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ペク・チャヨンに、揀択に出ると告げたウンボ。
しかし、冷静に考えると、それはとても険しい道だと分かりました。
第一、同じ顔だと言う事は、不利なのでは・・・と。
でも、ペク・チャヨンは言いました。
「確かに、容易じゃない。だが、命をかければ願いは通じる。自己犠牲を伴う事もある。」
そう聞いても、やはり家族を奪った者たちに復讐したいと言う気持ちは揺らぎませんでした。
ウンボは、ホン・ギホの娘ホン・ヨンと言う事に。
ここに至っても、ホン・ギホは少々不安げでした。
でも、ウンボの決心を聞き、腹をくくったようです。
ところで、やはりギョンは予知夢を見るようですね。
ある夜、揀択に、ホン・ギホの娘としてウンギに瓜二つの娘が参加している夢を見ました。
まだ、それが予知夢だとは思っていないようです。
翌日、ギョンは芙蓉客主との約束に行きました。
ウンボは、仕入れた情報を伝えました。銃使いは、山尺・・・つまり、猟師だと。
そして、管理者はキム家だと。
ペク・チャヨンは都巫女に計画を打ち明けました。
そんなに計画を知る人が増えちゃって良いの ばれそうで怖いんだけど
まぁ、元々ウンボは星宿庁で長い間都巫女に世話になって来たので、顔を知られてますよね。先にある程度計画を打ち明けておいた方が良いのかもしれません。
流石の都巫女も、王妃の双子の妹だったと知ると、相当驚きました。
でもそれで、ペク・チャヨンの話に乗る決心がついたようです。
都巫女は、大王大妃に王妃が生きていると伝えました。そして今度の揀択に出る予定だと。
大王大妃、これまた心の底から驚きました。
でも、先に王自身が生き返ってますから、ありえないことではないと、信じたようです。
何故そなたが知ってる?と大王大妃。流石です、そこに気が付きましたね。
でも、都巫女はお告げで・・・的なことで、済ませました。それが通じてしまうのが、この時代のラッキーなところでもあり、怖いところでもあります。
都巫女は、王妃が姿を現すことで、犯人は驚き尻尾をだすかもしれないと言いました。
大王大妃、それもありだな・・・と考えたようです。
大王大妃は、とにかく自分の目で確かめてみないことには、心を決めることは出来ないと、ウンボを連れて来るよう命じました。
その夜、すぐにウンボは宮中に入りました。
星宿庁の服で、目立たないようにして・・・。
ところが、その姿を、偶然ギョンが目撃したのです。
「ウンギ」
と、叫んで、後を追いました。
でも、闇に紛れて見失ってしまったのです。
突然、ウンギの名を呼びながら駆け出したギョンを、必死にファン内官たちが追いかけました。
ファン内官は、ギョンを哀れに感じたようです。
まだウンギの事を忘れられないでいることは十分分かっていましたが、幻まで見るなんて・・・ですよね。
ギョン自身も、同じように感じたようです。
もう、お忘れになっては・・・とファン内官が言いました。
「王妃はいつもそばにいる。私の夢の中、そして目の前に・・・。記憶の中に。しきりに現れる。私と共にいるのだ。」
ギョンがそう言うと、もう何も言えませんでしたね、ファン内官。
目的は何だ?と大王大妃はウンボに聞きました。隠れて平穏無事に生きられた筈なのに・・・と。
「穏やかな心では生きられません。」
と、ウンボは大王大妃の目を真っ直ぐに見つめて言いました。
「私を王妃の座に戻してください。」
でも、大王大妃は、王命によって家門が途絶えた今、それを覆すことはできないと言いました。
では、私なりのやり方を・・・とウンボ。私の全てを奪った者を探し出そうと思いますと。
「お力添えください。」
大王大妃は、ウンボの真っ直ぐな視線が気になりました。それを言うと、ウンボは言いました。
「私は一度死んだ身です。怖い物などありません。」
ウンボはペク・チャヨンに聞きました。姉のフリをさせるのは、犯人が宮中にいるからなのかと。
「大王大妃は犯人ではない。」
と、ペク・チャヨンは言いました。
王は?むしろ、犯人を捜しているようでしたが?・・・とウンボ。
「だが、お前の父親を殺したのは事実だ。」
と、ペク・チャヨン。そして、カン・イスが処刑された理由は、彼が書いた“開化の論”だと言いました。
民が主になる世を理想とした内容の本は、不穏な書物だとみなしたんだと。
大王大妃は、ウンボの目に動かされたようです。
揀択の書類審査で、“ホン・ギホの娘ヨン”を通過させました。
今回の揀択では、一応申し込んだものの、やはり娘の命惜しさ、家門大切と言う理由で、落としてほしいとこっそり役人に頼む者が続出していましたね。
ウンボは、両班の娘としての躾を今更ではありますが、習い始めました。
自由気ままに育ったウンボには、なかなか難しいものです。
幼い頃習った筈なのに、チャンと身についていなかった事も理由ではありますが。
そして、ヨウルという小間使いも付きました。
ワルは芙蓉客主を続けられなくなって、行き場がありません。
ウンボとギョンの依頼をこなしてはいますが、商売にはなりません。
で、新王になり損ねて大君となったジェファにお近づきになろうと画策してます。
ジェファがウンボに気があると察したので、それを利用しようと思ったのです。
ある日、ワルから呼び出されたウンボが出かけて行くと、待っていたのはジェファ。
両班しか入れない公園のようなところに案内されたウンボ。
「初めて来ました。皆に開放すればいいのに。」
と、ジェファ。
その時、領議政の息子がジェファに声を懸けました。妓女と一緒で、昼間だと言うのに、酔っぱらっています。
最近、ペク・チャヨンの後任の大司憲に任じられました。例の、カン・イス脱獄事件の時、ギョンと領議政が取引した結果・・・です。
ジェファのことを散々バカにしました。
祖父が謀反人で、人目を避けてしか生きてこれなかったのに、今は・・・とね。
ジェファは悔しさを必死に我慢しました。
家門のお陰で能力も無いのに高い地位に就いているだけの人間です。本来ならば殴りつけてやりたいですよね、曲がりなりにも王族なんですから。
でも必死に我慢したのです。
ウンボは我慢できませんでした。
で、こっそりと足を引っかけたのです。
まんまと池に落ちましたよ、バカぼん。石に躓いたと勘違いしてましたよ。
ジェファは感動したようにウンボを見つめました。
「よく我慢できますね。無礼者には仕返ししないと。」
と、ウンボは怒りを露わにしてジェファに言いました。
ジェファは、自分の生い立ちを話して聞かせました。無礼者の言う通りなんだ・・・と。
やっと自由になったと思ったのに、また大君として縛られる生き方をしなくてはいけなくなった・・・と。
誰もが同じです・・・とウンボ。
「ありのままで闘うには自分が弱くて頼りないから。でも私は諦めません。あなたも負けないでください。」
そして、ウンボは名前を教えました。ホン・ヨンだと。
その名前を教えると言う事は、闘う決心がついたということです。
ジェファは、ますますウンボに惹かれていきました。
ワルはお金より大切なものをくれたと思いました。