夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「繭の見る夢」ーマツエの姉妹ー1ー

2012-08-25 21:05:46 | 自作の小説

あたくしには妹がいる

けれど生身の体で現実に会ったことはない

ずっと あたくしは一人だった

座敷に廊下 雨戸の向こうの庭

あたくしの世界は そこまでだった

世話をしてくれる老女はいたましげに あたくしを見るばかり

あたくしは夢の中で 女の子をよく見た

いつか昼間でも その女の子を見ることができるようになった

世話をしてくれる老女は 少しずつ一緒にいてくれる時間が長くなり あたくしに色々教えてくれ始めた

字を書くこと 読むこと 縫い物
食べる物を作ること
花を育てる 野菜を植える

身支度の方法

鏡に写る姿を見て あたくしは 自分が夢の中に出てくる少女と似ている いえそっくりなことを知った

あたくしの世話をしてくれる老女は名前をきぬと言った

外の世界のこと 普通の暮らしをする人々のことを きぬは教えてくれた

やがて堰を切ったように きぬが知る限りのことを教えてくれた

あたくしが人間になれたのは 人間でいられたのは きぬのおかげだった

でなければ 淘汰される異形になり果てていただろう

きぬもまたあたくしと同じ双子で きぬの姉妹も幽閉され育った

きぬはこうしたことを止めたいと思っていたのだと言う

ただ あたくしのように隔離されて育つ者は 悪い方へ流れる者がいる

負の力

簡単に「化け物」と呼ばれている

彼らは一族を恨み呪った

無理もないのだが

元は同じ者達は 守る側と呪う側に分かれる

厄介なのは 呪う側が力強く 守る側も取り込まれてしまうこと

きぬは言った
「マツエ様を呪ってはいけません」

同じに生まれてきて両親の傍で暮らす姉妹

あたくしはマツエを妹と呼ぶことにした

あたくしには名前も戸籍もない

生まれなかった人間として この場所へ送られた

一族は双子を畜生腹として嫌った

幽閉された子供は 何か能力見せなければ 巫女となる

天変地異がある時は 人柱になる

一族の繁栄の役に立つように

本家 分家 そのようにして続いてきたのだと
いつの間にか 穢れに怯えるようになった

呪いが一族を死に導く

マツエは女学校を出ると 人身御供のように 随分年上の有力者の後妻になることが決まっていた

普通に育った人間も 何らかの形で犠牲を払う

それは普通じゃない

本家の真太郎は 分家のマツエが好きで 二人で土地を離れる

約束ごとは破られた

あたくしにも分かった
何か禍々しい黒いものが 大きな力が二人を追おうとするのが

あたくしは それらを止めようとしてみた

あたくしに力があるのなら 妹を守る為に それらと戦えるだろうか

一族に仇なす何か

昔からのー

あたくしは妹を通して世界を見ていた

きぬは あたくしに一族の守り手となって欲しかったのだ

きぬの姉が預言したから

それでも あたくしが不憫だったと きぬは言った

だから どうせなら 自分が出来ることを 知る限りのことを教えよう

それらをもって あたくしが自分の判断で生き方を選べばよいと

きぬは死んで あたくしに何かが きぬから流れてきた

きぬの中に眠っていた きぬの姉妹の思いも

あたくしはマツエと真太郎と その子供たちを守ろうとした

生身が その場に居合わせずにはー 伸ばしたこの手は届かないーその先へ
攻撃が来た

あたくしだけの力では
守りきれなかった

闇が手を伸ばして来る


トウモロコシ蒸したら

2012-08-25 19:46:52 | 子供のこと身辺雑記

トウモロコシ蒸したら
トウモロコシ蒸したら
蒸し器で トウモロコシを蒸した
主人は まず蜂蜜をかけ 転がしてから醤油をかけていた

私は醤油と味醂のタレで付け焼きにするか 何もつけないか さっと塩を振る またはバターをちょっと付ける

毎日 主人の食べ方にギョッとしながら 生きています(笑)


来客あると慌てます

2012-08-25 17:06:42 | 子供のこと身辺雑記

来客あると慌てます
来客あると慌てます
昨夜遅く 宮崎県の親戚から 電話が入った
父へお線香あげに行くと

遠いからと来なくてもいいと言ったが
本当は葬式にも出たかったんだーと

伯母の夫の甥だから 直接 血の繋がりはないけれど従兄弟にはなる

掃除は長男に任せ♪ お土産と出すお菓子買いに走り お寿司の出前頼んで

そこへ もうじき姫路駅と電話が入り 駅まで迎えに行って しばらく家で話して 帰りは広島に寄る予定というので 姫路駅まで送ってきました

従兄弟の家は都井岬近くなので まず鹿児島まで二時間かけて出て それから新幹線で来てくれたそうです

お疲れ様でした
わざわざ有り難う

遠方から親戚が来るので 少しはマトモな服を着ようと黒いワンピースに黒いカーディガン

ああ なんて暑苦しい組み合わせ

咄嗟に選ぶと黒 がクセになりつつあります


夜は焼き肉

2012-08-23 15:30:00 | 子供のこと身辺雑記

夜は焼き肉
午前中は主人の両親の家に飲み物やおかずなど届けてきました

と おとうさんがテレビが映らないって

でも私 慌てず騒がず
リモコンお借りして デジタル アナログ 切り替えてみました
ええ舅は時々 ボタンを押し間違えるんです

おかあさんが言うには 昨日から映らなかったとのこと

電気屋さんに電話したけど お休みだったのか誰も出なかったと

退屈だったでしょう

すぐ走ってくるから いつでも電話下さいね
お塩一つでも買ってきますから

繰り返し 念押しして帰ってきました

明日にしようかと思ったけど 今日行って良かったです

帰りはまた昼食時間になるので
モスバーガーでテレビで宣伝中の塩麹の豚天バーガー
期間限定のチキンのと ライスバーガー焼き肉入り

サラダとドリンクセットなど あれこれ取り混ぜ買って帰りました

で夕飯用には娘と約束していた持ち帰り専門店で買ってきた焼き肉材料

自動車運転免許取得合宿で3週間ほど 家を離れていた娘が「食べたい」と思ったのは
寿司・ピザ・お肉

帰宅したのが お盆にかかり
お盆献立で 少し延びましたが
それぞれ宿題のようにクリア中

ホットプレートさえ出せば あとは娘がやってくれます

手抜きが続いていますが 決して手抜きではーないーです

ええ ただの 何も作らないぞ企み計画(笑)です


2012-08-23 14:55:43

2012-08-23 14:55:43 | 子供のこと身辺雑記



録画していた「FNS うたの夏まつり」やっと昨日観ました
長時間番組は 録画しても観るのに体力いります(笑)

昨日は午前中病院で 検査あるから 朝から絶食

終わる頃には昼食時間

病院から帰って昼ご飯用意もねぇと怠け虫になり
帰ったら 回転寿司行く?と子供達をノセて

帰宅して子供達を車に乗せて回転寿司へ
主人には持ち帰り折り頼んで

夜は 肉じゃがと 青梗菜とキノコの炒め物であっさりと

で 本題に戻れば4時間ほどの番組で 一番楽しいなと思ったのは ゴールデン・ボンバー 通称「金爆」のステージでした
コマーシャルでも使われた「女々しくて」
とにかく元気
チア・ガールのようにポンポン持って踊ったり

歌の方も声がよく響いていて

彼らの歌を もっと聞きたい

ステージが観たいと思いました

ネットのお友達さんに彼らのファンがいるのですが 気持ちがよくわかります

明るい気分にしてくれる彼らが もっとテレビで見られますように


「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら」(2011年 日本映画)

2012-08-23 02:07:18 | 映画

子供の頃 野球の試合で活躍した過去あるみなみ(前田敦子)は 病気で入院した幼なじみ(川口春奈)に頼まれ 野球部のマネージャーを引き受ける

幼なじみは 甲子園に行けるかもーと言った野球部だが とても期待もてそうになかった

もう一人のマネージャー(峯岸みなみ)は声かけただけで逃げ出すし

監督と選手たちもうまくいっていない

わたしが甲子園に連れていくー夢を語ったみなみだが

まずはマネージャーについて勉強しようと本屋に行き マネージャーについての本として店主(石塚英彦)に薦められた本を買うとー

それはみなみが求めた本ではなかったが 彼女はそれを熟読し野球部を変えていく

誤解も解け 少しずつ強くなる野球部

甲子園出場権利を得る大会で決勝戦までこぎつける

入院中の幼なじみの死

ー過程より結果が大事ー

闘病中の幼なじみに残酷なことを言ったと悔やむみなみ

幼なじみの代わりに頑張ってきたのに

みなみは野球には複雑な思いを抱いていた

幼なじみの死で それらが爆発する

幼なじみは みなみの秘密について部員達に話していた

本当は野球が大好きなみなみ

幼なじみは みなみに素直になって欲しかった

もう一度大好きな野球に向き合って欲しかった

決勝戦の相手は 以前補欠部員が相手でも勝てなかった甲子園の常連校

ベンチに置かれたみなみの幼なじみの帽子

かつての失敗を武器に成長し強くなった野球部

本当に本当に甲子園出場の権利を得る

もし私が高校生で野球部員だったら 前田敦子さんや 峯岸みなみさん 川口春奈さんみたく可愛いマネージャーさんいたら メチャクチャ頑張ると思います

分かりやすく楽しい映画でした

ひたむきで一生懸命な役柄 前田敦子さんによく合っていました

彼女には なんだか応援したくなる雰囲気があります


主人の好きな薬は

2012-08-23 00:01:42 | 子供のこと身辺雑記

夜 庭に出た主人
「はさみ」と言って戻ってきた

「何があったの」とはさみ片手に主人を見たら

窓の向こうの主人のサンダルの底に五色ピンが刺さっていた

主人「あ 抜ける」

抜くと 足の裏から血がだらだら

消毒液付けて拭いて絆創膏貼ると

主人「瞬間接着剤つける」

と言い出したから 叱って止めました

時々 本当に人間かって思います(笑)

そのうち輸血代わりにミシンオイルなんて言い出しかねない

怪我したら 瞬間接着剤で貼る主人

子供達には 真似しないように言い聞かせています


風鈴が欲しい

2012-08-22 17:36:16 | 子供のこと身辺雑記

しかし売っているお店が分からない
百貨店かホームセンターか
いっそ百円欣一店なら置いてあるのだろうか

というのも間違いなく売っていた お店が閉店してしまったからだ

美術工芸品として火箸や風鈴
干支置物

何故か料理はさみ 包丁などもあり 荒物屋かと思えば
犬の首輪や鎖 散歩紐(リード)も置いてあった

店に入ると 天井に吊してある風鈴が鳴り 涼しげだった

そこに行けば 季節に関係なく風鈴が買えたのだが

ガラスの風鈴なら お祭りの出店で売っている

今年は どのお祭りも何故か行き損ねた

いや待て 秋祭りがまだある

しかし 秋祭りで風鈴は売っていたかしら

和室前の濡れ縁の上の軒先に吊したい

ちりりん・・・

風鈴の音に恋している

なんとなく風鈴一つ買いに百貨店まで行くのは なんか いやだ

ああ そうか

百貨店の中には 風がない

自然の風がない

店先で揺れる風鈴の音を聴いて 確かめて 私は風鈴を選びたい 買いたいのだ

しかし捜すなら まだ夏のうちでないとダメかしら

風鈴一つ買いあぐねています

いっそ ネット検索で お店捜し しましょうか

欲しいとなれば 売っていないのは何故かしら


田村由美作「7SEEDS」21・22巻 小学館

2012-08-22 15:21:46 | 本と雑誌

田村由美作「7SEEDS」21・22巻  小学館
田村由美作「7SEEDS」21・22巻  小学館
田村由美作「7SEEDS」21・22巻  小学館
田村由美作「7SEEDS」21・22巻  小学館
田村由美作「7SEEDS」21・22巻  小学館
未来へと希望を託された若者達のサバイバル

計画関係者の娘の花は 残された記録から両親が関わっていたことを知る

花の父親から過酷な扱いを受けた人間達から恨みをぶつけられ 花は殺されかかる

くじけずに一人になっても 「ここで生きていく」と前向きに覚悟を固め 頑張り 再びここでの仲間 気の許せる女友達二人と再会する

父親のコネでメンバーに加えられたと 後ろ向きな花に 政財界の黒幕が身内にいた ちさは別な見方を教える

メンバーはみんな 何がしかのコネで選ばれたに違いないのだと

「全滅するなら みんな一緒」とか おっとりと しかしきっぱりした ちさは花の気持ちを救ってくれる

本当に育ちが良い人間の長所を ちさは備えている

再会した藤子の言葉も花の心にしみた

若い娘三人が力を合わせる日々にも 危機は迫る

花と別のグループで未来に送られた嵐は 花を殺そうとした二人の青年と共に行動しており 「花は死んだ」と教えられる

花との再会を信じ頑張ってきた嵐に この知らせは どう影響するだろうか

過去の穏やかな日々 嵐と花は若い恋人同士だった

花の遺体を見ていないから 生きていると信じたい新巻は あゆと行動を共にしながら 花を捜していた

あゆは 何故新巻が未来へ託されたメンバーなのか観察するうち 彼の人としての資質の優れた部分に気付き 知らず知らず人間らしさを新巻から学んでいく

人類存続の為に未来に託された人間達は はじめ状況も判らず 目覚め危険な状況に陥り

友とも死に別れたり 生き別れたり

苦しい思い 辛い思い
ただ どんな状況下でも生き抜くことを その強さを身につけつつある

壮大な物語は まだまだ続きそうです


「繭の見る夢」ー真ー1ー

2012-08-21 20:14:26 | 自作の小説

僕が暮らした人達は 随分美しい容姿をしていた

しかし彼らは 僕が十歳になった時 姿を消した

迎えにきた僕の祖父だと名乗る人間に連れられ 長い旅をした

祖父の真太郎は 僕を育てた二人は もうこの世にはいない

死んだのだと言った

祖父には三人の娘がいて僕の母親は長女だった

玲(あきら)と優希は その妹たち

僕からすれば叔母になる

「あの二人は 精一杯のことをした」と祖父は言う

子供だった僕は分からないまま納得するしかなかった

一度 広いががらんとした人の気配が余り感じられない家へ 祖父は連れていったが

僕は全寮制の学校へ入れられた

家庭が無くなり寂しくはあったが
過ぎる年月のうちに慣れた

祖父は まるで出来るだけ僕を家から引き離しておきたいと思っているようだった
その祖父は僕が大学を卒業するのを待っていたかのように死んだ

卒業式を控えた日 弁護士が会いにきた

祖父の死と葬儀が 四十九日まで既に終わっていることを知らされた

そこそこの金持ちであることも

遺言には 普通に生きて居られるものなら 祖父の家へは戻らず 朽ちるに任せるようにとあった

不幸にして そういかなかった場合は 別の書類を弁護士に預けてある

しかし それらは必要ないように願っていると

弁護士も言う
「人間は普通が 平凡が一番なのです」

一体 自分は何なのか
戸籍の父親の欄は空白のままだ

だいたい 普通に生きられなくなったらーとは 何なのだ

唐突にいなくなった玲と優希

世の中に家族がいない人間など幾らもいるだろう

納得して生きていけばいい

それはそうだが


読書対象 料理本(笑)

2012-08-21 11:21:20 | 子供のこと身辺雑記

読書対象 料理本(笑)
読書対象 料理本(笑)
読書対象 料理本(笑)
1パック250円と安売りのイカ
しかもすぐ炒められるように切ってある商品

食べやすい大きさに切り茹でたブロッコリーと人参と炒め 塩胡椒を振るだけ

きんぴら牛蒡

あと もうちょっと何か作りたいぞと 買い置き食材と相談しつつ 料理本眺め中です