行方不明の妻を捜す為 浪人となった青柳新八郎 生きる為 少し覚えがある腕を生かし用心棒や相談事を引き受ける 浄瑠璃長屋春秋記 シリーズ第一作
「盗まれた亀」 当たると評判の女占い師の大切な亀が盗まれた 恨みに思う者の仕業なのだろうか
「弦月」 美しい娘の気をひこうと必死な男は せこい芝居を考える でも悪党の企みがあって
「花もみじ」 口達者なご隠居がさらわれた 恨みを持つ人間の仕業らしい
「照り柿」 父の敵討ちをせんが為 頑張る少年の姿は 幼くして死んだ息子を 新八郎に思い出させる 人を陥れ 死なせることに 何の痛痒も感じない卑劣な男へ 正義の裁きはくだるのだろうか