畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

コロッケ三兄弟!

2015-11-27 11:01:11 | 食べ物

 「久しぶりにコロッケが食べたくなった―、ひき肉を買ってきてー」と携帯に着信。
そう、近くのスーパーに野菜の納品に行った時のことでした。

 帰宅すると待ち構えて、芋を茹でていたスベルべママは早速コロッケ作成に着手。
完成しましたが、ただのコロッケではありません。

 左から「さつま芋コロッケ」真ん中が「里芋コロッケ」そして右は定番「ジャガイモコロッケ」。
上の右端に見える黒いものの正体は「農天市場」のお客さんから聞いた「菊芋の素揚げ」です。



 日中来宅したお客さんに出した漬物の残りです。
左は「味美菜のたまり漬け」で真ん中は「大根の煮なます」そして右は「野沢菜の一夜漬け」です。

 「大根の煮なます」は亡母にスベルべママが習った食べ物の一つ。
私たちが結婚した三カ月後に病気で倒れた母だったけれど、料理好きだったから元気だったらもっと教えて貰えたに違いない。



 さてと、合わせるお酒は米だけの焼酎「疾風」と思いきや中身は35度の焼酎です。
親の遺言でも無いけれど、亡父も晩年は酒と言えばこれオンリーでした。

 醸造酒は身体に残る、特に膝痛には手痛く影響を残したようでした。
ただ、かっての「開高健」氏が奥只見の釣り宿「村杉小屋」で飲んだようにストレートと言う訳には行きません。



 焼酎グラスに四分の一程度焼酎を入れたらひみつの味付け。
スベルべママの同級生が送ってくれた東京生まれの「シークワーサー」ですよ。

 これに切れ目を入れて、ギュッと絞る。
そして、お湯を注ぐと香り高い「シークワーサー焼酎」が出来上がるって訳。

 今宵も疲れた身体に焼酎のお湯割りが沁みわたります。
アレッ、スベルべママは今夜もビールか?二人だけの宴会は静かに静かに進行します。
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秋の畑は宝の山だ(その2)終り

2015-11-27 04:33:53 | 野菜

 収穫はまだまだ続きます。
左は「レッドマスタード」で右は紫色の小松菜「紫祭」です。



 赤と黄色のビーツ二種類と、なぜか一個だけ載っている「最上蕪」。
このビーツも只者では無くて、切ると断面が渦巻状に色が変わっています。

 自分でも笑ってしまいましたが、この黄色のビーツの正体が分からなくなっていた。
あれー、変だなー、黄色のホウレンソウなんて蒔いたかなー、なんて思っていたらビーツでしたよ(笑)。



 スベルべママが、「こんな小さな苗で大丈夫ー?」なんて言いながら植えた「コールラビ」。
高温続きの天候が幸いし、立派なサイズに育っています。



 左は「ターツァイ」右は「サラダミズナ」です。


 左はほら、先日紹介した「チーマディラーパ」ですよ。
先日、押しかけ営業した小千谷のイタリアンレストラン「レ・アーリ」のマスターが味を絶賛。

 先回の日曜日の「農天市場」に買い出しに来て頂きました。
そして、右が「ワサビ菜」で下には「スイスチャード」と「ルビーリーフ」。



 雲間から顔を出した「越後駒ケ岳」には白い雪が見えます。
もう、里に何時雪が来ても不思議の無い季節。収穫作業を急ぎましょう。



 和洋中華、何でも有りの食材になる野菜を積んでさあ帰りましょう。
「市場よりも野菜の種類が多い!」と、今はすっかり有名人になった「越後の台所 すずきち」のマスターが言ったっけ。

 商売にすると言うよりも、自分で食べてみたいと言う好奇心に駆られて作った野菜の数々。
さて、大急ぎで帰り、さっと土を洗い流して、「越後の台所 すずきち」さんの到来を待ちましょうか。

                 (このお話終り)
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秋の畑は宝の山だ(その1)

2015-11-26 05:22:24 | 野菜

 昨日の朝は、早めの朝食の後、山の畑へと急いだ。
「越後の台所 すずきち」さんと「エスポワ―ル」さんの仕入れがだぶったため急がざるを得ないのです。

 先ずは手先が槌で汚れる前に葉物野菜の収穫。
左下に「リアスカラシ菜」そして、紫ミズ菜「紅法師」と右端の「赤リアスカラシ菜」です。



 葉物続きで、左下は少し大きくなり過ぎた「サラダ小松菜」そして「味美菜」との間には紫白菜「紫式部」。
もっとも、「紫式部」は他の商標登録と重なって、別の名前を命じられたようですが。



 大根のその名も「赤大根」別名「もみじ」とかとも呼ばれます。
表皮に近い部分と芯は薄紫色で他は白色だが酸に合わせると真っ赤に発色します。



 大根三種類です。
尻尾の着いた「赤辛味大根」で、青いのは「天津青長大根」。下には真っ赤な「紅くるり」も見えます。



 青首と一般的に呼ばれる普通の大根ですね。
これは登録名「英才」と言う名前の大根で、煮るととろけるような柔らかさになります。

 ところで、今年は秋の畑に一大変事。
なんと、雨がちなのに気温が下がらない気候で大根が大豊作。
値崩れを起こし、一ケース10キロで500円の市場価格とか。



 我が家の山の畑もまだまだ収穫を待つ野菜たちに満ちあふれた状態。
宝の山とも言えるけれども、一歩間違え値崩れの犠牲になったら野菜くずのかも(笑)。

                (続く)
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「下島排水樋門」の秋

2015-11-25 04:35:09 | 暮らし

 「下島排水樋門」の定期点検を先日行ってきました。
協定書と言うか契約書と言うか、渡された書面では年間10回の点検が義務付けられています。

 後方に見える道路は国道17号線。
もう少し右方向、長岡方面に向かうと「中越地震」で一部崩落した和南津トンネルが有ります。

 崩落個所の修繕のために、トンネルの断面が小さくなり大型車はすれ違いに難渋している。
ようやく、その対策の予定が出来、この樋門と国道のぶつかるあたりに新たな道が出来るようです。



 排水樋門の下流方です。
新たに国道がルート変更されると、この勾配とカーブの難所が無くなるはずですね。



 排水樋門の上流方と言うか、魚野川の上流方です。
排水樋門自体は魚野川の支流「大沢川」に設けられているのです。
左に見える白い建物は、汚水の処理上です。



 まだピカピカの排水樋門です。
今回の定期点検は雪降り前で有り、今後の事を考えて非常用電源の発電機による電源で操作してみました。



 工事内容を示した銘版です。
足かけ2年もかかった大工事の末の完成でしたね。



 新たに延伸された堤防で、本流側の下にコンクリートを巻いた部分が新堤防。
4年前には思い出したくも無いような洪水となり、我が家に濁流が押し寄せたのでした。
右端に我が家の緑色の屋根が少し写っています。



 全ての点検を終え、鍵のある個所は全て鎖錠して作業終了。
この排水樋門を本格的に捜査するような水害が、再び来ない事を祈るような気持ちで現場を去りました。
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儲けものの一日

2015-11-24 04:34:29 | 野菜

 昨日は曇りの天気予報に反し、朝から陽が射す好天。
儲けもののような気分で、朝から働きづめ。

 「農天市場」はかたくなに土・日曜日の営業日を守り続けているから祝日でもお休み。
お客様には「月曜から金曜はせっせと商品の野菜を作っていますから」とお断りを入れています。

 スベルべは、掘り残してある里芋の収穫へ。
スベルべママはさつま芋を洗って乾かす。左から「寿」「玉乙女」そして白い「黄金千貫」。



 スベルべは里芋の収穫前に大豆「秘伝」を農天市場の建物の中から持ち出して陽に干す。
里芋の収穫後は、勢いで家の裏の「八つ頭」「トウノ芋」も掘り起こして乾燥に努めます。



 そして、天候の良い日が少なく、そのための非常手段として「さやもぎ」をした「秘伝」も広げて乾燥。
こうして、枝から鞘を外すと晴れ間を見て素早くシートの上に広げられるから便利なのです。

 その秘伝の後ろには、土付きで保存するさつま芋の「ムラサキマサリ」、洗った里芋、
そして、大小の「コンニャク」の球根などが並んで陽に干されています。



 昼食を終えて、少し新聞に目を通していると「トントン」と言うもの音。
スベルべママは昼休みもそこそこに、乾いて来た「秘伝」の鞘を槌で叩いていたのです。



 そして、なにやら古めかしい民具の様なものを持ち出しましたがこれは「豆通し」。
豆と空の鞘をより分ける言わば「ふるい」です。



 ほら、竹を編んだ大豆のサイズにぴったりの穴が見えるでしょう。
全てが竹で出来ている、見事な民芸品。先程鞘を叩いていた木槌と言い、不思議なほど古いものが残っている我が家です。

 そして、「秘伝」を選り分けつつ「トーちゃん、次は何をしたい?」なんて探りを入れられる。
「うーん、明日の出荷用に大根を採ろうかな」と言うと「私も山の畑に行きたかった」なんて言う。

 それから大豆や、芋類を取り入れて大急ぎで軽トラに乗って山の畑へ。
スベルべトーちゃんは何種類もの大根を引き抜き、スベルべカーちゃんは「高菜」の収穫。

 晩秋の日没は早く、五時の町のチャイムが聞こえる頃には宵闇が迫って来た。
欲張って「乾燥しているうちに」と、さつま芋の畝を覆っていたマルチを集めて1メートルに切断して袋詰めに。

 軽トラのライトを点灯して真っ暗な農道を走って帰りました。
でも、仕事はまだ終わりません。採って来た大根と「高菜」を車庫の明かりを頼りに洗い終えたのは6時半を過ぎた頃。
こうして、晩秋の儲けものの様な一日は、慌ただしく終わりを迎えたのでした。
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