おや、隣にもう一軒建築中ですよ。
親ツバメの帰りに、一斉に口を開ける子ツバメたち。
「つばめ」(その2)
翌年は、心配どおり、慎重で、利口なツバメ達は巣作りをする事は無かった。一年置いて、再び巣作りを始めた「ツバメ」達は、再び感動を与えてくれた。
それから家族は、全員で蛇の出現には神経を配った。
今年も、居間から見ることの出来る位置に、巣を構えた。巣作りの様子から、微笑ましく見ている。多忙な日常に一瞬の心の安らぎ与えてくれるのである。
しばらくして、雛たちが口を開く様子が見え始めたら、たちまち大きくなり、過密状態になった巣から、落ちそうな雛さえいて、5羽である事が確認できた。
燕尾服に例えられる尾羽が、可愛く、巣立ちはまだ先と思った矢先、前触れも無く巣立った。
無事に巣立つことに対し、安堵の気持ちと共に一抹の寂しさを今感じている。