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昨日は一日快晴の仕事日和。
雪降り前の気ぜわしい季節で、やらなければならない仕事は山ほどある。
でも、先ずは定例の野菜収穫と、出荷をした後はケーブルテレビの番組収録。
テレビの出演を終えて、「野沢菜」を収穫し、お買い上げのお客さんへ急いで届けた。
早めに昼食を取り、昼休みもそこそこに下の畑で大豆の取り入れ。
そして、土も乾いた事だろうと、山の畑へと急ぎ最後のさつま芋掘りをしたのでした。
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2600本余り植えたさつま芋の最後の畝を掘り起こす頃には隣の杉林の影が畑を覆う。
いやー、多少の手伝いは得たけれども、そのほとんどを夫婦二人で掘り上げてしまった。
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息抜きにキノコを探しに近くの藪に入ります。
落葉松やその他の木々は紅葉の真っ盛り、もうすぐ葉を落とし始めることでしょう。
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キノコを探して歩いた、古い農道から見た下の村々。
暖かな日差しに包まれてはいますが、冬、降雪を待つばかりのたたずまいです。
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昔、歩いて通った農道は今は歩く人影も無く荒れ果てた。
賑やかな会話を交わしながら、村人たちが歩いたことなど夢のように、今は獣道のようです。
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さて、二人の影が長く尾を引くようになってきました。
ふとした会話から、さつま芋掘りの打ち上げに、スベルべママが熱望していた六日町の飲み屋に行く事に。
行くことを決めたのは三時半を回った休憩時間。
それから大急ぎで、掘って陽に当てていたさつま芋を集める。
五時の電車で行こうと言う事になり、もう駆け足状態で仕事を急ぎます。
全部が満杯では無かったけれども、大きなコンテナに8箱分も最後のさつま芋は有りました。
帰宅したけれども、軽トラからさつま芋を下ろす間もない。
寒さから防ぐために、荷台に乗せたままで古毛布を掛けたりします。
ようやく、片づけを終え出かける支度を終えたのは電車の時刻の15分前。
行きたかった店に予約の電話を入れたが出ない。ままよとばかりに電車に飛び乗った。
目的の季節料理「大」は、営業開始は6時からだと言うが30分前でも人の気配なし。
小さなドアから店内が見えると思い、入ったらなんと隣の焼鳥屋さんだった。
気さくな若い店主は隣の店の開店までどうぞ休んでいて下さいと言う。
それでは悪いので、ビールと焼き鳥を頼んで隣の「大」のオープンを待つ。
待つ間にビールを飲みながらの会話を若い店主と交わしていて驚いた。
なんと、若い店主はスベルべママの同級生の息子さんだったのです。
でも、隣の「大」の前に自動車が止まり店主が来た様子に勘定を済ませて行ってみる。
開店準備が済んだことを確かめて、夫婦二人だけの初客になります。
野菜料理が得意と言うか、自家産の野菜を使う事で知られた料理屋です。
そして、その野菜に関する本を三冊だかも出版している店主はスベルべとたしか同年齢。
あまり愛想が良いとは言えぬ、店主では有ったがさすがに出された野菜は旨かった。
スベルべママは、野菜料理そのものに興味が有ったのでしたがメニューは特に野菜を主体にと言う事でも無かった。
でも、夫婦二人で朝から力一杯働き、そして力一杯お酒を飲んだ一日でした。
さて、今日も天気予報では快晴。昨日の続きの大豆の収穫、里芋掘り、コンニャク芋掘りが待っています。