夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

山本一力著「峠越え」PHP研究所

2006-12-05 21:22:54 | 本と雑誌

山本一力著「峠越え」PHP研究所
山本一力著「峠越え」PHP研究所
山本一力著「峠越え」PHP研究所
山本一力著「峠越え」PHP研究所
女を四人都合するか二百両の金を用意しないと命はねぇ

阿弥陀如来の土岐蔵に言われ 旅に出た先で新三郎は乱暴されそうになった女を助ける

賭場で壺振りする女と再会

おりゅうは新三郎と夫婦になろうと決めていた

借金を返す為 命を張って土岐蔵と対峙し 新三郎とおりゅうは 江の島神社裸弁天出開帳を成功させるが

次は江戸の四天王の箱根越えの旅の手配りという 大仕事が

白酒の大三郎 大門屋富五郎 八幡組の東六 梅鉢の喜久蔵

それに阿弥陀如来の土岐蔵

旅の困難 ハードルを一つ一つ乗り越えるうちに 新三郎は 少しずつ大きくなっていく

土岐蔵親分がいいです 勿論おりゅうさんも


山本一力著「かんじき飛脚」新潮社

2006-12-05 20:56:35 | 本と雑誌

山本一力著「かんじき飛脚」新潮社
加賀藩と土佐藩ご内室病気とそれぞれの藩の秘密を知った松平定信は 企みを持つ 定信の密命を受けたお庭番と 飛脚の戦い

浅田屋は力を合わせ 秘薬を運ぼうとするが 薬を運ぶ飛脚の中に裏切り者がいた

雪の中での死闘まで息をつかせない展開です

映画にしても前後編のスペシャルドラマにしても 見応えあるものが作れそうです

脚本家 監督が 原作を余り変にいじらない限りにおいて


「ロード・オブ・ウォー」

2006-12-05 13:27:04 | 映画

ニコラス・ケイジ主演 ソビエト連邦崩壊以前に移民(父親がユダヤ人のフリをするうち本当にユダヤ教徒になる)してきた家族

特異な才能を生かし武器商人となる主人公

真実を知るのは片腕の弟だけ 妻子すら正体を知らない けれどインターポールの刑事に目をつけられて

遂に真実を知った妻は子供を連れて出て行く 良心に目覚めた弟は取引現場で射殺され 主役も逮捕される

しかし・・・彼はまた武器商人として仕事に戻る

武器を一番売っているのは 国なのだ

戦争が終われば武器商人しか残らないだろう そんな皮肉な言葉で映画は終わる

そんな事はないよ と言えない現実があります


山本一力著「辰巳八景」新潮社

2006-12-05 07:59:38 | 本と雑誌

山本一力著「辰巳八景」新潮社
深川を舞台にした八つの物語

「永代橋帰帆」赤穂浪士切腹 御法を侵しご公儀にさからっては当然ではないか そう思っていた男は死を前にした人の様子に 初めて{惨さ}に気付くのだ

「永代橋晩鐘」好き合っている二人だが互いの想いを口にできぬまま 別離の日を迎える 思い切る そうするしかないのか

「仲町の夜雨」つれあいは子供を欲しがっている けれど どんなに願っても 産めないままに月日は流れ― 身をひいて別れようか― おこんは思い詰める

「木場の落雁」行儀見習い先で さくらは 吉野様を深く尊敬するようになるが

身の丈に合った作法

さくらは自分を見失っていた事に気付く

「佃町の晴嵐」母のききょうが事故で死に見舞いに入った大金で 橋を架けることになった やがてかかった橋も火事で焼け 医者の父も命を落とした

けれどまた橋はかかる 父が忘れられていくような思いにかられる かえでだが―

「洲崎の秋月」辰巳芸者厳助は見初められ 嫁にと望まれる けれど先輩芸者の言葉から 生き方を決める

「やぐらの下の夕照」文通相手を互いに思いながら その恋は叶うことなく 月日ばかりが流れる やがて再会した二人が互いの上に見つけたものは

「石場の暮雪」履物職人輝栄に一目ぼれした男は毎日無器用な恋文を出す 持ち込まれた縁談か

それとも

優しい父親の言葉が娘の背中をおす

ささやかでも しっかり生きている人々

それぞれの幸せ 分が描かれています