夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「夢綺譚」より その5

2016-08-20 23:57:04 | 自作の小説
ー機織り女(はたおりめ)-

{手の届かぬ女性だと思っていた・・・・・
華族様だかの洋館のお姫様

その趣味が織物
カタン タン カタン 

母は生活の為に機を織っていたがー

美しい白い指で器用に糸を操る

いつかどこかのお坊ちゃまの嫁になるのだろうと

縁談があるとか 決まった許婚者がいるのだとか
そんなふうにも言われていた

だがー戦争が全てを変えた

空襲で美しい洋館は燃え落ちて

憧れのお姫様は行方不明に

荒っぽい時代 その時代が俺には合っていた
闇市の中で扱った品がいい金に化けた

金が金を生んで いつか〇〇の殿様なんぞと呼ばれる身分になっていた


そんな時 お姫様を見つけた
お姫様は教会でオルガンを弾いていた


もうとっくに誰かの奥さんになっていると思っていたが


焦がれたモノに手が届く 今なら

今ならー

俺は 伝手を頼み 懇願した

どうか どうか俺の妻に

はいと言ってほしくて 洋館のあった場所に寸分違わぬ洋館を建てた

そこに住んでほしい

機織りの機械も据え付けた


以前のように織ってくれ 音立てて



機織り機に触れ 彼女は涙を流した

「あたくしは そういうふうに想ってもらえる価値ある女ではありません」


何故ならば あたくしはー



あたくしはー


そこで言葉が止まる  


目を閉じて 覚悟を決めたように喉を震わせる そして一気にー

「襲われました!米兵に 車に無理矢理連れ込まれて 男達がいっぱいいるところにー

ぼろぼろになって道端に捨てられた所を今度は復員兵達が襲ってきてー」


「ねえ ここまでしてくださって嬉しかったです 有難うございます
どうぞここに見合った方を奥様になさってください」


お姫様は どれほど恐ろしい思いをしたのか 

「あたくしは もう誰かの妻になれるような女ではないのです」

伸ばした俺の腕を振り切るように去っていく

幾度も彼女は自殺を図ったと 教会の牧師が教えてくれた



男は 鬼に見えるか
俺も鬼に見えるのか


俺が触れると その心が壊れてしまうか

どうしても手に入れられないのか


お姫様  俺が守ってやりたかった

分かった ならば 妻になどと無理は言うまい


ただ ここに住んでくれ
そうして昔のように 気が向いた時に 
織物をしてくれ

時に織る音を聞かせてくれ
それで いいから


俺は洋館の名義を彼女の名前にした
その書類を彼女に渡した


「どうして ここまでして下さるのです」


それは それは君が 君の姿こそが戦場で俺が生き抜く力となった
俺の心の奥底の何より大切なもの}

「君がここに住めば 俺は平和になったと信じることができる」


そう言って その男性(ひと)は去っていった


あたくしは後悔した

振り返ることなく去っていくその広い肩 何からも守ってやろうと言った男性(ひと)の後姿


もう何の価値もないあたくしなのに

パンパンと同じ汚れた身のあたくし

壊れた玩具のような 何の価値も無い



謝ることもできなかった

どうして呼び止められなかったの あたくしはー


敵も多かったその男性(ひと)は それから間もなく

暴漢に刺されて死んでしまった


せっかくあの男性(ひと)が用意してくれた 調えてくれた洋館

そして機織りの道具でも駄目 あたくしにはもう織れない 織れない


だって あの男性(ひと)が居ない

今度こそ もう生きていけない・・・・・!


馬鹿だった あの男性(ひと)こそ あたくしの最後の 最後の希望であったのに

もう おしまい 愚かな
愚かすぎるあたくし


ごめんなさい 


若い力の結集 チームワークの勝利♪

2016-08-20 23:14:10 | スポーツ
男子4×100mリレー 祝・銀メダル♫


嬉しいので画像をいっぱい♪

まずは新聞記事から(読売新聞 夕刊から  さすが!プロ撮影の写真は迫力が違います)








次はテレビ画面を携帯で(かなり ぶれてしまってます ごめんなさい)



競技場に登場して 4人揃って刀を抜くパフォーマンスをしてみせてくれました
今夜のNHKのインタビュー開始時にも この動作を再現してくれました
お茶目ですね~~~~





優勝したジャマイカの選手と一緒に♪











3位までのチームが国旗を背負ってね一周できるのって五輪ならではーなのですって

どんな話をしながら どんな気持ちでしたかーとの質問に
飯塚翔太選手(185Cm 80㎏ 25歳)はこう答えておりました
「夢のような特別な時間を噛みしめよう 」




リレーで最高のスタートを見せてくれた山縣亮太選手(177cm 70kg 24歳)の真剣な表情 この時 とても強い眼をしておりました



競技が終われば 穏やかな表情です




一言一言 噛みしめるように話しておられた飯塚選手




とっても嬉しそうな桐生選手(175cm 69kg 20歳)
個人競技での予選落ち その口惜しさも晴らすような爆走をみせてくれました



アンカーでウサイン・ボルト選手と並走も見せたケンブリッジ飛鳥選手(179cm 74kg 23歳)
2位死守!と頑張りました


NHKのインタビューでは桐生選手 今後 東京五輪に向けて「速さと強さを持った選手になりたい」

ボルト選手と一緒に走ったことについて感想を求められたケンブリッジ飛鳥選手「(自分の能力として)まだまだ走れるなって手ごたえを感じた」


山縣選手は「東京五輪では28歳 東京五輪までにもっと速く(走れるようになりたい)」


飯塚選手は「次回は個人競技でも予選落ちしないようにー」


今日は 嬉しくて五輪ハイライトも五輪ニュースも繰り返し 観てしまいました


「夢綺譚」より その4

2016-08-20 19:48:04 | 自作の小説
ー老僧の話ー

さようさな あの里へ寄って来られたか さてもさても あの里は美しい里でござろう

昔 拙僧がまだ若くこの寺にまいった頃にはな 飢饉で人は誰も居なくなっておった
田畑は荒れ放題でな

何 雅(みやび)な里の名前の由来が知りたいとな

さようか それはなぁ それは哀れな無惨な・・・者達にー関わるのじゃよ


無人になった村にいつからかまだ年端もいかぬ者達が住みついてなぁ
最初は少し年の離れた兄と妹であろうかと思っておったよ

感心なことにこの二人はな 懸命に野菜を作り始めた

手を傷だらけにして懸命に鍬を鋤を使ってなぁ

通りかかって見るに見かねて扱いを教えると それは嬉しそうな笑顔になって礼をちゃんと言う

毎年 毎年 畑も田も少しずつだが野菜が稲ができる場所が拡がっていきおった

しかも僅かばかりの収穫であろうにな 礼じゃと寺まで毎年 米まで届けてくれる
野菜も必ずこれこれができたからと籠を背負ってなあー

言葉遣いも綺麗な少年であったよ

読み書きも少しできるようであった
教えてみると また覚えがよくてな

拙僧の教えたことを 娘にも教えているようであったわ

名を雪丸と言っていたが 本当の名前では無いようでもあったな
家人は全て殺されたのだと

何かの折りに話しておった

「兄者(あにじゃ)も父者(ちちじゃ)も 母者(ははじゃ)も 皆 斬り殺された」
自らも大きな怪我をしていたがーその家に出入りしていた人間が 雪丸に息があるのに気づき 己の家に運び手当してくれてー
しかし その家は野盗に襲われた

女達は野盗にさらわれてー連れていかれてー

雪丸は ただ生きるのに必死だったそうじゃよ

そうして泣いている小さな女の子を あげはを拾った

生きる場所を捜すうちに 誰もいなくなった村を見つけ・・・

そこで生きてみることにしたのだと
何故なら田畑も家もあったから


健気な若者であったよ

逞しく育ってな

あげはも美しく育ち

拙僧は二人に会うが 話すがとても楽しみであったのだ

あんなことになるのならば 寺に住まわせるのであった


そうじゃよ 野盗がな あげはを見つけてしまった

あげはは逃げて 雪丸はあげはを男達から護ろうとして  戦って切り刻まれて死んだ
あげははな あれは雪丸を慕うておった
雪丸の居ない世になど生きていたくなかったのであろうな

我と我が身を刀で貫いて こと切れておったよ


野盗が出たという噂を聞いて 拙僧が役人たちと行った時にはもう二人の亡骸と荒らされた村が残っているばかり


拙僧は悔やんだよ

まだ若かったしな 己の考えの足りなさ 用心の足りなさが残念で 残念で

拙僧は雪丸を弟のように思ってもおったものを

死んだ者は還っては来ない


拙僧は雪丸の夢など叶えてやろうと思ったよ

雪丸は親の無い子供達をこの村を集めようとしておった
親に死なれた子供達が安心して 悪い事をしなくても暮らせる場所に


拙僧は役人にも相談した
人の居なくなった里を耕す者もない田畑を子供達に任そう 託そう
子のいなくなった年寄りに教えてもらってなぁ

また野盗に来られては 元の黙阿弥じゃ 

見張りを立てて 役人をいち早く呼べるように

また自分達で戦うこともな教えるようにしてーと


それでなぁ

よそでは見たことのない蝶がな 形は揚羽蝶なのじゃが 真っ白い蝶が時々この里に飛んでくるのよ
誰かが その蝶を「雪あげは」と呼ぶようになってな


雪あげはが飛んでくる年は豊作になるのじゃ


それでいつか この里は「雪あげはの里」と呼ばれるようになったのじゃよ

まるで雪丸とあげは この二人の名前からとったようになぁ






焼きおにぎりです

2016-08-20 12:41:25 | 子供のこと身辺雑記
午後から読経にご住職が来られるので お昼ご飯は簡単に

焼きおにぎりです

ご飯にちりめんじゃことパックの鰹節・醤油・味醂など入れて混ぜて おにぎりにして 熱してから油を薄く塗った 焦げ付かない厚めのフライパンで
おにぎりを焼き いい具合にパリッとしたら ひっくり返し反対側を焼いて さらに周囲の側面の三面も 焼きます







変化をつけたい時には これに白味噌に酒・味醂・砂糖(あれば柚子などで香り付けー)混ぜて味付けした味噌を塗って オーブントースターかグリルで
数分焼いて焼き色をつけても




おにぎりには お漬物があると嬉しかったりします

おめでとうございます!荒井選手

2016-08-20 12:15:12 | スポーツ
シンクロナイズドスイミング団体の競技が始まる前に 競歩を観てました


日本の荒井選手が終盤 3位で頑張っていて
カナダのダンフィー選手に一度は抜かれますが そこで根性出して抜き返しに行きました
するとカナダの選手が抜かされまいとするように肘を当てて 荒井選手が一瞬よろめいてー

え?!暴力行為じゃん カナダの選手 根性悪い
いけず~~~
銅メダルかかってるからって そこまでやるの?!と私は思ったの


だけど荒井選手(日頃から穏やかで物静か 優しい方なのだそうです)は持ち直し カナダの選手を抜き返して 2位の選手に迫る勢いで3位でゴールしました

競歩 初めての日本のメダルです

抜かれたカナダの選手はその後よろよろしながらも(性格の悪い私はいけずをするから罰が当たったんだーなんて思ってました・笑)
どうにか4位でゴール


問題が起きたのは その後です
カナダから日本の選手がぶつかったーこれが不正だと抗議がきて 一度荒井選手は失格になりました

これにはさすがに日本側からも抗議があり

あらためて国際陸連の理事5人が判断した結果ー荒井選手の3位が認められました

あったりまえじゃん

メダルが取れなかったからって自分のほうが故意じゃないにしてもー故意に見えたけど 肘うちかましといてー日本の選手が悪い だから4位の僕らカナダにメダルちょうだい!なんて よくも厚かましくも いけ図々しくも抗議が言い出せたものだわと
その抗議を一度は認めた審判さんって一体何なの?!


ところでその荒井選手は「お騒がせしてすみません」と言ったとか

↓関連記事から
{<リオ五輪:陸上>◇19日◇男子50キロ競歩


 陸上男子50キロ競歩で、荒井広宙(ひろおき、28=自衛隊)が3時間41分24秒の3着でゴールした後に妨害行為があったとして失格になった問題で、日本陸連が国際陸連に抗議した結果、異議が認められて銅メダルを獲得した。

 ハラハラドキドキの銅メダルに荒井も安堵の様子だった。「お騒がせしてすいません。(相手に)当たらなければ良かったんですが…。(メダル確定の瞬間)うれしかったです」。銅メダルから失格の“悪夢”を乗り越えた日本競歩界初のメダルに喜びをかみ締めていた。

 陸上で今大会メダル1号、7位入賞が最高だった競歩で初のメダル獲得と思われたが、競技終了後、3着争いを繰り広げたダンフィー(カナダ)側が荒井が妨害したとして抗議。1時間以上協議が続き、荒井は失格となった。だが、失格の判断に対して日本側が再抗議。改めて国際陸連の理事5人が判断することになっていた。

 荒井はレース終盤の残り1・2キロ付近で、並歩していたカナダのダンフィーと上半身が接触。ダンフィはバランスを崩して後退し、荒井は3番手をキープしてゴールした。競歩の世界大会では、ゴール後に歩型違反3回の失格処分が判明するケースがたびたびある。だが、競技者同士の接触での失格はレアケースだった。}


もう一つ♫「二転三転、悲願のメダル=母の遺影が背中押す―競歩荒井選手〔五輪・陸上〕」↓
{悲願のメダルは、決まるまで二転三転した。リオデジャネイロ五輪男子50キロ競歩銅メダルの荒井広宙選手(28)。3位でゴールし、両手を誇らしげに広げたが、歓喜は急転。進路妨害したとして失格処分になった。抗議が認められメダルが確定したのはゴールから約3時間後。日本競歩界初の五輪メダルに、「予想外の展開でしたが、恩返しができて本当によかった」と満面の笑みを浮かべた。
 レースがヤマ場の30キロすぎにさしかかるころ、沿道で見守る兄英之さん(37)の携帯に、リオには行けず日本でテレビ観戦した父康行さん(67)から電話があった。「お母さんと一緒に広宙を支えてやってくれ」
 荒井選手の母繁美さんは昨年11月、63歳で亡くなった。競歩に打ち込むため福井県の大学を離れ石川県小松市に引っ越した時も、競技を続けられる就職先がなく2年間の仕送りを頼んだ時も、温かく「頑張れ」と励ましてくれた母。「五輪を見に行きたい」と話していた。
 英之さんはレース終盤、母の遺影を掲げ、声を飛ばし続けた。ペースを上げて前を猛追する弟の姿に、「伝わった」と感じた。母が書道で使った雅号は「蒼風(そうふう)」。「リオの海風は、母が背中を押してくれたようでした」と話した。
 大学時代から荒井選手を鍛えた恩師、内田隆幸コーチは、残りわずかとなって3位争いをするまな弟子に「また同じ間違いをするのか」と檄(げき)を飛ばした。昨年の世界選手権では4位。リオに向けて「3位と4位は全然違う。次はメダルを取る気持ちで練習しろ」と言い続けてきた。
 内田コーチは、荒井選手の長所を「謙虚さ」と語る。大学2年で出会った時は「素質も感じない平凡な選手」。だが、愚直に指導された通りの練習を繰り返した。「フォームを教えても苦しいとやめ、自己流にする選手が大半。彼は距離が伸びても教えた歩き方を崩さない」という。
 教え子の勇姿に「拾った石ころを磨いたら金の卵が出てきた。ようやく一人前だ」と笑った恩師。「謙虚さを捨てず、次の東京五輪に向け、また一つ一つ歩んでほしい」と期待を込めた。}


荒井選手 頑張りました
頑張ってくれました
銅メダル取り上げ 失格
なんてカナダ側の恥知らずお馬鹿抗議が きっちり否定されて本当に良かったです

メダルはね 抗議(いちゃもん)でなく 実力で正々堂々と取るものです

荒井選手に抜かされまいと 荒井選手の進路側に寄って なおかつ肘打ちまでかまして 進路妨害をしたのはカナダの選手の方なんですから
失格になる選手がいたとしたら それはカナダの選手の方です



追加として↓


{競歩・荒井、接触選手から「謝ってきてハグした」 選手間に問題なし}

カナダのダンフィー選手からは荒井選手への謝罪が競技後にあったとか ならばカナダ側からの抗議は誰が思いついたんだーとなりますが
選手同士は「ぶつかることは よくあること」と問題なしとしているようです

ちなみにね 荒井選手 判定くつがえされるか3位認められるかって、もめてる間には他の競技の応援をしていたとか
なかなか 大物です