韓流ラブストーリー完全ガイド 揺れ動く愛号 (COSMIC MOOK) | |
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突然のkiss。
イェジンが驚いたのはもちろんですが、したスンチャン自身も驚いてました。
自分が想像していた事をする事が出来たと言うのが、自分でも意外だったみたいです。
でもイェジン流石大人。
とても冷静にスンチャンの言葉を聞きました。
スンチャンも、イェジンが自分の事を後輩としてしか見ていないのは充分分かっていました。でも、この行動で、もしかしたらイェジンが自分を見る見方が変わるかもしれないと思いました。
家に戻ってイェジンはふとジュンモに聞いてみました。
「私って、自分を守るために強がっていると思う?傷つきたくないから強いフリをしてるように見える?」
スンチャンか?・・・とジュンモ。
スンチャンが言いそうな言葉だと思ったのです。
確かにそうだとジュンモも言いました。
「愛される資格も良いところもたくさんあるのに君は自分の事を過小評価してる。君は自分で思ってるよりもずっとずっと魅力的だ。」
やっとジュンモの言葉を素直に受け取る事が出来たイェジンでした。
翌日、イェジンはジュンモの家から引っ越しました。
元々自分の家だったマンション。そこに偶然ジュンモが住む事になり、自分も居候することになったわけで・・・。
思い出の詰まったところからの引っ越しは、流石に感慨深いモノがありました。
「ジュンモ。私の人生にあなたがいてくれて嬉しいわ。」
そう言ってイェジンは去って行きました。
スンチャンが慌てて駆け付けたけど、挨拶も出来ないままでした。まぁ、仕事場で毎日会うんですけどね。
特番の視聴率が良いのに引き換え、「1泊2日」の視聴率は伸び悩んだまま。
打ち切りの噂も途切れることはありません。
何か打開策になるような企画はないかとメンバーで頭をひねりますが、なかなか・・・。
シンディとビョン社長の確執は相変わらずです。全く好転の兆しは見えません。
そんな時、“貧乏シンディ”とか“物乞いシンディ”なんていう検索語が上位を占めるなんて事態に。
シンディは、これはスンチャンの予告での扱いの所為だと言いがかりをつけ、それを口実にスンチャンに会おうとするんですね。
マネージャーには、こっぴどく文句を言ってやる・・・なーんて言いましたが、本当はスンチャンと話しがしたかっただけなんでしょう。
一生懸命シンディの機嫌を直そうとするスンチャン。その真面目さがシンディには好ましいんです。
イェジンの引っ越しは、荷物の運び込みで業者ともめたりして、夜までかかってました。
そこにやって来たのがスンチャンとジュンモ。
お互い張り合うように手伝います。
でもね、スンチャンはジュンモとイェジンの仲を見て、可能性が殆どないと改めて感じる有様でした。
そんなある夜、シンディに何の断りも無くビョン社長が記者をシンディの家に招き入れました。
何事かと思ったシンディが帰宅してみると、記者がいて、突然のインタビューだと言うじゃありませんか。おまけに、テーマは歌手活動を休むということ・・・。
シンディ、この話、聞いてた?
インタビューは、その流れからシンディの両親の話になりました。
実は、シンディ、デビューするとき、両親はアメリカに住んでいると、ビョン社長が勝手に嘘のプロフィールを作り上げていたんです。父親は有名な大学教授で、母親も音楽界では有名・・・なんて、ほらもよいところです。
勿論、すべてビョン社長の売り込み方です。
それを今この時に、ぶつけられ、シンディはショックを受け、ビョン社長を睨みつけました。
ビョン社長は、しゃら~っとした平然さ
マネージャーもキム室長もビョン社長のやり方に驚き呆れ、そしてシンディを憐れんで見つめていました。でも、一言も口を挟む事は出来ません。
シンディは、理解しました。
ビョン社長が完全に自分を切り離しにかかった・・・と。それも、散々痛め付けて、決して立ち直れないくらいのダメージを与えた上で・・・。
酷いです、本当に
涙がぽろぽろ流れるシンディ。
でも、真実を話しました。そして、それらの嘘は全てビョン社長が勝手に作り上げたモノだと言おうとした瞬間、ビョン社長が口を挟み、カメラを止めさせたのです。
自分は知らなかった、自分もシンディに騙された・・・というスタンスです。
明日から自分の人生が変わる・・・とシンディは思いました。
スンチャンに会いたいと思いました。
でも、電話に出ません。
シンディは、出ないスンチャンに何通もメールを送りました。
実は、スンチャンはイェジンと映画を見ている最中でした。
スンチャンも、これが最初で最後のデートだと覚悟していたのです。
だから少し表情が硬いです。
「スンチャン、あなたはすごくいい男よ。優しくて心が温かくてカッコイイのに・・・ごめんね。そんな目であなたに見つめられたら申し訳ない気分に・・・。」
と、イェジンは言いました。
イェジンは恋愛の達人の後輩に、相談していました。
この状況を話して、どうすればよいか聞いたのです。
「二つ方法はあります。」
と、後輩は言いました。
一つは、二股かける。そして、もう一つは、より多く申し訳ないと思う方を捨てる・・・。
スンチャンですね。
スンチャンが告白してくれたおかげで、イェジンは自分に自信を持つ事が出来ました。
だから、スンチャンに感謝はするんですが・・・恋愛の対象じゃないんですね。
これから心変わりすることもあるかもしれないじゃないですか・・・とスンチャンは言いました。
でもね、そう言いながらも、きっとスンチャンはそんな日は来ないと確信してもいたんでしょうね。心を整理するつもりのようです。
翌日、世間は大騒ぎになっていました。シンディの家族についての嘘がマスコミを賑わせていたんです。
「1泊2日」しかレギュラーを持ってないシンディ。番組にも抗議とかが殺到しました。
上層部はシンディを降板させようと考えています。
でもね、ジュンモはユナの件の繰り返しにはしたくないと思っていました。
だから、敢えて上層部に逆らったのです。
シンディは家に閉じこもっていました。
そしてある朝、顔に霧がかかるので目が覚めました。
それは、寝起きを襲う企画。霧吹きで水を顔にかけたのはスンチャン。
驚いて起きてみると、ベッドの周囲を「1泊2日」のスタッフが取り囲んで笑っていました。
シンディ、泣きました。初めて泣けました。