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領議政は、王ギョンが出てくると踏んでたのでしょうか。
出て来たら幸い、出て来なくても、カン・イスを処分できるから、ヨシとしようと思っていたのでしょうかね。
ギョンの姿を見て、カン・イスは焦りました。
何としても、王に責任を負わせたくはありません。
だから、自分一人で企てたと叫びました。
ギョンは人払いし、領議政と2人で交渉しました。
脱獄を企てたのは私だから、罪に問うなら、まず私を斬首せよ・・・とギョンは言いました。
できるものならな・・・と。
そこまでは出来ないだろうと言う意味か、或いは、策略を知ってるぞという脅しでしょうか。
「この件は、大司憲の官職はく奪で終わりとする。代わりに、そなたの望みを叶えよう。」
一応、領議政はその提案に乗りました。
でも、カン・イスを生かしておくことには反対だと言いました。
ギョンの帰りを大妃が待っていました。
その顔を見た途端、ギョンの怒りが爆発しました。
「どうしてあんなことを私は母上を守るために義禁府に赴いたのです。女官に偽りの証言をさせたのは母上ですね
」
証拠は?と大妃は居直りました。
「全て隠せると思ったら、大間違いです」
ギョンは叫んで大妃を追い出しました。
ペク・チャヨンだけが釈放されました。
カン・イスはペク・チャヨンにウンボを託しました。
その直後、ギョンが牢に来ました。
約束を守りたかった・・・とギョン。そなたを側近にして共に歩みたかった・・・と。
カン・イスは“開化の書”を書いたのは自分だと言いました。それだけでも、死刑になるのは当然だと。
「開化思想を抱いていてもそなたを側近にしたかった。」
と、ギョン。
カン・イスはギョンの思いを十分理解していました。
「私の死を乗り越えてください。必ずや民のための国を築いてください。王様には希望があります。私は王様に命を捧げます。」
やめよ・・・とギョンは泣きながら言いました。そなたすら守れぬ王だ・・・と。
「新しい国を築く聖君になってください。」
そして別れの挨拶を丁寧にしたのです。
戻って来たペク・チャヨンから、父の処刑を聞いたウンボ。
駆け出しました。
処刑台の上で、首に縄をかけられて立っている父を見ました。
ウンボは、どうすればいいのか、おろおろとするだけです。駆け寄りたいのに、それも出来ず、止めたいのに、どうすればよいのか分かりません。
ただただおろおろと父を見つめました。
「執行せよ。」
と言う声で、処刑が実行されました。
最期にカン・イスはウンボの姿を見つけました。
微かに笑顔を見せて、頷きました。それがウンボに分かったかどうか・・・。
「止めて」
と言うウンボの悲鳴が。
その瞬間、ワルがウンボを抱きしめました。見せない様に、そして、役人に気づかれない様に。
泣けた・・・
ウンボは腑抜けたようにお堂に座り続けました。食べる事も、眠る事もしません。
10年前も、今日も、全てギョンのせいだとウンボは思いました。
ギョンを殺してやる・・・と思いました。
で、ペク・チャヨンを訪ね、復讐すると言ったのです。
でも、ペク・チャヨンは冷静になれと言いました。飲まず食わずではろくな考えは浮かばない・・・と。
ギョンも呆然としていました。食事もとっていないようです。
そんな時に、左議政が鹿の角を持ってやってきました。
養生してもらいたいからと言う事です。
カン・イスとは縁が無かったのでしょう・・・と言いました。
「過去は過去として吐き捨て、前に進まなければなりません。」
・・・と。
過去は忘れろと?とギョン。
ギョンは10年前の事を思い出しました。と言うか、決して忘れてはいない事ですが。
左議政は、ギョンが開化を論じる者たちの場にいたという証拠として、落とした世子の印を差し出しました。
ギョンが偶然だと言っても、世間はそれでは納得しないと言いました。
そして、あのカン・イス罷免に賛同する訴状に署名を要求したのです。
最後までギョンは拒否しました。でも、それが父王や母が苦境に立たされると言われたら、署名するしかなかったのです。
それが元で、王はカン・イスを罷免するしかなくなったのです。世子の署名があるのでね。
ギョンは、このショックを決して忘れることは出来ませんでした。
カン・イス一家は、すぐ済州島への流罪を言い渡されました。
出立するとき、領議政が港までやって来ました。
味方になるのであれば、刑を免除することもできる・・・と誘いました。儒生の支持が篤いカン・イスを味方につけると、今後何かにつけて有利に事を進めることが出来るだろうと考えたのです。
勿論、カン・イスは躊躇なく断りました。
おまけに、それを見ていたウンボが怒りのあまり、領議政に無礼な態度を取ってしまいましてね。
領議政はカン・イスの謝罪を受け、一旦は引き下がったものの、怒りが収まらず、手下にウンボを捕らえてこいと命じました。
港で、同じ年ごろの女の子を捜してるのに気づいたウンギ。
咄嗟に木箱にウンボを押し込め、隠しました。
ウンボに間違えられて連れ去られそうになったウンギ。それを助けようと、カン・イスの使用人と領議政の手下とが揉み合った時、ウンボの入った木箱にぶつかって、木箱が海に落ちちゃった。
こうやって、ウンボは家族と離れ離れになってしまったのです。
結局、領議政が諦め、事は収まったのですが。ウンボの姿がありません。
カン・イスは一人港に残り、ウンボを捜しまわりました。
ウンギと母を乗せた船は、一足先に済州島に向けて出港しました。
ギョンが知らせを受けて駆け付けた時、既に船は岸壁を離れてしまっていました。
この時の胸の痛さを、ギョンは今でも覚えていました。
だから、左議政の言うように過去を忘れるなんてことは出来ないのです。
「私は過去を忘れるつもりなど毛頭ない。」
ギョンはきっぱり言いました。左議政に強要された署名の一件を匂わせた
ウンボはペク・チャヨンに聞きました。
本当に死刑を命じたのは王なのか・・・と。ウンギを殺した黒幕も王なのか・・・と。
昔のギョンならば、信じられないのでしょう。
王の狙いが分かりません・・・とウンボ。
ペク・チャヨンは王を信じていません。だから、死刑を命じたのは確かに王だと言いました。
脱獄を提案された時は、信じかけていたのでしょう。
でも、結局は死刑を命じたわけで。
だから、余計に王を信じる事は出来なくなったのです。
ただ、軽率に動くなとウンボには言いました。
王から、芙蓉客主に会いたいという手紙が届きました。
ウンボが会いました。
約束の日に来られなかったのを、ギョンは謝りました。
ウンボは質問しました。
何故銃の使い手を捜しているのか。捜してその者に何をしようと?官庁に引き渡して死刑にでも?
一切を問わぬという規則に違反しているのでは?とギョン。
「既に約束を破ったからです。二度も。」
二度?・・・とギョンは思いました。一度だけの筈なのに・・・と。
ウンボは10年前、会いに来ると言う手紙を届けて来たにも関わらず、結局会いに来なかったことも指しているのです。ギョンに、それが分かる筈はありません。
二度とは?・・・とギョン。
ウンボは小刀を握りしめました。
が、刺すことは出来ませんでした。
ギョンが詰め寄りました。
その手を押さえて、ウンボは言いました。
「私にも危険が及ぶので、約束はお守りに。失礼をお詫びします。」
領議政の望みは、息子を出世させることでした。
で、ペク・チャヨンの後任として大司憲に任じられました。
ある意味、こういう欲で良かったと言うべきかもしれません。
大王大妃は、またキム氏の者が・・・と気分を悪くしました。
左議政は、そんな大王大妃に王のよからぬ噂が世間に流れていると報告しました。