最後に編集部・注として 著書中のミスを指摘した方への 著者自身が書いた手紙が掲載されている
死ぬ半月前に書かれたもので 絶筆でもあると言う
ツルゲーネフの作品に関連した話
ずんと背骨にこたえる
さて本書は 著者の経験に基づいた通訳稼業こぼれ話のてんこ盛り
母国語を正しく話せない人間に通訳はできない
そんな結論が導き出される
まず自分の国を愛して 正しい知識や常識を身につけてなくてはいけないと
貞淑な美女が理想ではある
言葉を訳すことにおいて
けれど その場のニュアンスを正しく伝える為なら 不実な美女になってもいいのだと
その道の超一流であり プロの仕事人であった方の思い出話の幾つか 体験はその時代も思い起こさせてくれます