夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

藤原緋沙子著「春疾風」講談社文庫

2006-12-23 15:58:11 | 本と雑誌

藤原緋沙子著「春疾風」講談社文庫
見届け人秋月伊織シリーズ第2作

「寒紅」 地蔵がすすり泣く話を買ってくれと 若い娘お波は言った 恩人の為 身を売っても十両の金を作るのだと必死になるが

「薄氷」 潰された店 不遇のうちに死んだ恩ある主人 なんとか一矢報いたいと命を懸ける若者だが―

「悲恋桜」 改易となり離縁した夫婦 自分が逃げた為 妻が乱暴狼藉を受けた 弱い夫は相手に一太刀なりとも浴びせようと 弱いなりに思いつめる

「春疾風」 生活の苦しさ おいつめられ越訴えをしようとするも 次から次に殺されて― 長屋暮らしを始める伊織

はりきるお藤の声が明るい


藤原緋沙子著「遠花火」講談社文庫

2006-12-23 12:52:01 | 本と雑誌

藤原緋沙子著「遠花火」講談社文庫
見届け人秋月伊織事件帖シリーズ第一作

江戸の噂の真偽を確かめ記した日記など売る 相談にも乗る変わった本屋「だるま屋」 店主は吉蔵 それと姪で美人のお藤が切り盛りし 旗本の弟 伊織に 元岡っ引きの長吉 浪人土屋などで 情報を調べ見極める 「遠花火」 女にたらしこまれ 悪巧みに嵌まった男

卑怯な罠をはね返せるか見届け人

「麦笛」 力を嵩にきた役人 惨殺された者達の無念を 見届け人が晴らしてやる

「草を摘む人」 命を狙われる尼僧 薄倖の佳人を救うに力を貸す見届け人

「夕顔」 名をださず女を身請けしてほしい

その風変わりな依頼には 哀しい事情があった

卑劣な男の我欲の為に運命が狂った男女

しあわせは来るのだろうか


藤原緋沙子著「白い霧」光文社

2006-12-23 00:01:05 | 本と雑誌

藤原緋沙子著「白い霧」光文社
渡り用人 片桐弦一郎控シリーズ

藩が取り潰しとなり舅は切腹 その娘である妻も自害 浪人となり長屋暮らしの弦一郎は 過去の身分をかわれ 旗本の臨時の雇われ用人となる 借金だらけ 当主は病身 後継ぎ息子は ごろつきよりタチ悪い連れもいて 更なる借金をかかえようとしている

さてさて 弦一郎 無事に勤めあげ 給金を得ることができるのか―

大家の娘で出戻りのおゆきは 弦一郎を好いているようですが

シリーズは始まったばかりです