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揀択の日になりました。
選ばれた両班の娘たちは、皆、付き添いの侍女を連れて参内しました。
ケトンは一人でした。
でも、フンがヨンスを内官として忍び込ませていました。
ヨンスの顔を見て、ケトンはとても勇気づけられました。
ケトンは出がけに下男にユン・ドンソクに朝食を出すよう指示して行きました。
でも、ユン・ドンソクは食べませんでした。
まず、面接が行われました。
数人ずつ呼ばれて、大妃たちの所に行き、質問に答える形でした。
待ってる間も、審査の対象でした。
姿勢が崩れていないか、待つ態度はどうか・・・等々。
それを、こっそりと離れた場所から内官がチェックするのです。
ケトンは、フンからこの事についても注意を受けていましたから、姿勢を崩すことはありません。
ヨンスはケトンにこっそりと注意をしました。
でも、それをジファに見られてしまったのです。
ジファはヨンスの顔を覚えていました。コッパダンの人間だと。
その頃、フンは父領議政から呼ばれていました。
ケトンをユン・スヨンという両班の娘に仕立て上げた事を知っていると言われました。
王と手を組んでいることも。
「息子でも大目には見ない。」
と、領議政。
ご自由に・・・とフン。自分もやるから・・・と。
父のこれまでの悪行を挙げました。
そんな話、誰が信じる?と領議政。
疑いは持たれるでしょう・・・とフン。
噂になることだけでも、十分に失脚する理由にはなります。揀択どころじゃありません。
帰ろうとしたフンに、領議政が聞きました。
あの娘に想いを寄せているのか?・・・と。
この時だけ、フンの目が揺らぎました。それを見た領議政が言いました。
「ここで止まれ。そうすれば、あの娘を助けてやろう。」
でも、フンも負けていませんでした。
「父上こそ、ここで止まってください。息子として父親を大目に見るのはここまでです。」
相容れない父と息子です。でも、父はそんな息子が自分に似ていると感じたようです。
揀択の場では、最後のグループが呼ばれていました。
ケトンとジファ、そして領議政の親戚にあたり最有力候補のマ・ジョンヒです。
面接の場所に行こうとした時、ケトンの靴がなくなっていました。ジファが侍女に命じて隠したのです。
時間を貰って、ヨンスに探してもらいましたが、結局見つかりませんでした。
ケトンは心を決めて足袋のまま歩いて行きました。
スは揀択の会場に行ってケトンの顔が見たくてたまりませんでした。ちゃんと参加しているかどうかも分かりませんからね。
でも理由も無く会場に行くことは出来ません。
そんな時、ヨンスが内官の格好で現れました。
ケトンの危機を知らせたのでしょう。ヨンスとすると、ケトンに合格してほしいですからね。
面接の会場にケトンは遅れて入って行きました。
大妃から足袋の汚れを問われ、正直に靴を失くしたと答えました。
当然それは失格に値します。
でも、ケトンは言いました。失くして良かったです・・・と。
「粗い土や石のある地面を足袋で歩くのは痛くて大変でした。よって、歩く度当たり前のことに感謝することが出来ました。靴を失くしたおかげで気づけたのです。」
その答えに心を打たれた大妃。大目に見ると言いました。
その時、ジファが口を挟みました。
自分がしたことが却ってケトンの評価を高めた事が我慢ならなかったのです。チクりましたよ、ヨンスを呼び入れたことを。掟を破って男性を連れて来たと言ったのです。
本当か?と大妃に問われ、口ごもってしまったケトン。
その時、スが・・・王が入って来たのです。
「その男は私が連れて来たのです。」
スは、病気で療養中だったケトンは手伝いの女性を頼むツテが無いため、自分が昔の知り合いを呼んだ・・・とね。
まぁ、ちょっと聞いた感じでは真っ当な理由ではありますが、引っ掛かりますよね。だって、何故ケトン一人のためにそこまでしたのか・・・ってことです。他の候補者にも便宜を図ったのか?ってね。
ま、そんな固いことは誰も言いませんでした。王の言葉は絶対ですしね。
王が入って来たので、その場にいた者たちは大妃を除いて皆頭を下げました。
ケトンも同様です。
でも、説明する王の声に聞き覚えがあったのです。
まさか・・・と視線を上げると、そこに王の衣を着て立っているのは、まさしく、スだったのです
スはケトンを見ていました。
ケトンもスから目が離せませんでした。
この時の切ないスの視線が泣けた・・・
「私も宮殿で寂しかったので気の毒に思ったのです。」
あ、そー〆たのね
これでケトンにだけ便宜を図った理由に皆が納得しますね。あたしも
もうねぇ、スの視線が、私の心の琴線に触れまくりです。それだけで泣ける。
会場から下がって行くケトンの後姿を、見つめるス。
引き留めたい思いが溢れてる気がしました。ここも泣ける
ケトンは、ヨンスが、ス=王ということを知っていたことに驚きました。
そして、ヨンスの口から、フンも知っていると聞かされショックを受けました。
フンがスと約束して、この筋書きを考えたとヨンスが言ったからです。
ジファだけが悔しさをにじませていました。
全てが裏目に出たわけですからね。
帰宅するなり、父の左議政に訴えました。
「王様には心に決めた令嬢がいます。私たちは彼らに弄ばれていました。コッパダン。彼らが王様の縁談を引き受けたのです。」
激怒した左議政。
すぐさまヨンスを呼びました。
酷く脅されたヨンス。恐怖に震えながら、ケトン=ユン・スヨンだと言う事を話してしまいました。
帰宅したケトンを、スが待っていました。
何時言うつもりだったの?とケトン。
「初揀択が終わったら言うつもりだった。先に言ったらお前は来ないと思って。」
と、ス。
スはこうなった経緯を話して聞かせました。
「僕は自分が誰だか分からない。でも、お前が傍にいてくれたら、分かる。ケトンの唯一の友、ケトンの頼れる兄、ケトンの家族、ケトンの夫。僕はお前のそばにいたいだけだ。」
でも、あなたは王様よ・・・とケトン。
王は僕が選んだわけじゃない、お前なしでは僕は何者でもない・・・と、ス。
スはケトンの手を取り、言いました。
「僕の元に来い。王命だ。」
「その王命、撤回してください。」
と言う声がしました。フンです。
そして、ケトンの手を取り、スから離しました。
「手を離しなさい。王命です。」
「従えません、王様。」
く~っごめん、フン
ストーリーは分かるけど、心情的にはやっぱり私はス派だわ