長谷川伸が生みの親である新鷹会 そこに属する作家達15人の作品が収録されている
長谷川伸著「八十一歳の敵」 ついに敵を見つけ討ち果たすまでの長い日々は 敵を探す人間も 変えていく
村上元三「暑い一日」大名と言えど陰口きく人間もいて 人間関係は大変だ
山手樹一郎著「槍一筋」 本陣をめぐる横やり 解決して やれやれ そこへ 移動の折に槍を忘れたと その槍を取り返す為 死のうと厄年の男は覚悟を決める
池波正太郎著「決闘高田馬場」 若き日の中山安兵衛
恩人の為に 戦いの場へ駆け付ける
後に赤穂浪士となる男の前身を描いたもの
武田八州満著「後家倒し」 せんばこきはこうしてできた・・・ 戦に行く男 田畑を守る女達
戸部新十郎著「霞の水」 加賀藩 兼六園に流れる水 その工事 穏やかに生きていたい父と息子であるのだが
神坂次郎著「餌」 鮫に幼子は喰われて死んだ 老人は その亡骸で復讐をはかる
野村敏雄著「橋がかり」 の身に落ちた男 その身分ゆえに善意を受けてもらえず・・・?
杉田幸三著「生籠り」度胸示しに数日の生き埋めを経験した男がいたという
古賀宣子著「御用部屋御坊主 慶芳」 将軍の意志の為に恩人を罪に落とす その苦渋の選択
鳴海風著「風狂計算法」 結局 恋は失い 自分を慕う娘は死なせた男
無器用と言えば 無器用
ひらたく言えば ただのバカである
人の心と人生への読み違え
喜安幸夫著「はだしの小源太」 人でないモノのような扱いを受けてきた男 彼はしあわせになれるのだろうか
松岡弘一著「ろくろ首」 男は思う 疑う 恋女房は まさか化け物じゃ
連続女殺しと間違えられた男は危機に陥る
平岩弓枝著「老鬼」 明治の世に移り 東京へ戻って来た男は かつて 妖怪と呼ばれていた