夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「この夜を壊せたなら」-異形狩りー1

2013-08-26 22:07:54 | 自作の小説

闇が深い その闇の中を女が駆けていた

月光に溶け込む淡い金の髪  闇に光る春の空のような水色の瞳

古風なケープがついたマントにも見えるロングコートなびかせ 女が走る

追っている大男からは殺気が漂う 強い血の匂いもする

大男は女を捕えたら引き裂くつもりなのか

つと 女の匂いが消える

男は野性の生き物のように鼻を動かし女の匂いをたどろうとする

川辺で女の匂いは消えていた

川底近くを泳ぐ白い蛇がいる 蛇はー水色の目をしている

女が姿を消した遥か先にあるのは 開拓時代の西部のような古風な町

時間の流れに取り残されたような

女はそこに逃げ込んだのだろうか

木の扉を押し開けて入る酒場の外には数頭の馬が繋がれている

店の中にはギャンブラー 

カウンター内にショットガンを隠したバーテン

店の一角にはピアノならぬオルガン

商売女もいる

カーブがついた二階へ上がる階段

孤高の保安官はしかし不在だった

ここ数日 姿を見た者はいない

では ならず者の天下なのだろうか

よそ者は目立ちそうな町ではある

道路は舗装されてもいない

こんな町がまだ存在したのか

あの女が目指していたのは この町なのだろうか

長いこと 人々は この町で静かに暮らしてきた

しかし間もなくこの町は血に染まってしまうのだ

古い恋の為にー女は走っていた

偶然に聞こえた会話

あるか無いかも分からない町を消滅させる計画

女が知る別の村が消滅したという

そして次の標的は ある人間が暮らす町

女もまた狩られる身でありながら 案じて向かう途中 捜す相手が捕えられていると知る

敵は強く数も多い

それでも女はくじけない

そして助けた相手から危害を加えられる可能性もある

何しろ別れ方が別れ方だった

しかし女はあでやかな美貌に不敵な笑みをうかべている

男はわけがわからないままに捕えられていた

そして吊るされ血を抜かれ拷問を受けている

誰が何の為に捕えたのかも男にはわからない

強靭な肉体持つ男もさすがに弱っていた

自分を追う大男から逃れた女は探す男が捕えられている建物にどうやってか辿り着く

古びた煉瓦の壁に囲まれた部屋へ男は閉じ込められていた

目隠しされ天井から吊るされている傷だらけの男

女は自分の腕を噛み破るとその血をコップに溜め男の口へあてがう

何日も何も飲んでいなかった男は その血を一気に飲み干した 味などわからなかった

炎が全身をかけめぐるように男の体が熱くなる 

女は男を天井から下ろし 縛めを解いた

目隠しを取った男は女を見る「お前か! お前がー」

「デレク 逃げなくては 殺されるわ」

片眉を上げるデレクに女は続ける

「詳しいことは私も知らない ただ 一つの村が皆殺しにあった

今 狙われているのは あなたの町

早く行かないと皆殺しにされる」

デレクは女を信じていないようだった

「相変わらず鈍い人ね いうなればハイブリット種がいて それを率いるのは呉坤達(ウー クンダー) 連中はあなた達よりも強い」

デレクは血の匂いを嗅いだ 女の血 では今飲んだのはー

それが男に力を与えている

よりにもよって女はデレクに何を飲ませてくれたのか

女の血の匂いは他の生き物も呼んだ

二本足で立つ毛むくじゃらの生き物は服を着ている 灰色の剛毛で覆われたその首は狼のものだった

長い大きな口から牙が覗く

凶悪そうな吊り上がった目

その姿で言葉を話す

「餌が増えたか」

もう 涎を垂らしている

それの失敗は一瞬どちらと戦うか迷ったことだ

傷だらけのデレクよりも見るからに華奢な女を選んだ

どうやら何故か血をくれてまで自分を助けてくれようとした女

その女をタテにすることはデレクの「男」に関わった

女の前に立つと自分よりも大きいソレに対した

それの戦い方は狼よりも熊に近い

巨大な掌がデレクを襲う

鋭い爪は壁の煉瓦も一撃で砕く

最初 劣勢に見えたデレクだが 素早い動きで一気に形勢逆転

そして女は新手の狼人間と戦っていた

身が軽い

くるりと相手の背後に回ると ちょっと嫌そうに首筋に吸い付いた

相手は力を失う

「激(げき)まずー」

デレクは相手の心臓を抉り出して仕留めていた 

一応 生き物 心臓を抜かれては戦えない

だが その頃 建物の前に 女を追っていた あの大男が現れていた

呉 坤達(ウー クンダー)だ


射手座は星占いでは12位でしたが

2013-08-26 20:12:36 | 子供のこと身辺雑記

射手座は星占いでは12位でしたが
射手座は星占いでは12位でしたが
夕方 姑の家へ行こうとしたら 長男が「プリンターのインクが無いんですよね」と

じゃあ一緒に行くってことになり 

インク買う 姑の家へ行く 帰りに犬さん猫さん用のフードなど買って 近くの喫茶店で夕食も済ませることに

私はミルク金時も頼んだのですが 運ばれてきて 食べ始めたら 店の女の子が「小豆入れるの忘れてました 作り変えてきます」と言うので

もう手を付けているから このままでいいよって言ったら

暫くしてー「サービスです すみません」「どうぞ召し上がって下さい」と運びの女の子と料理作る方と二人がかりで仰有って

長男が有りがたくいただきました

占いでは12位でしたが逆に ラッキーな1日だったかも

やっぱり私は占いで幸運な日ほど気を付けた方がいいのかも(笑)


今夜は肉じゃが

2013-08-26 09:21:52 | 子供のこと身辺雑記

今夜は肉じゃが
今夜は肉じゃが
今夜は肉じゃが
関東の方では 豚肉を使うと ネットを始めた頃にネット友から教えられましたが 我が家はずっと牛肉です

地方により使う食材が違うのだと それまでは知りませんでした

朝おかずは鍋もどき だしに豆腐 白菜 モヤシ 蟹の身など入れて サラダ グレープフルーツ 簡単に


味見中~

2013-08-25 20:56:57 | 子供のこと身辺雑記

味見中~
味見中~
サントリー「旨味香ばし秋楽」 テレビのコマーシャルの飯島直子さんが あんまり美味しそうに楽しそうに飲むものだから つい買ってしまいました

本当に普通のビールより濃い色をしています 泡が無くなると烏龍茶のようですね    苦味がほとんど無く飲みやすいです 

お酒に余り強くない女性向きかも

缶がでこぼこ変形しているのは 片付けようと 潰しかけてからーそうだ!ブログのネタにしようっと思い付いたから(笑)です


和み中

2013-08-25 18:49:12 | ペット

和み中
和み中
和み中
丑三つ時近くに帰宅した娘は そのまま5時過ぎても起きていて 土曜日はお昼あたりまで寝てました

と 猫の瑠奈さんも娘が寝る布団の上で丸くなってました

土曜日から日曜日は24時間テレビ 長男はずっと起きて観ていて 一旦は部屋に寝に行った娘も気になったのか 夜中に起き出し 長男がテレビを見ている部屋と続いた部屋のソファーに移動

また眠くなった娘が眠ると すかさず布団の上へ居座った瑠奈さんです

猫も嬉しいのでしょう

月曜日は出社の娘は夕方 暮らす町へ戻って行きました

娘が居なくなると 寂しくなった瑠奈さんは 長男がいる和室の座敷机の下に潜りこんでいます

暫くしてから見に行ったら 長男が座る座椅子の隣の座椅子の上へ移動 より長男に近づいていました


2013-08-24 15:40:26

2013-08-24 15:40:26 | 子供のこと身辺雑記


昨夜遅くに娘からメールが入った 「起きてますか」

長男が寝に自室へ行ったあとなので 「起きてます」と返信したら

「戻ってきて駐車場にいます」

玄関の電気つけて鍵を開けてると入ってきて

「自分の家なんだから 何時だろうがベル鳴らして入ってきたらいいのよ」と娘に言ったら

娘「寝ていたら迷惑かけると思って」

それよりも部屋を出る前に 今から戻るからって連絡が欲しいです

妙なところで遠慮する娘なのでした

ちょっと車をみてもらうのと 髪を切りたくて帰宅を思い立ったのだとか

食事して入浴して 録画してあった映画見たりしてたら 朝の5時

それから私は寝ましたが 娘は暫くパソコンなどいじって起きていたようです

午前中は車屋さんに連絡して予定立てて それから姑の家に おかずを届けに行って 

一旦 家に戻り昼食準備して 

娘と車屋さん ホームセンターに寄って  今 娘が髪をカットしてもらっています

これから長男を迎えに行き また姑の家へ3人で行ってきます

肉団子の甘酢あんからめ


やっと降りだしました

2013-08-23 19:51:44 | 子供のこと身辺雑記

やっと降りだしました
やっと降りだしました
朝から いつ降ってもおかしくない曇り空でしたが 6時頃には空は真っ黒に北の方では稲光も見えるのに降らない 主人が帰宅したから姑の家を出る時 私の家がある方角は画仙紙用の濃い墨を幾重にも混ぜたような空の色でした だけど帰宅しても まだ雨はなく  雨戸を閉めたり 犬達にご飯をあげたりしていたら やっと雨が落ちてきました

風も強くなり激しい雷雨となっています

少し涼しくなってくれたら いいのですが

面接の結果は9月まで分かりませんが 大学院への入試 一応 学科試験は通っているから 長男にお祝いのつもりの鯛など 夕食に出しておきました

これで もし面接で落ちていたら   悲しいなぁ(笑)


おかずから

2013-08-23 10:01:13 | 子供のこと身辺雑記

おかずから
おかずから
おかずから
お味噌汁の具は さつまいもとえのき茸とネギ

食べやすい大きさに切ってから 水切りした木綿豆腐に片栗粉をまぶし 溶き卵をくぐらせ たっぷりめの油を入れたフライパンで焼きます(胡麻油を使うとこうばしい風味など出ます) 中火で蓋をして焼いています

天つゆより やや濃いめのだしを作ります 酒 味醂 醤油 砂糖 すりおろした生姜などで味付けしています   豆腐をひっくり返して焼きます

器に豆腐を入れて だしをかけて食べます 好みでスダチや柚子などの輪切りなど添えても

さて 姑に届けてきます


ただいま合格祈願中~~~~~

2013-08-22 22:15:03 | 子供のこと身辺雑記

今日は長男が大学院の入試でした

で数学とか英語とかの学科の一次は無事に通過したそうです

夕方 メールが入って結果が分かるの早い!と驚いたのですが

明日が面接だそうです

最初の科目のテストが終わったあとに 監督の教授がこう言われたのだそうです

「難しかったかもしれませんが 欠席者もいて定員ギリギリなので 諦めて帰ったりしないでください」(笑)と

大学院の入試に向けて友人たちと勉強会をしていた長男

傾向と対策もしていたようなのですが

今年はちょっと出題が違っていて

試験監督の教授さんが 「今年は難しいね」と仰られたとか

過去に「もうあかん」と思って試験途中で諦めていなくなった受験者

また合格発表すら見ないで 合格していたのに 次の面接に来なかった学生とかいるそうです

いつもは凄まじい恰好で通学の長男

明日は背広にネクタイで面接に臨むそうです

もしも面接で落ちたらー落ちたらーこれから就職活動はキビしそう

正式な結果は9月11日あたりにわかるそうです

長男もちょっと緊張していたのか 今朝は在り得ないミスをしたのだとか 

乗り換えて鈍行でないと停まらない駅なのにー特急に乗ってしまって戻ったのだそうです

「早めに行っていたから それでも20分早めに着いた」

危ないからーー;

明日は乗り間違えませんように

用意周到に準備して 何か抜けるー

ああ 私に似てるのか

不憫だわ


なんだかねえ

2013-08-22 13:44:30 | 子供のこと身辺雑記

出かけようと支度中に電話がかかってきた

「アメリカンーーダイレクトーー」つまりはテレビでもよくコマーシャルで見かける保険会社さん

「----(私の父の名前が入ります)さんのお宅ですか」と約一年半前に死んでいる父の名前を出してきて 電話に出たのが私ー女性の声だったものだから 「-の奥様でしょうか」と言い添える

電話帳か何かの名簿を見ての勧誘かしらと この時点で私は ややげんなり

「すみませんが両親共に既に亡くなっております」と答えた

と「では ご家族の方ですかー」とくじけず相手は話を続ける

保険会社の商品紹介のパンフレットか何か書類を送るとか続けるから 悪いけれどさえぎって答えた

「送らないでいいです いりませんから すみません切ります」

で 電話を切った

向うも仕事とはわかるーけど いい気はしない

ノルマか何かで頑張っているのでしょうけれど

我が家はオール電化にしたのだけど それでも全く知らないそれも他県の電気屋さんから色々おすすめプランなる売り込みの電話がかかってくる

長いお付き合いの近所の電気屋さんがあるからいいですーと お断りしている

電話帳に名前を載せるのは やめようかとも思うけれど

家の表札と電話帳には父の名前を残している

父は死んでも 父の家 父の電話ー

そんな思い入れが 私にはある

父は確かに死んでこの世にいないのだけれども

電話帳の名前も主人の名前にしてもいいのだけれど

保険会社サマ 当方天邪鬼につき押しつけがましい勧誘をされても入ろうとは思いません

勝手にプラン作ってーというのも資源の無駄ですから^^;やめてくだされば幸いです

こういう押し売り商法みたいなので亡くなった両親の名前を聞くのはーあんがい辛いし嫌な気持ちになるんです


「繭の見る夢」-総力戦ー3

2013-08-22 10:10:15 | 自作の小説

オマエ バカ オマエ バカ

闇は怒っていた 坂浦実保子を罵倒する

オマエ ツカエナイ ツカエナイ ツカエナイ ニンゲンハ イラナイ

七十歳を超え 体の不調を感じることも多い実保子

美容整形の繰り返しで皮膚はごわごわーしているような気もする

思う美しさは得られなかった

願う愛も得られなかった

子供たちは彼女から逃げる

たった一人の娘の陽子は ついには出家してしまった

「お母様の犠牲になった方々の菩提を弔うのです」

冷たい目の娘

それでも「若さ」を持っている

ーあの体なら まだ生きられる まだ使えるー

実保子は闇の力を利用して自分の体を捨てて 娘の体を乗っ取ろうーと思いつく

闇は それを面白がった

騙して誘い出しー

鬼畜 非道なことができるのだろうか

母親に

実保子は 若い頃の巴弥都真太郎そのままの竹丘真を見てしまった

かなわなかった恋 虚栄心

美しいマツエに盗まれ奪われた

夫となると親同士の決めた子供の頃からの婚約者

自分をこんなにしたのは マツエだ

憎い!

とうとう手に入れられなかった真太郎

それならば それならば

あの真を もらうは当然

私が産んだ陽子は もともと私の体から分かれた

ならば陽子の体は私の体と同じはず

老いぼれ古び醜くなった使い勝手の悪い体を捨てて

寺の中にいられては手を出しにくい

誘い出すことを計画する実保子

陽子は母親の秘書をしていた時に 実保子が得たいのしれないモノを使い人を消滅させる様子を見た

気をつけていれば 母親は随分恐ろしいことをし 誰もいないところでも何かとしゃべっていた

警察に言っても証拠がない 信じてはもらえないだろう

それに母は金の力で警察や政治家にも 怪しい輪を広げていた

あと 母親を告発するのはためらわれた

母親が陽子を政略結婚に利用していると知った時 これ以上は無理だと思った

母親のしていることに目を瞑り 陽子は逃げた

母親を止められない自分の罪

すがったのは寺 

尼として生きてきた

静かな日々を過ごしてきた

それが母親からの謝罪の手紙

ー実は重病で長くない

入院する前に会っておきたい

出てきてほしい

死ぬ前に聞いてほしい 娘としてが無理なら 仏に仕える者として

哀れと思ってー

陽子の 陽秀尼の心は揺れた

坂浦陽子は子供の頃から およそ母親の自分への愛を感じたことがない

幼い頃からに死んだ父親の記憶もない

 

母親は仕事で家にいたことが殆どなかった

使用人に育てられた 入れ替わる家庭教師

周囲にいたのは他人ばかり

 

泣き虫だった弟の保は 母親が社長であること 家に金があることで いつの頃からか自分も偉いと勘違いし 何をしてもいいーと思い込み へたれなくせにやたらと威張る遊び好きの情けない人間になった

 

母は

それでも女手一つで育ててくれた 男と堂々と渡り合い 多くの人間をまとめて 使って 偉いとーだからいなくても 会うことがなくても 陽子は「おかあさんは偉い」と尊敬の気持ちがあった

 

しかし しかし

いつからだろうか 陽子は気付いてしまった

 

秘書として同じ会社で働くようになり 様々な書類にも 母のプライバシーにも触れるようになってきた

 

酔ってもらした母の言葉ー

母は哀しい女性なのかもしれない

だからと言って母の犯した罪が消えるとは思わないが

 

陽秀となって随分になる

 

産んでくれた人なのだ

けれど陽秀は保険をかけた

坂浦実保子という人間の恐ろしさを知るがゆえに

 

「わたしも年をとったのよ 保はあの調子だし 」

母からの手紙にあった言葉

 

それを信じられたらいいのにーと陽子の陽秀は思う

「繭の見る夢」-総力戦ー2 ↓

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20130821

 


「繭の見る夢」-総力戦ー2

2013-08-21 16:45:15 | 自作の小説

ゆきえと一馬を連れ帰った真は 何があったかを優希に話した

安心した沙月と紀梨子は食事の用意を始めている

きぬえ伯母から聞いた話だけどーと優希は 真に教えた

坂浦実保子が真を手に入れようとするのは 真が巴弥都真太郎に容姿が生写しだからだ

だが闇側が真を欲しがるのは 真が音響効果のスピーカーのように味方する相手の力を増幅する「能力」があるため

だから真に触れられた一馬は 爆発した

おそらく自分に何かの力があるとは知らなかっただろうし 制御できず意識を失った

闇は華守姉弟の力が真により更に強くなることを警戒したのだ

「その嫌がることをしてあげようと思う」優希はにっこりする

そうして華守姉弟が食事を終えると 何が起きたのか気にしている二人に まず真が説明した

ーだけど僕らが行く前に ゆきえさんを守っている人がいた

日本てぬぐいを姐さんかぶりにした和服姿の女性とその連れー

「ああ その人はー」と ゆきえが少し言葉をかわした女性のことを説明した

そして自分の腕の内側に浮き上がる紫色の蛇のことも

それから女性が言った「視(み)えない龍」

「たぶん それは一馬君のことだ 一馬君の背中から飛び出した龍が あの闇を切り裂いたのだから」

「え お俺」と一馬が自分の顔を指さす

「また また~~~俺はただの無害な一般市民ですって」

優希が話し出す「どうして妖怪退治とか 魔物に関する本が 物語が昔からあると思う」

それは説明できないものや それを退治したり共存する一族が確かに存在するから

そういう血や一族でいることを嫌がって出ていった人間

離れて そうして自分が何者かを知らずに暮らしている人間もいる

ゆきえさんの腕の蛇はあなたを守るモノ

だから危険を知らせようとした

幸い私は隠れた力を引き出し使いこなす方法を知っているの

「だから特訓してあげる」と優希は微笑んだ

笑う優希はとてつもなく恐ろしいのだと 真も一馬もゆきえも知ることになる

不幸にして巻き込まれてしまったのだけれど 華守姉弟は貴重な戦力なのだった

「繭の見る夢」ー総力戦ー1   ↓

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20130820