夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

平岩弓枝監修「武士道春秋」光文社文庫

2006-12-15 21:10:12 | 本と雑誌

平岩弓枝監修「武士道春秋」光文社文庫
長谷川伸が生みの親である新鷹会 そこに属する作家達15人の作品が収録されている

長谷川伸著「八十一歳の敵」 ついに敵を見つけ討ち果たすまでの長い日々は 敵を探す人間も 変えていく

村上元三「暑い一日」大名と言えど陰口きく人間もいて 人間関係は大変だ

山手樹一郎著「槍一筋」 本陣をめぐる横やり 解決して やれやれ そこへ 移動の折に槍を忘れたと その槍を取り返す為 死のうと厄年の男は覚悟を決める

池波正太郎著「決闘高田馬場」 若き日の中山安兵衛

恩人の為に 戦いの場へ駆け付ける

後に赤穂浪士となる男の前身を描いたもの

武田八州満著「後家倒し」 せんばこきはこうしてできた・・・ 戦に行く男 田畑を守る女達

戸部新十郎著「霞の水」 加賀藩 兼六園に流れる水 その工事 穏やかに生きていたい父と息子であるのだが

神坂次郎著「餌」 鮫に幼子は喰われて死んだ 老人は その亡骸で復讐をはかる

野村敏雄著「橋がかり」 の身に落ちた男 その身分ゆえに善意を受けてもらえず・・・?

杉田幸三著「生籠り」度胸示しに数日の生き埋めを経験した男がいたという

古賀宣子著「御用部屋御坊主 慶芳」 将軍の意志の為に恩人を罪に落とす その苦渋の選択

鳴海風著「風狂計算法」 結局 恋は失い 自分を慕う娘は死なせた男

無器用と言えば 無器用

ひらたく言えば ただのバカである

人の心と人生への読み違え

喜安幸夫著「はだしの小源太」 人でないモノのような扱いを受けてきた男 彼はしあわせになれるのだろうか

松岡弘一著「ろくろ首」 男は思う 疑う 恋女房は まさか化け物じゃ

連続女殺しと間違えられた男は危機に陥る

平岩弓枝著「老鬼」 明治の世に移り 東京へ戻って来た男は かつて 妖怪と呼ばれていた


平岩弓枝著「江戸の娘」角川文庫

2006-12-15 07:25:35 | 本と雑誌

平岩弓枝著「江戸の娘」角川文庫
「狂歌師」 切り開いたと自負する男だが 人気は― かたや競って勝ってみれば逆に 忸怩たる思いある男

狂歌なるもの

著者27歳の作品とか

「絵島の恋」 月光院の信も篤い絵島 男に抱かれたことが彼女には仇となった・・・ 絵島を陥れたのが意外な人物となっています

「日野富子」 信じる男に裏切られ続け 歪み変貌していく女・・・

「鬼盗夜ばなし」 渡辺綱の鬼退治 茨木の腕取り返しを捻って描いたもの

「出島阿蘭陀屋敷」 外国人相手の遊女 彼女は ある男と心を交わす 誰にでも抱かれなければいけない遊女の哀しみ

「奏者斬り」 あたら良き男を―

幕府の密偵は妹に恋を仕掛け 藩主の温情を裏切った

藩の為 人として男は命をかける

「江戸の娘」 女だてらに―言われて憤慨しちょっぴり傷つきもする娘 いつか恋にかわった反発は 幕末という時代の中で・・・

「自分で働いて いつまでもあなたを待っていたかったんです」 明確な意志

時代に流されず生きていこうとする 強さが感じられます