夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

宮部みゆき著「荒神」 朝日新聞出版

2015-01-23 21:34:03 | 本と雑誌
荒神
宮部みゆき
朝日新聞出版


何かが現れて 夜の森を一人逃げる少年 名前は蓑吉 少年の祖父の源一は鉄砲の名人

恐ろしい何かが山から現れた

蓑吉の暮らす仁谷村は全滅する 何かの為に


巨大な・・・
熊よりも大きく強い 蛇のようで蜥蜴のようで 蝦蟇のようで とてつもなく大きく
目も無い

禁忌とされ故郷から離れた場所で育った双子の兄妹

兄は世間への恨みと野望を糧に生き 美しい妹はつつましく暮らしていた


殺されていく村人達


隣り合う二つの藩の反目と因縁



怪異

起こる様々な事象が結びつき 人々は古い寺に集まる
そして とうとう


怪物は鎮められる














565ページ
そこそこ厚いのですが 続きが気になり 肩が凝ろうが首が痛くなろうがー読み進んでしまいます






予定外に・・・・・忙しい一日でした

2015-01-22 21:29:56 | 子供のこと身辺雑記
星占いで11位の日

こんな日はまっすぐ帰ろうと 姑の家を出て買い物もせずに 自宅まであと少し 携帯が鳴って

車を路肩に停めて出たら主人から


会社で足を踏み外して1ⅿのところから落ちて怪我したそうな

会社近くの病院から 姑の家近くの病院へ紹介状もらった 会社の人に送ってもらってるー

「来てくれる?」と主人 


病院近くのお店でかきこんだお昼は蟹のクリームパスタとコーヒー





それでも病院の入り口で待つこと半時間ばかし

足の甲と踵かな 骨折と ひびがいったのと
入院して明朝手術 で土曜日の午後退院
火曜日に診察ー


急なことでパジャマや身の回りのは一括のレンタルをお願し 他は一階別棟の売店などで揃えて 提出書類を一式書き上げて

主人が部屋に落ち着いたら もう夕方

一度 足りない品を取りに帰宅したついでに犬さん猫さんにおやつあげて 雨戸を閉めて 姑の家に行ってご報告^^;

姑は病院へは行かないーと言うから 戸締りきっちりしてもらって 主人の病室へ


夕食が届く時間だったので 主人が食べ終わり トイレは車椅子で 大騒ぎ(笑)しながら
「動くな」と叱っても 主人てば無駄に動くんだもの

ベッドに渡したテーブルを外そうとしたり 手すりを反対向きにさそうとしたり

ーああ フライパンで殴ってやりたい(爆)

動かないでいい時には じっとしているのがイヤな人ーー;


一度 長男を迎えに出て 長男を連れてーもう一度病院に戻って

面会時間終了の8時ギリギリまで居て



今日は 何を作る時間もなかったから♪ 帰り道の「さと」で遅い夕食を



長男は湯葉蕎麦付きの





私は天丼とうどん


来月半ばが舅の三回忌なのですが
願わくば 三回忌が済んでから 怪我してほしかったなーなんて

2月は短いけれど 片付ける用事が多くて 忙しいんです


思うようには いかないものですね


それでも頭とか打ってなくて良かったです

また仕事ができるほど治るには 暫く時間がかかるようですが



葉室麟「冬姫」 集英社文庫

2015-01-22 09:02:25 | 本と雑誌
冬姫 (集英社文庫)
葉室 麟
集英社


帯に「武家の女は槍や刀でなく 心の刃を研いで いくさをせねばならないのです」-と あります

冬姫の乳母いおの言葉です


物語では冬姫は織田信長の次女で 死んだことにされている母親が実は帰蝶(濃姫)であったとされています

嫁いで血筋を残すこと 生家の味方をふやす ことーなどが女の戦い方
男とは違う


幼少期には織田信長の側室である鍋の方に命を狙われ その為に乳母いおは命を落とします

信長の決めた結婚相手が優れた若者であり夫婦仲が良かったことは物語の救いとなっております

後年 淀君となった茶々との確執
それを救ったのはー冬姫の命を狙ったこともある鍋の方ほか 信長に恩義ある女性達でした



家庭を守る 家を守る 

織田の血に拘泥し豊臣の家を滅ぼした茶々とは対象的な女性として冬姫は描かれています


ー(伊達)政宗は思わずその女人に見惚れた。 白梅の精と見紛うほどの楚々とした佇まいに目を奪われていたー
ー「さよう、奥羽であっても、聚楽第であっても冬姫様の手の者が蒲生(氏郷)殿を守っておられた。
想うひとを寄り添う影のように守り抜かれる御方のようにお見受けいたし申した。
暖かな春の風に包まれたような気がいたす」

「淀の方様は炎にて、我妻は春風でござるか」-


淀君がそそのかし のせられて伊達政宗が蒲生氏郷の命を狙う経緯があったのち 以前政宗から氏郷の妻の冬姫は淀君と似ているのか尋ねられたことがあり 氏郷はその冬姫の姿を機会を見て 政宗に見せるのです

この後も淀君は執念深く氏郷の命を狙い続け 遂には毒殺しております 物語の中において

同じ織田信長に連なる女性でありながら 冬姫と淀君との生き方の違い




冬姫を主役においた物語ではありますが 作者が本当に描きたかったのは誰だろう 何だろうかと

安土城炎上についても 宣教師ルイス・フロストの書いた「日本史」の一節をひいて独自の説を示している
「デウスは明かなお知恵により信長があれほど自慢にしていた建物の思い出を残さぬため、敵が許したその豪華な建物がそのまま建っていることを許し給わず、そのより明らかなお知恵により、付近にいた信長の子、御本所(信雄)はふつうより知恵が劣っていたので、なんらの理由もなく、彼に邸と城を焼き払うよう命ずることをよみ嘉(よみ)し給うた」


作中で作者は「明らかなお知恵」とは何だったのだろうかーと 問うている


冬姫の夢の中では宣教師オルガンテイーノには こう言わせております
「この城は悪魔の城です。信長は星を眺め宇宙の神秘を知ろうとしていました。
そのためにこの城は造られたのです。
これは、神に許されないことです。
この城のテンシュから星を眺める者が、二度と現れないようにしなければなりません」



織田信長の築いた安土城が現存していないことは とても惜しまれます


織田信長もその城も炎の中に消えた 時は違いながらも



恨みをかうは覚悟で 夢の為に戦い続けた武将・織田信長
彼のめざした国はどのようなものであったのでしょう

もしも本能寺の変にて死ななければ 


天下統一



あと少しまでにありながら


同じくイタリア統一を夢と野望としながら死んだチェザーレ・ボルジアのことも思い出されます

恨みを持つ人間からすれば悪名高く

謗る人も多い
残酷な所業もある

けれど二人とも大きな夢を持っていた


その夢を阻み 彼らの命を短くした人間は 小者であり 英雄の存在に心耐えられないー大きな夢が理解できないー
「残念な」人間であった気が致します

まばゆく輝く星の美しさに怯えいじける矮小な心の持ち主

クロワッサンSpecial特別編集 〔永久保存版〕やっぱり、猫は不思議。 マガジンハウス

2015-01-21 21:12:45 | 本と雑誌
クロワッサン特別編集 やっぱり、猫は不思議。 (マガジンハウスムック)
クリエーター情報なし
マガジンハウス



猫の好きな方へー



↑目次です


ハウスメーカーが実現したという猫がのびのび暮らせる家ーって記事も夢があります

できれば!犬も猫も「のびのび暮らせる家」も作れないでしょうか
と犬も猫も好きな私は思います(笑)



猫は気紛れーと よく言われますが 長年 一緒に過ごすうちに人間に添うようになってきます
人間のしていることを見て 行動するのです
賢い生き物だと思います


猫に関する様々がまとめられたこの一冊 定価680円です




おかずから

2015-01-21 21:04:09 | 子供のこと身辺雑記
簡単に鍋!

白菜が残っているから(笑)
今夜は豆乳とすり胡麻 味醂 醤油など加えた出汁で



白菜 牡蠣 ワンタン くずきり 餅 など入っております



ぴり辛キムチ味も好きなのですが 長男が辛いのはダメ



年末より ひきかけ状態の風邪が なかなか出て行かず 鼻水しとしと状態に入りました
時間があれば横になり とにかく眠る ぐうたら養生(笑)をしております


ハヤカワミステリマガジンNO.705 11月号

2015-01-21 10:39:49 | 本と雑誌
ミステリマガジン 2014年 11月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
早川書房



2014年11月号は ポアロ特集でした



デビッド・スーシェ演じるエルキュール・ポワロを主人公とするドラマ「名探偵ポワロ」がーカーテンーを持って最終回となるため 様々な特集も組まれました
吹き替えの声優は熊倉一雄さん


私がお小遣いを貯めては (昼食費を削っては)アガサ・クリステイーの本を買っては読んだのは高校生の頃 そして20代前半

現在のようにアマゾンなどで購入できるシステムは当時はなくて 書店になければー諦めてー

映画化された作品 ドラマ化された作品

「アクロイド殺し」をやっと読めた時は とても嬉しかったです


クリステイ作品を読了したのは はるかな昔

だけど これほど映像化されている推理作家の作品もそうないのではーと思うのです
ポワロ以外でも ミス・マープル 夫婦探偵モノも

ミステリを書く女流作家も増えました


だけど本当に謎にこだわって 本格推理モノを書き続けた 書き続ける作家は少ないように思います



推理小説における書き方の様々な試みー考え付いたこと
探偵役として配されたポワロ


懐かしさと共に嬉しくなる特集でした

「そして誰もいなくなった」
11人のインデイアンの歌による見たて殺人とその趣向

「ナイル殺人事件」映画化されて ミステリー ナイル~~~の映画の宣伝の歌は印象的 今も耳に残っています
愛と野望の悲劇


「オリエント急行の殺人」映画のわくわくするような豪華さ
最近では二夜に分けてテレビドラマが放送されました リチャード・ウイドマークの役が佐藤浩市さんかぁーと



書店には もう無いかもしれませんが 盛り沢山な内容の一冊です

東川篤哉著 純喫茶「一服堂」の四季  講談社

2015-01-21 00:01:06 | 本と雑誌
純喫茶「一服堂」の四季
東川 篤哉
講談社



鎌倉のある古民家にしか見えない喫茶店 めちゃくちゃ人見知りの女性が店主 しかし事件の謎解きとなると人格もコーヒーの味も変わると言う
その名も安楽椅子 あんらくいすーではない あんらく よりこーと読む 椅子と書いて「よりこ」
安楽椅子(あんらく よりこ)という名前の安楽椅子(あんらくいす)探偵が 主として密室事件を解くーという趣向の物語


そして この「一服堂」の四季というタイトルにも一度しか使えない「読者の思い込み」を誘う「ひっかけ」が入っている
さながらボクシングのジャブだろうか


第一話「春の十字架」
放談社の村崎蓮司(むらさき れんじ)は義理ある人の頼みで 緑川夫人の夫の浮気現場を見張る仕事を言いつかる
が!村崎が眠気に負けている間に夫人の夫は殺された

密室での不可能殺人と思えたそれを 女性刑事の夕月茜を前にして「一服堂」の女主人 安楽椅子はエキセントリックな言動で解き明かす




第二話「もっとも猟奇的な夏」
ガソリンスタンドで働く天童美幸は友人の草刈りを手伝う
そして友人の隣人の死体を発見した
村崎は美幸への取材を一服堂で行った

謎を前にすると人格が豹変するらしい安楽椅子が その謎を解く



第三話「切り取られた死体の秋」
売れないミステリ作家と共に死体を発見した村崎

死体には首と両手首が欠けていた
謎の女ユリアちゃん

売れないミステリ作家の話を聞いただけで 一服堂の店主は犯人を指摘



第四話「バラバラ死体と密室の冬」
色違いの隣りあわせの家
道路の陥没

浴室のバラバラ死体

同じ家の別の部屋では その死体の弟が死んでいた

犯人は何処から消えたのか

この謎も 一服堂の女主人は解き明かす



ふつう「四季」とあり 各話に季節が入っていれば 一年ーととらえがちだが


この春夏秋冬は もっと離れている


一服堂の女主人は強度の人見知りを克服できないまま 店をつぶすことなく商売を続けてこられたようだ

純喫茶「一服堂」出される珈琲は微妙な味
ただ謎は解きます

ちりばめられた言葉遊び

ちょっと変わった登場人物の個性を笑ってーもとい お楽しみくださいませ

一月もあと十日ばかし (今年も時間が経つのが早いです)

2015-01-20 10:37:58 | 子供のこと身辺雑記



早いもので来月半ばには舅の三回忌になります
当日は法要が終れば 連れ立って出かけて一緒に食事をすることにして テーブル席で食事できる(姑が足が悪いから正座は無理なので)お店を予約してきました

姑の家にできるだけ近い場所でーと制約もあり限られているのですが 
姫路市中心部なら お店もたくさんありますが 姑の家からだと半いるものと時間以上かかるので


舅の死の前年に私の父は亡くなっていて 法要は二年続きます

7回忌は〇年で 13回忌は〇年でーと時折 指を折って計算したりします(笑)

長男が卒業したら 私の母の13回忌だしーとか
命日は覚えておりますが 没年はあやふやであったりするのです
で 長男が〇年生だったからーとか 私が〇才になる年だったからーとか^^;
いい加減なものです


持ち歩く手帳も今年の手帳に入れ替えて 去年の手帳をチェックして 書き写すことは書き写し 持ち歩きのアドレス帳もチェックして
家に置いているモノとも見比べて

携帯にも入れているけれど 書いた形ある物のほうが安心できるんです
古い人間なもので















画像は無いけれど 昨夜は湯豆腐にしました


鶏肉を冷凍室から出しておいて 今日はクリームシチューの予定です


ちょっと イラっとさせられる出来事

呼び鈴が鳴って「どなたですか?」と出ても 応えないで ひたすらベルを押し続ける宅配の人

二階にいて片付けしてる時など 階段降りて一階横切って玄関に行かなくてはいけません
用件がわからないと 玄関まで歩きながら「ちゃんと誰なのかくらい言ってよ」と 私ぶつぶつ言ってます

で 玄関に到達 急きょ にこやか笑顔に切り替えて(爆)








カサンドラ・クレア著「シャドウ・ハンター 硝子の街」下  創元推理文庫

2015-01-19 16:39:46 | 本と雑誌
シャドウハンター 硝子の街(シティ・オブ・グラス) 下 (創元推理文庫)
カサンドラ・クレア
東京創元社



アリーン・ペンハローはセバスチャがなりすましの偽者だったことを知る

弟マックスの死を悲しむイザベルは部屋に閉じこもる そんなイザベルをサイモンは案じてー


クラリーの服から偽者のセバスチャンの血がついた糸くずを手に入れたジェイスは クラリーに正直な自分の心を告げる

そして死を覚悟してセバスチャンを追う その先にヴァレンタインがいる

二人を殺すこと 

ヴァレンタインはイドリスの街に最後通牒を突きつけた

クラリーは審問官までもがヴァレンタインの手先であったことを知る


ヴァレンタインの息子はセバスチャンと名乗っていたジョナサンだった


自分はクラリーとは兄妹でなかったと知るジェイス

ジョナサンと戦い あわやと言う時に イザベルが現れ加勢する 
弟の敵

傷つきながらジェイスはジョナサンを倒し ヴァレンタインを追う



ヴァレンタインの企みを知ったクラリーも審問官の持つ通信手段からヴァレンタインのもとへ 

ジェイスはヴァレンタインの手にかかり 死んでいた

クラリーもヴァレンタインにとらえられてー

ヴァレンタインは天使を呼び出す


だがー最後の力をふりしぼり クラリーは書き換えてー


天使はヴァレンタインが他の天使にしたことも知っており ヴァレンタインは報いを受ける

天使はクラリーのただ一つの願いを叶えてくれた


ジェイス ジェイス ジェイス

彼が生き返ってくれること


ヴァレンタインの死により妖魔達も姿を消して 戦いは終わった



ジェイスはイモジェンの孫だった

その血統に必ず現れる痣をジェイスも持っていた
イモジェンはそれを見たのだ
だから妖魔からジェイスを庇った
生きていた孫息子


クラリーは言う 10歳からジェイスを育てたライトウッド一家 メイリスの付けたジェイスという名前 
ジェイス・ライトウッド
それがジェイスだと ジェイスの名前だと






訳者あとがきによれば
主人公を変えたシャドウハンターのシリーズ「闇の謀略」三部作(こちらは2012年のロサンゼルスが舞台とか) また別なるシリーズ「悪魔の機械」も同じ作家の作品で人気なのだそうです



吸血鬼 人狼 妖魔を狩るシャドウハンター
美形なる登場人物



書き忘れましたが ジョスリンは無事に目覚め ルークといい雰囲気です
吸血鬼になってしまったサイモンですが ジェイスの血を飲んでから 太陽の下も平気になりました
魅力もましているようです
マイアとイザベルがさやあて中


アレクとマグナスは公認の恋人同士に(男同士ですが)


戦いの間に 登場人物たちは恋愛もしています



戦いが終って ジェイスは自分の父親とわかったステイーヴン・ヘロンデールの前の妻だったアマテイスから 彼女が大切にとっておいたステイーヴンに関する品が納められた箱をもらいます

その時にジェイスは審問官のイモジェンの最期の言葉を話します

ーあなたの父はあなたを誇りに思うでしょうー
この時にヴァレンタインが父親と思い込んでいたジュイスは「ひどい皮肉だ」と思ったのですが ジェイスの星の形のあざ(ヘロンデール家の先祖が天使に会ってから 代々ヘロンデール家の者が持つあざ)を見たイモジェンはジェイスを妖魔から庇って死んだ

ーアマテイスは首を振った 「ステイーヴンのことだわ 」その声は優しい 「イモジェンの言う通りよ ステイーヴンはきっとあなたを誇りに思う」-


自分が何者かずっとわからなかったジェイス
ヴァレンタインが父親と思い込まされていた時の苦悩


また吸血鬼になりながらも 普通の人間として生きていくことを選択したサイモン

ずっとジョスリンを愛し続けながら 口に出せなかったルークの不器用な愛

ただただ自分のものとして自分だけが自由にしたいヴァレンタインの愛し方

君ゆえに生き 死のうーというジェイスの一途な愛


女のコの夢もいっぱいつまった物語かもしれません

カサンドラ・クレア著「シャドウ・ハンター 硝子の街」上  創元推理文庫

2015-01-19 16:14:59 | 本と雑誌
シャドウハンター 硝子の街(シティ・オブ・グラス) 上 (創元推理文庫)
カサンドラ・クレア
東京創元社




シャドウハンターの国イドリスにいる魔法使いラグナー・フエルこそが眠り続ける母のジョスリンを目覚めさせることができると知ったクラリー

しかしジェイスはクラリーがイドリスへ行くことに反対する

違う行く時間をクラリーに教え 先に行こうとする
そして同行するライトウッド一家には クラリーがジョスリンのことが心配だから行かないと言っているーと言ってくれーとサイモンに頼むのだ

その時 妖魔の大群が襲ってきて サイモンも一緒にポータルでイドリスへ入り込んでしまう



残ったポータルを利用して出迎える相手がいないのにイドリスへ向かおうとするクラリー ルークもその動きに飛び込むが 迎える相手がいないから クラリーはシャドウハンターには毒となる水を飲んでしまう

クラリーの命を救うために ルークは長年会っていなかった姉のアマテイスを頼った

アマテイスはイモジェンの息子と結婚していた時期がある ただヴァレンタインのために別れさせられたが


サイモンはライトウッド一家を陥れようとする審問官に監禁される
そこには かつてヴァレンタインに味方したサミュエルと名乗る人間もとらえられていた



サイモンがニューヨークへ帰っていないことを知るジェイス

別のルートでクラリーがイドリスへ来たことも知る


シャドウハンターのペンハロー一家の親戚セバスチャンはクラリーに近づいてきて ラグナー・フエルの家へと案内してくれるが そこにいたのはマグナスだった


母を助けてもらうためにクラリーはマグナスとある約束をする


またジェイスとクラリーは ヴァレンタインが天使を幽閉していたことを知る



イドリスの結界は破られ 妖魔が溢れた

正体を現したセバスチャンは アレクとイザベルの弟のマックスを殺し サミュエルと名乗っていたホッジも殺す

ルークの率いる人狼達もシャドウハンター達と共に戦う

カサンドラ・クレア著「シャドウ・ハンター 灰の街」下  創元推理文庫

2015-01-19 15:54:11 | 本と雑誌
シャドウハンター 灰の街 下 (創元推理文庫)
カサンドラ・クレア
東京創元社



クラリーを父親のように保護する人狼のルークまでが妖魔に襲われ負傷する
アレクへ好意を抱く魔法使いのマグナスは それゆえにルークとマイアの手当てもしてくれる


ジェイスはヴァレンタインの誘いを拒み ヴァレンタインは儀式のために サイモンとマイアを拉致する


サイモンがいなくなればクラリーが悲しむ
ジェイスは喉を切り裂かれ半死半生のサイモンに自分の血を与える

クラリーも持てる力を利用して妖魔と戦う

彼らを応援するマグナス

ジェイスを信じておらずヴァレンタインとの取引材料に使おうとしていた審問官のイモジェンは ジェイスの体を見て 気づく

イモジェンの息子はヴァレンタインに魅了され彼をリーダーと慕っていたがーそれゆえに死んだ

イモジェンは自分に連なる愛する者は全て喪ったと思っていたのだ

そうではなかった

イモジェンは妖魔からジェイスを庇って死んだ 口元に微笑を浮かべて
イモジェンはジェイスが誰かを知ったのだ
それゆえに安らかに幸福に死んでいった

それは「硝子の街」で明かされる



戦いが終わり出て行こうとするジェイスを メイリスは引き止める

メイリスはジェイスを守りたかったのだ


そしてジェイスは10歳の年から自分を育て 自分を「ジェイス」と呼ぶ家族のもとへとどまる


クラリーは母のジョスリンを知る女性の訪問を受けた

母親のジョスリンを目覚めさせる手段を知っているというー

カランドラ・クレア著「シャドウハンター 灰の街」上 創元推理文庫

2015-01-19 15:41:31 | 本と雑誌
table border=0 colspacing=0 cellpadding=0>シャドウハンター 灰の街 上 (創元推理文庫)カサンドラ・クレア東京創元社


ジェイスは兄ーと言われて クラリーは自分に好意を寄せるサイモンと付き合おうとするが 善き妖精の女王が企んだ悪戯のために サイモンに本当の想いを気づかれてしまう

吸血鬼に噛まれたことで悩んでいたサイモンは 吸血鬼のいる場所へ出かけ 死ぬ

死んで吸血鬼に生まれ変わる


クラリーの父のヴァレンタインは儀式のために 吸血鬼と人狼の血を狙っていた

人狼の少女マイアも襲われる


ヴァレンタインに恨み持つ審問官の女性イモジェンは ヴァレンタインの息子と言われるジェイスに厳しく当たる

シャドウハンターのアレクとイザベル兄妹の両親ロバートとメイリスも登場

審問官からジェイスを守るためにメイリスはジェイスを出ていかせようと冷たくする





カサンドラ・クレア著「シャドウハンター 骨の街」下 創元推理文庫

2015-01-18 17:39:01 | 本と雑誌
シャドウハンター 骨の街 下 (創元推理文庫)
カサンドラ・クレア
東京創元社



サイモンを救いに行った吸血鬼の塒で ジェイスとクラリーは人狼の群れにも遭遇する 

クラリーは不思議な力を持つ聖杯の隠し場所の見当をつけて サイモンの運転でジェイス・イザベル・アレクと共に 魔女マダム・ドロシアの元へ向かう 

聖杯は見つけるが マダム・ドロシアは妖魔に取りつかれておりーアレクは命も危ぶまれる深手を負う 

聖杯を見つけたと知ったホッジは 元凶のヴァレンタインを呼び出した 

外へ出られない呪いを解いて欲しくてーホッジは聖杯をヴァレンタインへ渡してしまう 


ヴァレンタインはジェイスを連れて姿を消した 


必死にジェイスの行方を捜すクラリーは 母の友人ルークが人狼だと知る 

母のジョスリンを愛するルークは クラリーのことも自分の娘のように愛し 陰ながら守ってくれていたのだ 

ルークは他の人狼の仲間と共にヴァレンタインの居場所に襲撃をかける 


果たしてジョスリンもジェイスもいたが ジョスリンは眠ったまま 目覚めない 

ジェイスはヴァレンタインが父親だと話し 
ヴァレンタインはクラリーが娘だと言う 


ジェイスとクラリーは兄妹だとー
どちらにも残酷な言葉 

兄と妹 本当だろうか 

いつか惹かれあうようになっていたのにー 


ポータルの向こうに姿を消したヴァレンタイン 


魔法使いマグナス・ペインはアレクを治療し命を救ってくれた 

ジェイスとクラリーは兄と妹かもしれないことを受け入れようとしている 


物語は「シャドウハンター 灰の街」へと続きます

カサンドラ・クレア著「シャドウ・ハンター 骨の街」上  創元推理文庫

2015-01-18 10:21:33 | 本と雑誌
シャドウハンター 骨の街 上 (創元推理文庫)
カサンドラ・クレア
東京創元社



リリー・コリンズ主演で映画化されております














クラッリサ・フレイことクラリーには父親がおりません 死んだと聞かされております
クラリーの母親は画家のジョスリン そのジョスリンが何者かにさらわれ行方不明になります

前後してクラリーは不思議な三人組と出会っていました
彼らは「シャドウハンター」と名乗ります

話によれば この世界には「地下世界の住人たち」が存在するのだと ダウンワールダー



しかし それらは普通の人間には見えないはずだと
クラリーにはめくらましはきかず 彼らが見えます

魔法使いのマグナス・ペインによれば 見えることを案じた母親のジョスリンが クラリーに普通の人間として暮らしてほしくて 記憶を封印し暗示をかけていたと 頼まれてマグナス・ペインは二年毎にその魔法をかけていたのだと

ジョスリンもシャドウハンターなのでした

クラリーを想うサイモンが吸血鬼にさらわれ シャドウハンターの一人 ジェイスがサイモン救出に同行してくれます
ぶっきらぼう 毒舌 攻撃的な金髪のジェイスは それでも一番クラリーのことを気にかけているようです
クラリーを守るためなら 自分がどれほど傷つこうとも

ジェイスの父親は殺されており その仇を討つことを心に決めてもいます
死んだ父親から厳しく育てられたジェイス
優しさを態度に示すことは苦手なようですが

サイモンを救う為に吸血鬼の塒へ向かうところで上巻は終わります

ジェイスと兄妹のように育ったシャドウハンターはアレクとイザベルのライトウッド兄妹

アレクはジェイスをとても大切に思っています



映画ではクラリーをリリー・コリンズが演じております
ジェイスにはジェイミー・キャンベル・バウアー 母方が貴族の血筋なのだそうです



「容疑者」(2002年 アメリカ映画)

2015-01-17 20:15:15 | 映画
容疑者 デラックス版 [DVD]
クリエーター情報なし
パイオニアLDC



映画の冒頭 歌が2曲流れます

のんびり明るくロマンチックな曲調の一曲目

ロングビーチはマンハッタンから30分で行ける
夕陽に染まる赤い帆が水平線に見える
私の愛する人を 安全に岸へ運んで

彼は夜明けに海へ 私は1日 独りぼっち
夕陽に染まる赤い帆 きっと帰ってきてね

魔法の翼を借りて 一気に岸へ戻って

明日は結婚式 彼は もう海へ出ない


それからロングビーチは薄汚れてしまって現在の姿に
ジョーイ(ジェームズ・フランコ)が歩いています

流れる曲調も暗く 絶望を歌うよう


寂しさがつのる 友達さえいない
とても孤独だ 友達一人さえいない
邪悪な奴らが俺を痛めつける
心をズタズタにされ 悲しみだけが残る


歩いてきたジョーイは店に入り 「ギターを買ってくれ どうしようもないくらいヤクがほしいんだ
このとおりだ」

ヤク仲間のスネークとヤクをやったジョーイはラリってしまっています
ヤクの売人のピカソとスネークがもめて ジョーイもピカソにナイフで切り付けられてもみあいに でジョーイはピカソを殺してしまいました

スネークと死体を川へ流します


そしてジョーイは母親の家へ 「俺はクスリをやめる」と言いますが 母親は信用しません
今までも幾度も母親の家から金や金になりそうな品物をクスリの為に持ち出していたから
信じてもらえるはずがないのです


ニューヨーク市警の警部ヴィンセント・ラマーカ(ロバート・デニーロ)は変わった経歴の持ち主です
実の父親は借金を返すために金持ちの赤ん坊を誘拐し 身代金を待つ間に赤ん坊が死んで 死刑になりました
ヴィンセントが8歳の時です
引き取り手が無い彼を ヴィンセントの父親を逮捕した警部が養子にして育ててくれたのです
ヴィンセントは正しく生きようと決心し 警察官になったのです

そして発見された死体がロングビーチから流れてきたものとわかり 故郷のロングアイランドに久しぶりに足を踏み入れるのです
相棒のレッジ・ダフイ(ジョージ・ズンザ)と共に そこで若い刑事デイブ・サイモンにも紹介されます

死体の身元と殺した犯人の名前もわかりました
殺されたピカソはスパイダー(ウイリアム・フオーサイム)とつながりがあり スパイダーにおどされたスネークは身の安全をはかるために自首したのです


間もなくジョーイの身元もわかり 本名がジョーイ・ラマーク 
ヴィンセントは自分の息子だと知りました


妻が浮気して 他にもいろいろあり暴力をふるってしまったヴィンセント
妻は怒り 離婚 ヴィンセントを罰するようにジョーイには会わせてくれませんでした


今 ヴィンセントにはミシェルという恋人がいます


ジョーイにも別かれた恋人がいました
そのジーナ(エリザ・ドウシュク)からクスリをやめない限り 息子アンジェロと会わせないと言われています

ジーナはスパイダーに脅されて 身の危険を感じてヴィンセントの所へ行きます

かつてジョーイと家の前まで来たことはあったのです
だけどジョーイにはヴィンセントに会う勇気は出せませんでした


ジーナは息子を産んでから きっぱりクスリをやめてました

だけど今 様々なプレッシャーからクスリが欲しくなってしまっています

ジーナはアンジェロをヴィンセントの家に置いて姿を消しました




ヴィンセントからその過去を聞き ジョーイの犯罪を聞いて 少し距離を置こう 合鍵を返すから そっちも返してとヴィンセントの部屋へ来たミシェル


アンジェロの世話を頼まれます


ヴィンセントの相棒のレッジは一人でジョーイがいると思われる場所へ行き ジョーイを探していたスパイダーに殺されました

ジョーイは直後 焦って逃げるスパイダーの姿を目にしますが 警察のパトカーの音に逃亡

現場に来たヴィンセントはジョーイの犯行と聞かされます



アンジェロの世話をしていたミシェルは ヴィンセントが孫のアンジェロを施設へ預けるつもりと知って とうとう縁を切りました
自分だって世話できるのにー

ミシェル「引き取るべきよ おじいちゃんなのよ
信じられない あの子まで見捨てる気
(育てるのは)私も手伝う」

そこまでミシェルが言ったのに
ヴィンセントは言うのです ミシェルだって子供を育てた経験がないーと

家庭を持つ男ではないーその薄情さに憤ったのです
ヴィンセントは気付けません
たった30分の距離のロングアイランド 息子に会いに行ってやらなかった男
息子を捨てた男 ずっとわすれていた男

ヴィンセントの部屋はジョーイから電話がかかるかもしれないーそこで盗聴されています

ジョーイから電話が入り 警察を出し抜くように ヴィンセントはジョーイに会いに行きます
「今度こそ 息子を助けに行く」

夜の海岸近くのベンチへ

現れたジョーイへ ジーナがアンジェロを連れてきたことを話すヴィンセント

ジョーイ「ジーナが育てた 俺は会わせてもらえない」


それは暴力をふるったヴィンセントをジョーイに会わせなかった母親とおなじ
「妻を殴った男に息子を託せると思う」-と別れた妻は ジョーイを探すヴィンセントに言ったのです
ヴィンセント「アイツは人を殺した 」



ヴィンセントもジョーイも その母親から自分の息子に会わせてもらえない
哀しい繰り返し

ジョーイ「言ったろ 俺はデカをやってない
皮肉だよな 俺も死刑になったら じいさんと同じだ」

ジョーイは父親を愛してたかとヴィンセントに尋ねます

そして人殺しでも会いたかった 父親だから当然だろうーと答えるヴィンセントに ジョーイは言います
「父親を愛するのは当然なんだ」


24年目にして初めての優勝 クオーターバックだったんだ うまい選手だったんだ 
捜したけど 試合の時(ヴィンセントの)姿が無かった
(自分の試合での姿を)見せたかったよ


あんた 父親と警官 どっちなんだよ

どう 出るのか知りたくて来たんだ

俺 ガキの頃 警官になりたかった

本当だぜ あんたみたいなー




そして レッジを殺したのは「スパイダーって奴」で 「ピカソの件はー」と尋ねるヴィンセントに 
「あの時はラリってたんだ ナイフむけられてー 気付いたら 奴は死んでた」



以前 ジーナがもってきてくれたジョーイが大切にしていた箱の中身
幼かった日の息子の映像 いっぱいの写真

夜の中へ姿を消したジョーイ
ヴィンセントはジョーイを逮捕できなかった


ロングアイランドの若い刑事サイモンは気付く
レッジ刑事が殺された犯行現場にジョーイの足跡はない 血の付いたサイズ10の靴
上司や他の啓示が意見を無視するので 尊敬しているヴィンセントに連絡してくる



ヴィンセントはスパイダーの耳に入るように動く
「よくも相棒を殺したな 奴に伝えろ 」滞在するモーテルの名前と部屋番号を言い スパイダーをおびき出す作戦だ


一旦部屋に入ったヴィンセントは裏の窓から出て 車に乗り駐車場で待った

スパイダーは外から部屋へぶっぱなす



スパイダーの居場所を尾行して突き止めたヴィンセントはサイモン刑事に連絡する


サイモン刑事も警察を動かし犯人確保に向かう


スパイダーのねぐらに忍び込むヴィンセントだが スパイダーが背後から銃を突きつけ 

スパイダーとヴィンセントが対決中 突然現れたジョーイはスパイダーを射殺
「ジーナとアンジェロのためだ」


ヴィンセント「お前が生まれた日を覚えている」

ジョーイ「俺は(ヴィンセントに)捨てられた日を覚えている おあいこだな」


ヴィンセントは不幸な父親を持つ連鎖は断ち切るべきだーと話す
アンジェロにも同じ思いをさせるのかと


ジョーイ「こんなヤク中の父親なんて」

ヴィンセントは言います いつまでだ いつまでツケを払えばいい

たとえ人殺しの父親でも 会いたかったんだ 生きていてほしかったのだと


建物の周囲は警官が囲み 射撃手も狙っています


遂にジョーイは小さく「たすけて」とヴィンセントに言います

ずっとずっと会いたかった父親 会いに来てほしかった父親
家の前まで行っても入れなかった

そうしてヴィンセントが成長した息子を初めて抱いた時に ジョーイを撃とうとしている警官

体を回転させて庇い自分が撃たれるヴィンセント

生きていれば 正当防衛が認められれば6年ばかしで出てこられる

そうしたらアンジェロの傍にいてやれるんだ




パトカーの後部座席からヴィンセントを振り向いたジョーイは「愛してる」と口を動かします





じっと見て何を言ってるか理解したヴィンセントは口許に暫くして笑みを浮かべました

やっと やっと息子を取り戻したのです




そうして最初の明るい曲が流れて
ヴィンセントは孫のアンジェロと海岸にいます



ヴィンセント「いつかパパと乗ってみたいか 
パパもお前と乗りたいとさ
お前をキーウエストへ連れて行きたいとさ 
そう3人で じっちゃんとパパと お前 3人で」






ジョーイを演じるジェームズ・フランコはデビュー当時 ジェームズ・デイーンに似ていると言われたこともあります