こちらは、”かなぶん”ですよね。私はずっと、”ぶんぶん”と呼んでいました。
道で見つけたものです。残念ながら、動きませんでした。
家に連れて帰り、部屋で写しました。深い緑に光沢もあって、宝石のようにきれいでした。(写真はピンぼけです)
私が子供の頃見たぶんぶんは、濃い茶色やそれにごま塩を振ったようなものが多かったです。
これが飛んでくると、父はつかまえて、その体の頭?と胴?の分かれ目(Tの字になった分かれ目の横棒の所)に縫い糸をくくりつけてまるで、犬の鎖のようにして、渡してくれました。
その糸の長さの分だけは上手く飛んでいますが、それを越えると引き戻され落下です。
今思えば、随分な”動物いじめ”をしていました。ごめんなさい。m(__)m
さんざん、遊んだ私は紙箱のふたに、小さな穴をいくつも開けて、ぶんぶんをしまい、安心して眠りました。
一夜明けて、ぶんぶんのふたを開けると、。。。。いない
箱のまわりをさがしても、いません。
こうして、がっかりしたことは、何度となく、起こりました。「また、逃げたなあ.....。」
こんな時代からもう何十年も経ちました。2年前父が亡くなり、昔のことをあれこれ思い出していた時、ふっと、このぶんぶんの逃げてばかりいた事で、気付いたことがありました。
「ひょっとして虫は逃げていたのではなく、逃がされていたのではないか???」
箱のふただって、すごく深くあの小さな虫の力で、持ち上がる訳がない。まして、逃げた後、虫がきちんとふたをして、『さよなら』するだろうか?
『空想科学読本』みたいに、なってきましたが、要は私は両親に騙されていた.....、の、かもしれません。今となっては、確かめる術もなく.....。
両親は、これ以上は虫が可哀想と思い、私に内緒で逃がしていたのだと思います。
それにしても、この年になるまで、気付かなかった私は、いったい.....
でもやっぱり、「火事場の★☆力」で、しかも礼儀正しくふたは元に戻して逃げて行ったのでしょうか??
”神のみぞ知る”