夢見るババアの雑談室

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ほぼ身辺雑記です

藤原緋沙子著「おぼろ舟」廣済堂文庫

2006-12-24 09:58:13 | 本と雑誌

藤原緋沙子著「おぼろ舟」廣済堂文庫
隅田川御用帳シリーズ第五作

前の将軍 家治の寵愛を受けた万寿院の縁切り寺 その御用と意を受けた橘屋お登勢 そこの用心棒 十四郎が やむにやまれぬ どうしようもない そんな運命を少しでも良い方向へ進めないか 尽力する

「鹿鳴の声」 船が遭難しやっとの思いで帰った男 夫婦の約束した女はどこに? 強欲な養子夫婦の心を見た隠居おむらは・・・

「赤い糸」 お朝は姑のえげつないイビリぶりが耐えられず縁切り寺へ駆け込んだ 別れた夫が身を持ち崩そうとしているのに気付き?!

「砧」 別れた母を捜す男 夜鷹が母ではと 否定する女 おっかさんの為に悪い奴は退治せねば! だが彼は斬られ―

「月の弓」 縁切り寺に駆け込んだ女 しかし離縁より別の狙いがありそうだった

それは夫婦の馴れ初めの因縁につながり―

作者は脚本家として「長七郎江戸日記」「親子鷹」「鞍馬天狗」「部長刑事」「京都妖怪地図」「刑事ガンさん」「はぐれ刑事」などに関わり 作家としては2002年11月のデビューながら 次から次へ作品を発表し 既に作品累計が100万部を突破したとか

この隅田川御用帳シリーズだけでも11作を越えております

宮尾登美子先生 山本一力先生と同じ高知県生まれ

そして小松左京先生主宰「創翔塾」出身とか ずっと原稿用紙に向かっておられるのでしょうか 凄い作品数だと思います