サッカーJ1。アルビが負けて17位と後がなくなった。
J1残留を決められなかった昨日の今日だから、見たくない気分もあったが、今日は各カテゴリーでの入れ替え戦初日。
J1昇格プレーオフ準決勝は、3位長崎―6位仙台の試合と、4位山形-5位岡山の試合。
J2昇格プレーオフ準決勝は、3位カターレ富山-6位FC大阪と、4位松本山雅-5位福島ユナイテッド。
J3・JFL入れ替え戦第1戦は、JFL2位高知ユナイテッドSC-J3 19位Y.S.C.C.横浜。
こんなに注目の試合が行われる。
J1残留が決まっていない新潟だけど、来季J1に上がる最後のチームはどこになるのかは、関心がある。
特に、アルビレックス新潟に以前在籍したことがある選手がいるチームには、がんばってもらいたい。
そんな気持ちで、DAZNを見る。
午後1時から始まったJ1昇格プレーオフ準決勝
長崎には加藤大がいるが、今回はメンバーに入っていない。
仙台には中島元彦が中心選手としてがんばっている。
リーグ戦の成績は、3位の長崎が圧倒的によい。
長崎は、21勝5敗12引き分けで、勝ち点75。総得点74で総失点39で得失点差は35。
J2リーグ最多得点、最多得失点差だから、圧倒的な攻撃力だ。
リーグ戦5連勝で終盤は絶好調だった。
思い出せば、ルヴァン杯の試合では新潟が勝つことができたが、天皇杯では1-6と長崎の攻撃力に完敗だったっけ。
対する仙台は、38勝10敗18引き分けで勝ち点64。総得点は50、総失点は44で、地区失点差は6。
最終戦で勝利して、6位の座を獲得した、滑り込みセーフのプレーオフ参戦だった。
まあそんなふうに、力の差がある対戦に見えた。
順位が下でもあったから、判官びいきで仙台の応援。
試合は、予想通り長崎がボールを支配する。
だが、仙台も前線からの守備にがんばり、決定的なシュートシーンを許すことなく、進む。
時折ボールを得ると、カウンターで攻め込んでいく。
その仙台が、相手選手のハンドによりPKのチャンスを得た。
それを蹴るのは、仙台に期限付き移籍して3年目だが、中心選手に成長したもっくんこと中島元彦選手。
コースは読まれたが、見事に決めたのはさすが。
仙台がリードしてハーフタイム。
でも、長崎は引き分けでも勝ち上がりのアドバンテージがある。
圧倒的攻撃力のある長崎にとっては、追い付けばいいだけの話。
仙台としては、もう1点先に取って、長崎を焦らせる展開に持って行きたい。
実際にそうなるのだから、今日の仙台は素晴らしかった。
後半の8分に追加点をあげ、23分にはもう1点追加した。
守備から攻めに回ったときには、必ず決める、というような強い意志が感じられた。
この意志、アルビの今のチームにもほしいぞ、と思った。
0-3となってから、後半31分、長崎も1点を取って追い上げ態勢に入ろうとした。
だが、仙台の選手たちは、守備一辺倒にはならない。
前にクリアするような形になっても、そのボールを前の選手たちがいち早く奪取しようとした。
また、コーナーに逃げるような姑息な(?)手法は用いずに、ペナルティエリアに進入を図っていた。
仙台のその強気の姿勢は、アディショナルタイムに、もっくんの2つ目のゴールで実った。
さすがに、1-4となって、長崎サポはがっくり。
大方の予想に反して、6位の仙台が決勝に勝ち上がった。
これが一発勝負の怖さだよなあ。
でも、仙台の試合ぶり、強かったよ。
こんな試合をしていれば、仙台は、昨日アルビに勝ったチームより強いのじゃないかな、なんて考えたりした。
もう1試合は、昨季まで在籍した田上大地選手が所属するファジアーノ岡山が、リーグ戦上位だった山形を3-0で破って、昇格プレーオフ決勝に進出した。
J2昇格プレーオフでは、元アルビの山本康裕選手のいる松本山雅とカターレ富山が初戦を勝ち抜いた。
J3・JFL入れ替え戦第1戦は、1-1のドローで、高知とYS横浜は第2戦に賭けることになった。
こうして、第3者として見るのは気楽でいい。
だが、J1新潟も残留か降格かの瀬戸際にいることも確か。
だから、昇格プレーオフのレベルの「高い」試合を見ていると、一度落ちたら簡単に上がれないことを思い知らされてしまう。
圧倒的な力を有していた3位の長崎も、敗れてしまった。
一発勝負は怖い。
あんな怖い世界には入りたくない。
そう思いながらも、新潟、あとは12月8日の一発勝負にかけるしかないのだが…。