなどあらゆる人の移動を助ける交通手段も、この季節を待ち望んだ胸算用であったはず。
それらの全てが覆された。言うまでもない新型コロナウイルス感染の恐怖である。

大なり小なり、人並みにあそこへ行ってみようか。いやこっちの方が面白そうなどと、万年G・Wでヒマを持て余し気味のこの高齢者でさえ、胸を躍らせ食指を動かすいい季節なのである。
それなのに、ああそれなのに。ゴールデンウイーク、すなわちG・Wが、ステイホーム・ウイーク、つまりSH・Wにすり替えられた。

当市の教育行政は様々な状況から、緊急事態宣言の当初の期限である5月6日までが休校日。翌7日からは普通登校と決まった。
ただ、大都市圏では依然厳しい感染拡大が続いており、緊急事態宣言の延長もあり得るのだろう。
我々のささやかなグラウンド・ゴルフでさえ、ここ1か月ばかり、コロナ対策休みとしている。そろそろ始めたいな、というのが本音だが、緊急事態宣言の延長が決まれば、それはSH・Wの延長でもある。たとえちっぽけなG・G仲間とは言え、寄り集まらないことが望ましいに違いない。

SH・Wが一日も早く終わって、青葉若葉が萌え出るフツーの「山笑う5月」に立ち返ってほしいものだ。
遠く県境をまたいでパチンコなどしに来ないでね。パチプロとしての生活もあるかもしれないが、命あってのものだねですぞ。

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