佐渡出張の帰りのフェリーは、上下に大きく揺れていた。
午前に来た時とはまったく違うくらい、波が高くなってきていた。
2つの連絡が入っていた。
1つは、波を高くした原因だ。
非常に強い勢力の台風18号が、間違いなく明日日本に上陸するという。
もう1つは、やがてはと思っていた(新型)インフルエンザの来襲だ。
学年の違う2名がインフルエンザA型を発症したということだった。
携帯電話から、台風の情報を得た。
台風の影響で、九州南部が風速25メートル以上の暴風域に入っていた。
7日午後2時現在、中心気圧は945hPa、中心付近の最大風速は45m。暴風域は中心から半径220km以内で、中心の東側560km以内と西側430km以内では風速15m以上の強風域となっていた。
翌8日朝には暴風域を伴ったまま紀伊半島周辺に上陸し、列島を縦断するとの予報。ここ10年では最も強い勢力で上陸するだろうと予想されていた。
台風の進度はさらに速さを増していた。
当県に接近もしくは通過するのは、昼頃だろうと言われた。
子どもたちが学校生活を送る時間はよいが、問題は登下校だ。強風や豪雨に見舞われると、子どもたちが危険だ。
子どもたちを危険な目にあわせるわけにはいかない。
ニュースでは、非常に大きな勢力。過去10年で最高だと言われていた。
近隣の他市町村の教育委員会では、早くも管内の学校に翌日の臨時休校を指示したところも多くあった。
しかし当教育委員会では、対応は各校に一任、とのことであった。
任されてしまった以上は、対応を決定し、最善の措置をとらなくてはいけない。
臨時休校、登校時間を遅らせる、下校時間を早くする、…いろいろ考えられた。
スクールバスの配車や留守家庭などの問題もある。
どれが最善の策なのか。
迷いに迷った。
ただ、当校と隣接する小中学校はどうするのか?それが気になった。
自分の学校だけが、周囲の各校に比べて浮いているような対応をするわけにはいくまい。
さすがに、隣接小中学校ともに、どう対応するか、迷っていた。
中には、学校で通り過ぎるのを待てばよい、とだけ答えるところもあった。
ただ、台風がいつ来るのかわからない。子どもの登校時あるいは下校時に重なったらどうするのだ?
翌朝早く判断し、家庭や関係方面に素早く連絡する。
どんな状況にも対応できる態勢を整えられるのは、これしかない、と判断した。
夜中は、台風が気になりあまり眠れないまま、4時半起床。5時半過ぎに出勤。
台風情報を集めると、勢力はあまり変わらず、昼頃本県最接近とのこと。
そのうえ、登下校時も暴風雨圏内に入るとのこと。
そうなると、子どもたちは風雨にさらされる。体が濡れ、体が弱る。
はやり始めたインフルエンザの感染拡大が懸念される。
仕方がない。臨時休校を決定。
近隣の学校とも連絡を取り合い、臨時休校が望ましいという話を交わし合う。
あとは、手分けして、他の職員に連絡。そこから、連絡網を通じて各家庭に連絡してもらう。
他に、教育委員会、バス会社、学童クラブ等考えられる各方面への連絡を行った。
幸いにも、何時になっても風雨はさほど強まらなかった。
拍子抜けするほどだった。
皮肉にも、休校など大した措置をとらなかった学校が、授業もでき、もっとも得をした形になった。
しかし、この判断に悔いは残していない。
なぜなら、子どもたちが無事に過ごせる、ということが一番大切だったから。
そして、職員皆で、次なる危機、インフルエンザA型の流行対策にもしっかり取り組む態勢を整えることもできたからだ。
日々危機管理、難しい選択の連続である。
午前に来た時とはまったく違うくらい、波が高くなってきていた。
2つの連絡が入っていた。
1つは、波を高くした原因だ。
非常に強い勢力の台風18号が、間違いなく明日日本に上陸するという。
もう1つは、やがてはと思っていた(新型)インフルエンザの来襲だ。
学年の違う2名がインフルエンザA型を発症したということだった。
携帯電話から、台風の情報を得た。
台風の影響で、九州南部が風速25メートル以上の暴風域に入っていた。
7日午後2時現在、中心気圧は945hPa、中心付近の最大風速は45m。暴風域は中心から半径220km以内で、中心の東側560km以内と西側430km以内では風速15m以上の強風域となっていた。
翌8日朝には暴風域を伴ったまま紀伊半島周辺に上陸し、列島を縦断するとの予報。ここ10年では最も強い勢力で上陸するだろうと予想されていた。
台風の進度はさらに速さを増していた。
当県に接近もしくは通過するのは、昼頃だろうと言われた。
子どもたちが学校生活を送る時間はよいが、問題は登下校だ。強風や豪雨に見舞われると、子どもたちが危険だ。
子どもたちを危険な目にあわせるわけにはいかない。
ニュースでは、非常に大きな勢力。過去10年で最高だと言われていた。
近隣の他市町村の教育委員会では、早くも管内の学校に翌日の臨時休校を指示したところも多くあった。
しかし当教育委員会では、対応は各校に一任、とのことであった。
任されてしまった以上は、対応を決定し、最善の措置をとらなくてはいけない。
臨時休校、登校時間を遅らせる、下校時間を早くする、…いろいろ考えられた。
スクールバスの配車や留守家庭などの問題もある。
どれが最善の策なのか。
迷いに迷った。
ただ、当校と隣接する小中学校はどうするのか?それが気になった。
自分の学校だけが、周囲の各校に比べて浮いているような対応をするわけにはいくまい。
さすがに、隣接小中学校ともに、どう対応するか、迷っていた。
中には、学校で通り過ぎるのを待てばよい、とだけ答えるところもあった。
ただ、台風がいつ来るのかわからない。子どもの登校時あるいは下校時に重なったらどうするのだ?
翌朝早く判断し、家庭や関係方面に素早く連絡する。
どんな状況にも対応できる態勢を整えられるのは、これしかない、と判断した。
夜中は、台風が気になりあまり眠れないまま、4時半起床。5時半過ぎに出勤。
台風情報を集めると、勢力はあまり変わらず、昼頃本県最接近とのこと。
そのうえ、登下校時も暴風雨圏内に入るとのこと。
そうなると、子どもたちは風雨にさらされる。体が濡れ、体が弱る。
はやり始めたインフルエンザの感染拡大が懸念される。
仕方がない。臨時休校を決定。
近隣の学校とも連絡を取り合い、臨時休校が望ましいという話を交わし合う。
あとは、手分けして、他の職員に連絡。そこから、連絡網を通じて各家庭に連絡してもらう。
他に、教育委員会、バス会社、学童クラブ等考えられる各方面への連絡を行った。
幸いにも、何時になっても風雨はさほど強まらなかった。
拍子抜けするほどだった。
皮肉にも、休校など大した措置をとらなかった学校が、授業もでき、もっとも得をした形になった。
しかし、この判断に悔いは残していない。
なぜなら、子どもたちが無事に過ごせる、ということが一番大切だったから。
そして、職員皆で、次なる危機、インフルエンザA型の流行対策にもしっかり取り組む態勢を整えることもできたからだ。
日々危機管理、難しい選択の連続である。