「君の声が聞こえる」オリジナル・サウンドトラック | |
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ポニーキャニオン |
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へソン母が死にました。ジュングクが殺しました。
でも、ジュングクは、元々不整脈の持病があったので、倒れたのではないかと供述しました。その時、どこかで頭部を負傷し、意識不明になった後、料理に使っていた油が加熱され過ぎて、火事になったようだ・・・とね。
ジュングクは、火傷をモノともせず、助けに入ったと言います。自分自身、かなりの火傷を負ってました。
ジュングクは、自分の住所地での審理を要求。
ドヨンが担当検事となりました。
取り調べの中、ジュングクは事故だと主張しました。
優しく接してくれ、誕生日にはわかめスープまで作ってくれた、そんな恩人を殺す訳が無い・・・と。そして、10年前の事故の件も話したのです。隠しても分かってしまう事ですからね。
ただ、それは単なる事故だったのに、へソンの証言で自分は殺人犯となった・・・と説明。誤審だった・・・と。へソンが自分を誤解して殺人だというのには、そんな理由がある・・・とね。
でもえん、ドヨンは冷静に言ったのです。
「その事故には、もう一人目撃者がいたの。私です。一度嘘をつかれると他の話も全て信じられなくなります。」
流石に、ジュングク動揺が見られました。
で、何とか策を考えなくては・・・と思いました。
それを、スハが読んだのです。
スハはへソン母のお葬式に行く前に、ジュングクのところに来ていました。移送されるジュングクに掴みかかったのです。
どうして罪も無い人を殺したんだ
でも、ジュングクは表向きは、殺されるーってな反応。頭の中では、殺人の一部始終を考えていたようです。スハに読ませるために。
へソンは、気丈に喪主を務めていました。
グァヌが恋人として傍に付き添っていたんですが、一人にしてほしいとへソンは言いました。
泣きたかったのです。
一人になった時、スハが来ました。
ジュングクの犯行を確認したへソン。
最期に、へソンと話させたようだ・・・とスハが言った時、へソンは思いだしました。
自分が電話した時、既に母は捕らわれていたんだ・・・。なのに、自分が“変わった事があったら隠さずに言って”と聞いても、何も言わなかった。
それどころか、いつもと同じようにお説教していた母。ただそれがいつもより長くいつもより心に沁みたわけで・・・。
へソン、泣きました。大声で泣きました。
へソンの肩を抱きながら、スハも泣いていました。
ジュングクは、想像以上に残酷な人間でした。なんと、自分の弁護にグァヌを指名して来たのです。
シン弁護士は、担当判事に、同じ事務所の者は避けて欲しいと頼んでいたんです。でも、誰も引き受け手がいなかったと言う事と、ジュングク本人がグァヌを指名したってことが理由となりました。
グァヌは、回避しようと判事に掛け合いました。でも、無理でした。
何故自分を指名したのか、ジュングク本人に尋ねに行った時、なんと、ジュングクは自殺未遂を起こしてまして。
遺書も用意していたんです。
へソン母への恩とか、無実だとかあれこれと綿々とつづられてる遺書を読んでも、グァヌの気持ちは変わりませんでした。
自殺未遂も狂言だと思っていました。本当に死ぬ気なら、昼間じゃなくて、夜を選ぶ筈だ・・・とね。
「他の人では信じてもらえないから。私の側ではないあなたが無実を証明する。それなら、チャン弁護士は、私を信じてくれる筈。」
この言葉に、グァヌは、弁護士としての使命感みたいなのが初めてジュングクに対して生まれたのかも。
裁判が始まりました。
ドヨンは、建造物放火と殺人の罪で起訴しました・・・と発言。
グァヌの番となりました。その時、グァヌは、へソンを見つめました。
スハが、思わず呟きました。
「ダメだ・・・。」
へソンは、その言葉を聞いて、まさかと言う表情をしました。
「公訴事実を全て否認します。被告人は無罪を主張します。」
へソンは、グァヌに食ってかかりました。
でも、グァヌはへソンがもしかしたら誤解しているのかもしれないと言ったのです。
二人の立つ位置が最初から全く違っているんです。
だって、へソンとスハは、知ってるんですもん、ジュングクの犯行を。ジュングク本人の心の声として。
誤解なんてありえないんです。でも、グァヌにはそれが分かりません。
へソンは、呆然としてグァヌの話を聞いているしか出来ませんでした。何といえば良いのか分からないんですよ、そして、自分が信頼し愛しているグァヌでさえ、ジュングクの罪を信じられないんだ・・・と。
やめて・・・私の味方でいてよ・・・と心で叫ぶへソン。
スハはそれを読みました。で、グァヌに言ったんです。やめろ・・・と。
「君の誤解が彼の人生を狂わせて・・・。」
と続けるグァヌ。その言葉、そのままジュングクに返したいですよね。
絶望の極みと言った表情のへソン。スハがグァヌを殴って止めさせなければ壊れていたかも。
へソンは悩んだ挙句、ドヨンを訪ねました。
何としてもジュングクを有罪にしてほしいと頼みに行ったのです。
流石にドヨン、驚きました。
ここで口をはさんで来たのがドヨンの父ソ・テソクでした。元判事で、10年前のジュングクの裁判を担当した人です。
止めるのかと思いきや、なんと、有罪の証拠を捏造することを助言したんですよ。
ドヨンも複雑な表情です。
へソン、流石に自己嫌悪に陥ってました。プライドも何もかも捨ててこんな卑怯な手を使おうとするなんて・・・ねぇ。
ジュングクと同房だった服役囚のファン・ダルジュンに偽証させようという手でした。
これは、すぐシン弁護士の知るところとなりました。
してはならない事を考えているのでは?・・・とへソンに言いました。
へソンも、充分分かってて、自分がしようとしてる事は正しい事なんだろうかと繰り返し考えていたんです。その上で、正しい事なんだと思おうとしていたんです。そうでもしなくてはジュングクを捕まえられないから。
だから、自分が弁護士失格だということも十分自覚していました。
そして、裁判では、グァヌに供述の矛盾を突かれ、しどろもどろに・・・。
ジュングクはどや顔でスハを見ました。
“ここの頭でっかちどもも俺の味方だな。無罪になってここを出られたら次はお前とその娘の番だ”
スハの顔が歪みました。
へソンは部屋にこもりきりになりました。
グァヌが心配して会いに来たんですが、出て来ません。代わりにスハが話をしました。
「チャン弁護士はあなたの事がとても好きです。好きだから苦しんでる。もう少し待ってあげてください。」
いつもと違って友好的なスハの態度に、ちょっと戸惑うグァヌです。
スハは、グァヌに感謝していました。自分の手で復讐する事が出来る機会を与えてくれた事に・・・です。
スハはへソンの家の壊れてるところを修理し、電球を取り換え、出て行きました。
へソンは納骨堂に居ました。そこにスハがやってきて、最後に一緒に水族館に行かないかと誘いました。
水族館は静かで平和だ・・・と言います。スハにとって世間はうるさいんですね。
ジュングクはもう来ないと言いました。ジュングクの心を読んだから安心しろと言いました。嘘だよね?
へソン母は、娘を誇りに思っていた、グァヌはへソンを本当に好きなんだ・・・。そして、自分もグァヌが好きだと分かってるだろ?・・・と。
「もう行くよ。」
そう言って立ち去ろうとしたスハ。後姿に、へソンが、元気で・・・と声をかけました。
スハ、我慢していた涙が一筋こぼれました。
で、思いきったように振り向き、戻ってきました。
「もうひとつ、明かしておくよ。」
涙をためた眼で、へソンを真っ直ぐ見詰めて言いました。そして、kissしたんです。
涙がぽろっと落ちました。少し微笑んで、スハ、今度は本当に去って行きました。
スハの気持ちが悲しくてねぇ・・・
でもね、ここで分かった事が一つ。
グァヌから告白されて、それをスハが聞いてしまった時。実は、へソンはグァヌの誘いを断って帰ってきていたんです。
スハとの約束が先だから・・・と。スハがすねるから・・・と。
スハ、そこまで聞いていたら、こんなに切ない思いをしなくて済んだかもしれないのにね。