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キム・グァンがヤンアン君の策略だ・・・と言いましたが、フィは信じられませんでした。
でもね、宿舎を飛び出したら、そこには女真族が取り巻いてて。
どーにかこにーにか逃げ出しました。
途中で、ルシゲが逃げるのを手助けしてくれました。
キム・グァンは、自分が囮となって敵を引きつけている間に、逃げてください・・・とフィに言いました。
やっとのことで逃げ切り、離れていたキム・グァンとも落ち合う事ができたのですが。
ほっとした時、女真族の中でも好戦的で知られる部族に捕まってしまいましたよ。
朝鮮の王子が和議のために来ている事を知っていた彼らは、誰が王子かと問いました。
で、キム・グァンがフィの身代わりとなったのです。
この時、ルシゲの父親というのが、女真族の長だと言う事が分かりました。
ルシゲは、キム・グァンの言葉を真実だと部族に証言しました。それが生き残れる方策だと瞬時に判断したようです。
フィたちが逃げ出した後、ヤンアン君の命で交渉に当たっていたウルンが女真族の陣にやって来ました。
イ・ガンが即位した後、女真族に土地を分け与えるという証文を差し出しました。
宿舎に残されていたジャヒョンが仕立てた防寒着を持ち帰ると、ヤンアン君は、それに動物の血を付けました。
フィが帰らなかった時には、それを死んだ証拠とするつもりなのです。
イ・ガンは、王を見舞いました。
フィが気の毒だと言う王に、ガンは、こうなったのは王様の所為だと言いました。世弟にフィを・・・と言うのは、王様の意志だろうと踏んでいたのです。
自分も弟なのに・・・と不平を言うイ・ガン。
「ならば、私を慕っているか?」
と、王。兄を慕い、甥を慈しんでいるか?・・・とね。
どうすれば信じてくれるのかと問うガンに、
「忠義ではなく友愛を望んでいるのだ。」
と、王は言いました。我々は家族なのだから・・・とね。
でも、ガンには、自分が彼らの言う“家族”の一員とは認めてもらえていないと思ってきましたからね。平行線です。
ジャヒョンは毎日寺での祈りを欠かしませんでした。
母は兄のために、そしてジャヒョンはフィのために・・・。
ナギョムはある日、チョ・ヨギョンを呼び出しました。
夫が足しげく通う馴染みの妓女と、その妻という上下関係をはっきりと示しておきたかったのかもしれません。
嫉妬の所以だとは自分は思いたくなかったのかもしれませんが、ヨギョンからしてみれば、見え見えですわな。
夫を陰で支えてくれているから・・・と褒美を差し出しました。
でも、ヨギョンはそれを拒否。自分が仕えているのはナギョムではなく、イ・ガンだから・・・と。
ナギョムが上から目線で何を言っても、ヨギョンには通用しません。反対に言い負かされてしまいました。
挙句の果てに、
「大君の思い人は他にいます。」
なんて言われたもんだから、怒りを抑えることはできませんでした。
散々にヨギョンを折檻したのです。顔に傷をつけなかったのは、イ・ガンに知られたら大ごとになると思ったのかもしれません。
ヨギョンの心には、この恨みが刻まれました。
今すぐじゃなくて、より効果的なチャンスを得た時、復讐すると誓いました。
ナギョムはイ・ガンに嫁いだ時から、自分の地位が大妃、王妃に継ぐ高いモノになったことを充分過ぎるほど意識していました。
ジャヒョンと母にもそう言う態度をとりはじめていたのですが、ジャヒョンは気づいていません。ジャヒョン母には、それが感じられましたが・・・。
女真族は、王子だと言うキム・グァンのみ労働を免除し、フィとギトゥクには厳しい労働を課しました。
その時、人質となった朝鮮人たちと会いました。彼らは、ギトゥクの言葉から、フィが大君だと言う事に気が付きました。
自分たちと同じように労働をさせられるのを見て、食糧を分けようとしました。王族への敬意を示したのです。彼らにとっては、命綱と思えたのでしょう。
キム・グァンは大君として女真族と交渉し始めました。
自分を人質として、後の二人を朝鮮に帰せば、何らかの返礼がある筈だ・・・とね。フィを何とかして生きて帰そうと考えたのです。
この時、女真族の話から、イ・ガンが即位した時には土地をくれるという約束を既にしていたことを知りました。
でも、事はすんなり進まなかったようです。
その間に、出陣した軍は凱旋帰国していました。
女真族を国境から追い払ったということで、都の民は大歓声で彼らを迎えました。
大妃や王たちも、喜んでヤンアン君と相対しました。
ところが、そこでヤンアン君が伝えたのは、フィの死。
遺品として差し出したのは、ジャヒョンが贈った血染めの防寒着でした。
大妃も王も倒れそうになるほどのショックを受けました。
長子を守るために、もう一人の息子を殺してしまった・・・と大妃は自責の念にかられました。
キム・チュは息子キム・グァンの死を悼む事も出来ませんでした。主君であるイ・フィを守って死んだんだから・・・と自分を納得させるしかなかったのです。
王妃も、自分が王の子を産んだがために、兄を死地に追いやってしまったとショックを受けていました。
フィが居なくなってしまった今、王と子を守るために何を成すべきか、そちらを考えなくてはいけなくなったのです。悲しむ事も出来ず。
キム・チュは、院相制を採ろうと考えていました。
そして、ジャヒョンはイ・ガンからフィの死を伝えられました。
信じられませんでした。これまで嘘をつき続けてきたイ・ガンの言葉など、信じられないのです。
血相変えて家に駆け戻ると、兄が帰宅していました。
そして、フィの死を告げられたのです。倒れそうでした。
イ・ガンも、平気な気持ちではいられませんでした。
血を分けた弟が死んだのですから、ヤンアン君のように作戦が成功したと手放しで喜ぶ事は出来なかったのです。
イ・ガンを見ていると、完全に悪人というわけじゃないと思えます。表向き権力志向の強い人の感情の分からない男と見えますが、内には、癒されない悲しさや寂しさを抱えています。
完璧に自分の味方と思える人がいない環境に生きて来たがゆえ、相手を支配することしか知らず、慈しむと言う感情を持てずに成長して来たのでしょう。
母である大妃の愛情を求め続けて来たのに、それが叶わないでいる理由も分からないのです。
唯一、自分を兄として尊重してくれたのはフィだけでした。
そのフィを失ったことは、やはりガンにとっては辛い事だと思います。
ジャヒョンはナギョムに会いに行きました。
フィを探してほしいと頼みに来たのです。大妃たちにそう働きかけてほしいと。
でも、ナギョムにその気はありません。無駄だと言うだけでした。
失意のうちに、帰ろうとしたジャヒョンの前に、丁度帰宅したイ・ガンが。
ジャヒョンは、イ・ガンの前に跪きました。
「ウンソン大君を探してください。頼める人はいません。大君なら可能では?」
必死に頼むジャヒョンに、ガンはフィの遺品を差し出しました。
血染めのそれを見たジャヒョンは、もう信じないわけないはいかなくなりました。
でも、信じたくありません。
これは、ただお召し物に過ぎません・・・。
涙をぽろぽろこぼしながらも、首を横に振るジャヒョン。
イ・ガンは、思わず抱きしめてしまいました。希望を捨てなさい・・・と。
その様子を、ナギョムが見ちゃった。
ヨギョンの言葉の意味をその時察しました。
夫イ・ガンが本当に好きなのはジャヒョンだ・・・と。
「相手が妓女なら我慢できます。必要な人材ですから。ですが、他の女人は許せません。」
と、イ・ガンに言うナギョム。
「誰かをあれほど恋慕する者を見たことが?」
と、ガン。そなたは私をあのように恋慕しているか?・・・と。
ナギョムは、フィはもう帰らないのだから、別の嫁ぎ先を見つけてやっては?・・・と言いました。
夫の想いに釘を刺すつもりだったのかもしれません。
まだ早いというガンに、あれこれと指図しようとするナギョム。ガンはその真意に気づいているようです。
「そなたの務めは内助だ。嫉妬などするな。欲をかけば、手に入れたものまで失うぞ。」
その瞬間、夫ガンのジャヒョンへの想いが本モノだと気付いたかも。そして自分の地位が決して永遠に安泰なモノじゃないということにも。
ジャヒョンは防寒着を抱きしめて泣きました。
その頃、女真族の牢で、フィもジャヒョンのリボンを握り締めて涙を流していました。
キム・グァンから、この一件が全てイ・ガンの仕組んだ事かも知れないと聞いたフィは、流石に大きなショックを受けました。
ここまでするのか・・・ですよね。肉親を殺してまでも、王座を手に入れたいのか・・・と。
現状を考えると、自分を世弟にするのがスジじゃ?・・・と大妃に言うイ・ガン。
でも、やはり大妃の考えは変わりません。ガンを世継ぎとする考えは全く無いのです。
院相制を採るつもりだと大妃は言いました。
私に済まないと思わないのですか?・・・とガン。
「私が済まないと思うのは、フィだ。」
王の体調が回復したら、フィを殺した者に復讐する・・・と言う大妃に、フィを殺したのは母上です・・・とガン。
フィを世弟としようとしたから、自分たちがこの作戦を遂行しなくてはいけなくなり、結果的にフィが死んでしまったと言いたかったのかもしれません。
ガンは、改めて大妃と戦う決意をしました。
ナギョムがジャヒョンを訪ねて来ました。
彼女にとっては、夫をたぶらかしたのはジャヒョンだと思いたいのです。夫の一方的な想いだとは考えたくないのです。
ジャヒョンを責め立てました。
ジャヒョンは、結婚前から自分にガンが言い寄っていたと正直に言いました。ナギョムのガンへの想い、王室に嫁ぎたいと言う思いを知っていたから、言えなかった・・・と。
ジャヒョンが何を言っても、ナギョムは信じませんでした。
今まで友だと思ったことはない。あなたが嫌いだった・・・とナギョムは言い放ちました。
「今後は私を大君の妻として接して。大妃様、王妃様の次に高貴な身分よ。今度夫をたぶらかしたら、警告もせず潰してやる。」
ジャヒョンは呆然と座っていました。
フィを失った今、親友をも失ってしまった事がショックでした。
絶対に大君は帰って来る、約束したもの。もし帰ってこなかったとしても、思い出だけで生きられる。想いが消えぬ限り私たちは一緒よ。待つわ。もし帰ってこなかったら一人で生きる。
でも・・・会いたい。希望がある時は耐えられた。今は耐えられない。すごくつらい・・・。どこに行けば会える?どうやって生きればいい?
泣きながらジャヒョンはクッタンに言いました。
女真族の陣では、フィとギトゥクが帰されようとしていました。
大君のフリをしているキム・グァンを人質として残し、二人が一旦朝鮮に戻る事を許されたのです。
期限までに朝鮮側の返答を持って戻って来ることが条件でした。
で、上手く行きそうだったんだけど、その状況の意味を知らない朝鮮人の捕虜たちが騒ぎ出しちゃった。
自分たちを見捨て帰ろうとしていると思い込んでしまったのです。
彼らがしきりに“大君様”と叫ぶのを見た女真族は、それが王子を指す言葉だと感じたのかもしれません。
捕まえろ・・・と長が叫んで、大混乱となってしまいました。
逃げてください・・・とキム・グァンが叫び、フィとギトゥクは駆け出したのですが、フィの肩に矢が
それを見たキム・グァンがフィを庇おうと駆け出し、矢面に立っちゃった・・・
何本もの矢を身体に受け、キム・グァンは息耐えてしまったのです。
フィの目の前で・・・。
そして、フィもまた女真族に取り囲まれてしまいました。
あいやぁ~っ続きが見たい。
でも、この続きは今度千葉に戻ってからになります。気になるわぁ。