雲は出ているけれども、まあ、この時期としては上天気の秋の空。
ブーンと聞こえてきたのは、藪蚊の羽音では無かったぞ。
もちろん、スベルべが恋焦がれるところの赤トンボでも無い。
頼りなげなエンジン音の主は、ライトプレーンと見える飛行物体。
酔狂と見るか、冒険心の塊かは見る人の判断。
でも、強風にあおられたらひとたまりも無く落ちてしまうようなこの飛行機に乗るのはかなりの勇気。
すぐに引き返すと思って見上げていたら、気持ち良さそうになおも飛び続け遠ざかる。
そりゃ、この宇賀地盆地とも言える、山に囲まれた地域の上空からの風景は、危険も感じない気分だろう。
一旦視野から消えたアキアカネ、おっと違ったライトプレーンは再び戻って来た。
下を向き、再び始めたさつま芋掘りを又も中断してアホな顔を再び空に向けた。
とうの昔に禁煙したスベルべトーちゃんは一服する必要も無し。
ひたすら下を、地面を見て稼ぐだけなのにライトプレーンよありがとね。
下でアホ口を開けて見上げるスベルべトーちゃんの気持ちも知らず再び飛び去るライトプレーン。
いやー、久しぶりに首が痛くなるほど見上げ、なんだか曲がり始めた腰もちょっと伸びたぞ(大笑)。