メインとでも言おうか、ジュージューと音の聞こえた揚げ物。
いぶかしげに材料を問うたスベルべママに対する答えは「輪麩に大根菜を乗せて揚げました」との答え。
その向こうの「春巻き」の中身は大葉などの葉物野菜がぎっしり。
大根と昆布の煮物。カボチャの煮物など。
右は干した大根と、野沢菜の漬物。
何時もは早食いのスベルべもこの時はゆっくりと噛み締めて食べる。
そして、食事が終わるとコーヒーが運ばれてきた。
「ねー、トーちゃん見て。ほらお客に会わせてカップを合わせて有るよ」
香りも良く、そしてなんだか優しく感じるコーヒー。
又来る。とも、今度も来ましょう。とも、言えない本当に最後のコーヒー。
オープンまで備えた、この大きな薪ストーブも見納めです。
ここの店の食事に感動し、我が家の食事も影響が及んだ事も有ったなー。
そして、こんな店がしたいと言う気持ちが湧きおこり、具体的行動に移ったっけ。
どん出来事も、どんな家や店もやがて記憶の彼方に埋もれてしまう。
いや、自分さえみんなの記憶の彼方にやがては埋もれてしまうだろう。
静かな、静かなそして雪の降り続く日曜日の12月の日曜日でした。
(終り)