最初に記憶している映画館は 今は火事に遭い とうに無い
当時住んでいた家から歩いていける場所にあった
映画好きの両親は新しい映画がかかると必ず観にいっていたらしい
カラ―の看板で色鮮やかに思い出せるのは 東映映画 時代劇 「中山道のつむじ風」
大画面を二分する形で主役の松方広樹さんと里見浩太朗さんが向かい合うスクリーンを今でも思い出せる
思えばあの頃から面食いだったのだろう
父に背負われていた記憶があるのだが
細面の里見さんの方が主役の松方さんより しっかり思い出せるのだ
もう一つは白黒映画 こちらは映画館が地下道から上がり少し歩いた所だったので 姫路の映画館だと思う
母におんぶされていた
観た映画は白黒で 男の肩に腫れ物ができ それか目となり やがてゴリラもどきの怪物に育ち 暴れ回る―というもの
昔の裸電球をその肩から生えた怪物が割る場面をありありと思い出せる
通学路に何ヵ所か立っていた映画の宣伝の立て看板
「南国土佐をあとにして」「眠 狂四郎」
怪獣映画 ギララなんてのは 近所の子供達 それぞれの母親と観に行った
この川沿いにあった映画館も火事にあって焼失した
やがてレンタルビデオ全盛となり 個人のビデオ店は大型店に負けて廃業していく
ケーブルテレビ 衛星放送
予約 観たら消すだけ―でディスクも必要ない時代に
子供達が家を離れるまでは 子供と一緒に それから先は 同じように育児から解放された友人達と映画館行ってお茶して帰る
そんな時間の使い方をしてみたい
元気だった? それなりに年くって 少し自分達で楽しむ時間
ただ喋るだけでなく 映画観て 買い物して
そんな日を夢見て 頑張ってみましょうか