舞茸 しめじ 細切れ豚肉などマーガリンで炒め 塩胡椒 ワイン 醤油で味付けし 茹でたスパゲティに絡めるだけ
それとクリームシチューにサラダの夕食です
明日はハヤシライスの予定です
舞茸 しめじ 細切れ豚肉などマーガリンで炒め 塩胡椒 ワイン 醤油で味付けし 茹でたスパゲティに絡めるだけ
それとクリームシチューにサラダの夕食です
明日はハヤシライスの予定です
ご飯にのりたまふりかけがかかっているのが主人 梅干しが入っているのが長男のお弁当です
つばすを煮たのは昨夜のおかずの残り
キャベツの卵とじ ほうれん草のおひたし ハンバーグ ミニトマト
別容器には皮をむいて実だけにしたオレンジを
私は盛り付け 飾りつけが苦手なので愛想ないお弁当になってしまいます
竜巻が起こり化け物蛭達は 巻き上げられ 固められ 空で燃やされた
煙草に苦しむ蛭の親玉巨大ヒルは 突如現われた背の高い青年の指から放たれた蒼い炎に焼かれ消滅する
青年は倒れている男を拾い 片手で猫の子でも運ぶようにぶら下げ歩き始める
宿へ行き ため息ついた
「あ~あ 燃やしちまうかぁ しゃあないなぁ」
呑気な口調で 言い終わると 赤い火を宿へ飛ばした
「次は浄化― ちょっと留守にしたら 雑草やら わけわからんもんが はびこるんだから」
ぼやきながら 青年は宙を飛んで移動する
「困った土地だよなぁ」
青年を追いかけるように数枚の紅葉が漂う
「ああ お手柄だったね お前達
お陰で この人は 無事だよ
うん?心配ない 妖怪好きの藪医者んとこに連れていくからね
優しいね お前達
いい子だ」
褒められて 紅葉の葉は 嬉しげにぷるんと震えた
彼が気付いたのは 青年が言うところの藪医者の病院の一室で
医者は嬉しそうに試験管を降っていた
「亜貴欧 これ面白い こういうの もっとないのか?」
「治療をお願いしたはずだけどね
患者はモルモットじゃあないんだよ」
亜貴欧と呼ばれた青年は呆れた口調で言う
目を開けてぼんやりしている彼に 「大丈夫か 」と声をかける
二重瞼の目が優しい いかにも育ちの良さそうな若者だった
「僕は・・・」
「奴等は退治された そういうのを仕事にしてる者に
だから もう 安全なんだよ
ここで君の体から悪いモノは全て取り出して貰える
もう少し元気になったら― 誰かに迎えに来て貰うといい
ああ だけど あの化け物さん達の話はしないがいい
気が変になったかと思われるからね」
「僕は空飛ぶ龍を見た あれは何だったんだろう」
「竜巻の原因かもしれないねえ
物好きな妖怪始末人のお友達かもしれないし さ お休み 暫くは点滴が相棒だ」長身の青年は こんなことは日常茶飯事とばかりに 明るく笑う
亜貴欧が藪医者と呼ぶドクター 口癖は「わたしが院長のいし(石が姓)医師です」なる寒すぎる台詞
「や~惜しいなぁ 穴ぼこ治っちゃいましたね わたし腕がいいですからね
あの穴面白かったのに 一つくらい残しておけば楽しかったですねぇ」
眼鏡も似合い黙っていれば いかにも信頼できるお医者様―という容貌だが 口を開けば 思いっきり妙だった
「う~~~ん あとは貧血だけですねぇ
わたしの後輩がいる病院へ紹介状書いときました
もう普通の病人だから大丈夫ですよ
でも経過が見たいので たまには遊びにきて下さいね」
退院が決まると高崎亜貴欧は迎えにきた
何とも面倒見の良い男だ
「今降りて行くこの道は あの宿の反対側になります
静かでいい場所なんだが 変なのが出やすい場所でね
困った土地でもあります」
そんな亜貴欧の話を聞きながら 彼は後部座席で ウトウトする
ずるずると崩れるように眠り込み 不思議な歌声で目が覚めた
哀しく恐ろしく美しい響き
「初めて聴く曲です それは なんて言う歌ですか」
「ああ失礼 我が一族に伝わる歌です
{黙示録のレクイエム(鎮魂歌)}
人外のモノの為に作られたのだとか」
転院する病院へ着くまで 時々の休憩の他は 彼はずっと眠っていた
時々不思議な独り言を聞いた
「先輩なら背にのっけってひとっ飛びなんだけど
自分の土地のもんが しでかしたことだし 責任あるもんなぁ」
「さぁ 着きました ここだと君の家からも近いし 何かと便利でしょう
車椅子借りてくるから待っていて下さい」
あくまで快活な言い さほど待たないうちに畳んだままの車椅子を犬のポチと散歩でもするように 脇に連れて戻ってきた
「何から何まですみません」
「今度は君が誰かを助ければ 善意の輪が広がる
頑張って元気になって下さい 」
ひと通りの検査が済み 彼が部屋に落ち着くと 「また来るからね」微笑んで言って病室を出ていった
亜貴欧と決めた話は 後々面倒なので 結局 彼は 山ん中で迷子になり 宿へは辿り着けず 倒れて 亜貴欧に発見され 病院へ運ばれた―というものだった
完全に焼失した宿への責任や 悪いことしてないか
など警察と お友達になっては しちめんどくさい
だから 彼は ずっと あの石医師の病院へ入院していたことに 記録はなっているのだった
一人になると 彼は 高倉哲弥へ電話をかけた
「うん 病院 こっちへ転院したんだ
大丈夫 悪かった 心配かけて 」
矢継早な質問をする高倉に 簡単に居場所と事情を伝えると はや彼のバッテリーは切れた
全身衰弱 体力はなかなか戻ってこないのだった
五月だったか六月だったかに 娘が学校の家庭科でパジャマを縫うとかで 生地やら材料を一緒に買いに行った
と 今日 帰宅した娘はおもむろに縫い物を始めた
パジャマの上着のボタンとホック縫い付けが宿題だとか
ズボンもあとウエスト仕上げだけまでに なっている
ミシンの縫い目も綺麗だった
玉留めが苦手らしく ブツブツ言いながら針を使っていた
制服のブラウスのボタンがとれても 安全ピンでとめてる娘が―と なんか面白かったです
同じ年ごろの私と比べると 娘のが器用な気がします
写真は昨日入れた お弁当
鍋にあるのは鯨の照り焼き
試しに少しだけ 焼いてみました