韓流ラブストーリー完全ガイド 恋の女神号 (COSMIC MOOK) | |
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ヨンホ=ジョン・キムだという情報は、ナムチョルが指示し、ウシクとコPDが動いてマスコミにばらされました。
勿論、理事長就任を阻止しようとしてのことです。
一気にイ会長やソンチョルにまでも情報は伝わりました。彼らは、知っていたのかしら?
まぁ、アメリカでのスキャンダルは知らなかったでしょうけどね。
彼らはヨシとして、何より元々ヨンホの理事長就任に良い顔しない理事たちにとっては、攻撃材料となります。
イ会長やミン秘書室長が心配しているのも、そこんところなんですね。
一日だけ・・・とヨンホはジュウンのところに逃げるのを、見逃してもらったというわけなのです。
実はこの日、ジュウンは痩せたら着ようと思ってたドレスを着る事が出来て、大喜びしてました。
ダイエットほぼ成功です。
そんな時にこの事態が起ったので、着替えるのも忘れていました。
その姿を見て、ヨンホは嬉しそうでした。
いつものように冗談を言い合っていたのですが、ヨンホの具合が悪くなりました。
あの神経症の発作が起ったのです。右ひざが激しく痛み始めたのです。この痛みは、誰にもどうする事も出来ない・・・と聞いてるジュウンは、部屋を出ました。
一人にしてあげたのです。
でもね、外でヨンホの苦痛に苦しむ声を聞いてる事しか出来ないのも、辛いですよね。
ジュウンはジュンソンに、連絡しました。ヨンホはここにいるから・・・と。
何もしてあげられないのが辛いとジュンソンに言うジュウン。
「気付かないフリしててください。ヨンホさんは大切な人を苦しませたくないんです。ヨンホさんは、俺にとって父親同然の人です。よろしくお願いします。」
と、ジュンソンは言いました。
「私にとってもただ一人の彼氏よ。」
そう、ジュウンも言いました。
ジュンソンは母親に捨てられた後、養子としてアメリカに送られました。
ところが、暴力団の様な人たちから追われるような荒れた生活をしてましてね。大怪我を負った状態で、ヨンホと出会ったのです。
そう言う人を見過ごす事が出来ないヨンホ。
治療してあげたことから縁が結ばれたようですね。ヨンホと出会って無かったら、今のジュンソンは居ないわけです。
ジュンソン実母は、夫から激しい暴力を受けていて、お腹の子を守るために、それを避けたはずみで夫が亡くなってしまったようで。
でも、当時は家庭内暴力という概念が無かったため、殺人罪が適用されてしまい、服役することになったのです。そして、刑務所の中で、ジュンソンを産んだのです。
どうしようもなかった事とはいえ、子供を手放したことは、彼女にとって大きな罪となって残っています。だから、今、ジュンソンが会いに来るのも拒否し、プレゼントを渡そうとしても、突き返してしまうのです。
ジュンソンも、何かしてあげたいのに、想いを受け入れてもらえなくて、辛いところです。
ところで、ジュンソン実母はジュウンの親友ヒョヌのベビーシッターをやってましてね。偶然とはいえ、縁はつながっています。
翌朝ヨンホが部屋を出たら、ジュンソンとジウンも来てました。
何事も無かったかのように、朝ごはんの用意をするジュウン。
そして、ヨンホの家とはちょっと違うけど、いつものようにトレーニングしたのです。
ヨンホ、気分がほぐれ、癒されましたね。
ジュウンはヨンホに見送られて出勤しました。そして、ヨンホは本家に行きました。
ヨンホはまず父に正座して今回の騒動を謝りました。
「戻ったということは、お前の座を諦めないということだな?」
と、ソンチョルは言いました。そして、立つように言いました。
「足に悪い事はさせたことがない。」
早く強くなれ、お前の座を守り抜け、あまり時間がない・・・とソンチョル。
ソンチョルの愛情は、分かりづらいよね。でも、確かに息子を愛しているし、後継者にしたいと思う気持ちも本物です。
自分がガンに侵されている事を考えての“時間がない”という言葉だけど、ヨンホはきっと本当の意味を知らないんでしょうね。
ヨンホは世間の目を避けてジュウンの部屋にいました。
てんこ盛りの時間を過ごしていますが、とうとうミン秘書室長がお迎えに来ちゃいました。
翌日は、61周年記念式典。ヨンホの理事長就任が正式に発表される日なのです。
式典当日になりました。
ジュウンは法務チームの一員として出席。ちょっと前のジュウンとは別人のように美しい姿です。
ナムチョルは、理事を自分の側に取り込もうとしていましたが、どうも法務チームに説得されたようで、出席していました。
ナムチョルは、もう半ば諦めた感じです。
ところが、ヨンホが現れません。
イ会長も、ソンチョルも、どうなっているのかとおろおろ・・・。
ジュウンは、不安になって、探しに行きました。
ミン秘書室長たちも・・・。
そして、ジュウンは見つけました。
使われていない部屋、暗い電気も消えてる部屋の隅で、ヨンホは座り込んでいました。また、発作が起っていたのです。
大きなプレッシャーの所為ですね。
「耐えられているから、まだ限界じゃないわ。」
「私の目を見て。信じればできる。できると信じてるから。」
ジュウンは、苦しむヨンホの顔を両手で挟み、目を見つめながら言いました。
ダイエットのトレーニングで、いつもジュウンが言い続けて来た言葉です。ジュウンは、そう言いながら、辛いトレーニングに耐えて来たのです。
縋るようにジュウンを見つめるヨンホ。
でもね、ヨンホ会場に行く事ができましたよ。
後ろでジュウンが心配そうに見つめている中、会場に入って行ったのです。