今年も母の命日を迎えた。
母が亡くなったのは、日曜日の朝だった。
命日は、今年、日曜日だった。
今年は、亡くなった年と曜日が重なった。
1年365日。1年ごとに曜日が1つずつずれていく。
だが、うるう年が1年入ると、曜日は2つずれる。
間にうるう年を1回はさんだので、6年たって7つ曜日がずれた。
去年も、曇天模様の中、雪の上を歩いて墓参りに行った。
今年も、雪はあった。
平均して10数センチ。
冷たい風も吹いていた。
しかし、空は青かった。
その分、気分も晴れていた。
冷たい風に吹き消されないように、植木鉢を持って行った。
鉢の中で線香の火がつくように、という工夫である。
線香を立て、水をあげ、墓前で母に近況を報告しながら、われらが家族を守ってほしいと祈った。
今年も、娘は雪玉を2つ作って重ね、小さな枝を2本刺して、ミニ雪だるまを作って墓に供えた。
頭上で鳥が寄って来る気配がした。
もう、カラスがお供えの菓子やリンゴをねらって枝に集まってきていた。
カラスも、厳寒期、生きていくのに必死だ。
「七つの子」という、カラスの歌を思い出した。
そう、母の命日も「7」回目。
七回忌であった。