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華政[ファジョン](ノーカット版)DVD-BOX 第四章 |
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光海君は、イチョムに命じて都のあらゆる門を閉ざさせ、道を封鎖しました。
そうやってホ・ギュンをとじこめようとしたのです。
ホ・ギュンも、計画が失敗したと分かると、逃げ出そうとしたのですが、門も道も、そして港も全て兵がいて、動きがとれません。
ジュソンは、これまで莫大な資産を使ってあらゆる方面に味方を作って来ていました。
役人や両班の中で彼の息がかかっている者は相当なものです。
イチョムは、ずっとジュソンを監視してきたので、だいたいの者は把握していました。それらの者の動きも注視しろと光海君は言いました。
ホ・ギュンもろとも、ジュソン一味も一網打尽にしてしまおうと考えているのです。
ジュソンは妻とイヌを明に逃がし、たくさんの私兵を従えてホ・ギュンの行方を追っていました。
で、策を巡らせたのです。
息のかかった役人を動かし、一つの門の兵を引かしたのです。
で、見張りが手薄になった門からホ・ギュンが逃げようとしたところを、待ちかまえていて、捕まえようとしたんですね。
見事引っかかりましたよ、ホ・ギュン。
イヌは、こうなる前に、見て見ぬフリをせずに父を止めていればよかった・・・と後悔していました。
でも、父ジュソンは、イヌが一番自分に似ていると言いました。だから、そんな事はしない・・・と。心の奥底ではそんな事を考えてはいないんだから・・・と。
そう言われても、イヌはその言葉を認めたくは無かったようです。
少なくともこの時は、父のやり方に反対の意見を持っていたのです。間違っていると信じていたのです。
イヌは、父を告発しました。
自分が知っている情報を全てイチョムに話したのです。
イチョムは、ジュソンがホ・ギュンを殺す前につかまえなくてはと、その門に急ぎました。
しかし、到着前に、銃声が響き渡りました。
遅かった・・・と慌てて駆け付けてみると。なんと、部下たちは皆殺されていましたが、ホ・ギュンは生け捕りにされていたのです。
どうして殺してしまわなかったのでしょうね。
光海君の前に進み出たジュソン。
光海君の疑念をあっさりと肯定しました。
「ホ・ギュンと共謀しました。爆弾も私が明から仕入れました。」
罪を認めるのか?・・・と光海君。
「罪を認めても、王さまに私を断罪することはできません。」
と来ましたよ、ジュソン。
つまり、彼は朝廷の中に光海君が想像も出来ないくらいの勢力を持っていると言いたいのです。その者たちが自分を守ってくれるだろうと言いました。
そんな強気のジュソンですが、イヌの裏切りは予想外の事だったようです。
光海君からそれを聞かされ、初めて少し動揺が見られました。
「全てを見て来た息子の告発。それさえあれば、ホ・ギュンの自白など、無用かもしれぬ。」
と、光海君は言いました。
そうなったら、誰も自分の身を危険にさらしてまでジュソンを庇うだろうか?・・・と。
流石に、言葉に詰まったジュソンです。
ジュソンをひざまずかせる日を、ずっと待っていた光海君。でも、処刑はしませんでした。
なんと、イヌ共々、釈放しましたよ。
これにはイチョムも他の者たちも、何よりジュソンとイヌが驚きました。
光海君は、ホ・ギュンを餌として黒幕のジュソンをおびき出し、その力を自分のモノにしようと考えていたのです。
ジュソンの持ってる資産、朝廷の重臣たちを動かせる力、明とのつながり等々です。利用価値ありますわな。
この勝負、光海君の勝ち・・・。そんな感じです。
呆然とした様子で宮殿を出て行くジュソンです。
ホ・ギュンは処刑されました。
彼が一番悲惨でしたね。尋問されることなく、問答無用で処刑されてしまったのですから。
尋問場で、ジュソンの共謀を暴きたてるつもりだったのに、それも叶わず、一人で罪を償った形となったのです。
ジュウォンは、公主をこのままの状態に置くのが不安でした。
で、光海君にどうするつもりなのか、問いました。
「いつか私と公主が敵対し、そなたが忠心と恋慕の選択を迫られたら、どうする?」
と、光海君はジュウォンに反対に尋ねました。
「え?」
と、ジュウォンは戸惑います。
ふっと笑いながら、光海君は数珠を差し出しました。ジュウォンがファイの為に買い求めたモノでした。
おろおろするジュウォンを、笑顔を浮かべながら見て、光海君は言いました。
「迷うことはない。腕にはめてやれ。」
「約束しよう。そのような選択を迫られる事が無いよう私も最後まで妹を守るつもりだ。」
そして、もう一度言いました、約束する・・・と。
ジュウォンは初めて光海君の本心を知った気がしました。
これまで、公主の周囲に起った全ての悲劇、それは光海君の指示だったのかどうか、疑問が湧いたかもしれません。
嬉しそうな表情で公主の元に行ったジュウォン。
ところが、公主はいません。
何者かの嘘によって、宮殿に連れて行かれた後だったのです。
ジャギョンは宮殿に入れません。だから、一人です。
ジュウォンは必死に駆けもどりました。
それはゲシの指示でした。
ゲシは、ファイの正体に薄々気づいているのかな?それとも、単に光海君の災いとなる存在だと思っているだけなのかな?
とにかく、消してしまわなきゃいけない存在だと考えたようです。
内医院の医者を動かして、密かに宮中に連れて来ました。そして、毒殺しようとしてますよ。
でもね、公主、怪しんでる風です。
薬を飲むフリをしただけでしたね。で、医者を問い詰めたのです。
その頃、光海君は、ゲシに公主が生きていると告げていました。
「お前たちが殺そうとした公主が、生きている。」
ぞくっとしたでしょうね、ゲシ。