畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載88「つばめ」(その2)

2016-11-13 04:59:05 | 自然

 おや、隣にもう一軒建築中ですよ。


 親ツバメの帰りに、一斉に口を開ける子ツバメたち。


  「つばめ」(その2)

 

 翌年は、心配どおり、慎重で、利口なツバメ達は巣作りをする事は無かった。一年置いて、再び巣作りを始めた「ツバメ」達は、再び感動を与えてくれた。 

 

 それから家族は、全員で蛇の出現には神経を配った。

 今年も、居間から見ることの出来る位置に、巣を構えた。巣作りの様子から、微笑ましく見ている。多忙な日常に一瞬の心の安らぎ与えてくれるのである。

 

 しばらくして、雛たちが口を開く様子が見え始めたら、たちまち大きくなり、過密状態になった巣から、落ちそうな雛さえいて、5羽である事が確認できた。

 

 燕尾服に例えられる尾羽が、可愛く、巣立ちはまだ先と思った矢先、前触れも無く巣立った。

 無事に巣立つことに対し、安堵の気持ちと共に一抹の寂しさを今感じている。

コメント (2)
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