仙台での最後の日、
一日乗車券で「るーぷる仙台」というバスに乗り
市内中心部を乗り放題してきました
杜の都・仙台の象徴になっているケヤキ並木のある、青葉通
青葉通のほかにも、大通りはケヤキ並木になっています
4種類のバスを見かけました
このバスが、イチ押しの観光スポットに連れて行ってくれます
しかも、運転手さんが、ハンドルを操りながら観光案内までしてくれます
親切に、車窓の景色、これから行く名所、
優しく説明してくれて、まるで観光バスでした
ただ、違うところは満員で座席が確保できなかったこと
私はまず最初に 「晩翠草堂前」 でバスを降りました
バス停の、はす向かいに晩翠草堂があります
「天地有情」
石碑には晩翠の執筆した第一詩集の名前が刻まれています
青葉通に直角に 「晩翠通」 と名付けられた道もあり、
仙台の方々にとって大切なかたであることが分かります
土井晩翠は明治4年、青葉区生まれ
東北大学の前身のひとつ、旧姓第二高等学校出身
「荒城の月」 の詞はあまりにも有名ですね
(作曲 滝廉太郎)
” 荒城の月をうたひしわかきゆめ 夢をつゞけて我は猶生く ” 晩翠
奥様の随筆も展示されていました
随筆 藪柑子(やぶこうじ) 土井八枝
奥様もすごい方だそうでして、八枝さん有りきの土井晩翠さん
と言われることもあるとか?
東京音楽学校に通っている時、晩翠と知り合い結婚
翌年、仙台に赴任する夫に追従し、永住
仙台弁に早く慣れようと勉強するうち「仙台方言集」更に「土佐方言集」
を執筆
随筆「藪柑子」は土佐でのエピソードを、また風物にも触れていて
他にも英文学を学んだり、婦人団体で活動したり、
とても、努力家で研究熱心な人とのことです
晩翠草堂では、案内の方がおられて、丁寧に説明して下さいました
私のくだらない質問すべてに的確な答えを下さり、
ほんと、ビックリ・ポンでした
長話になったので、
「そろそろバスの時間ですので…」
『いや、次から次へとバスは来ますから…』
とお話を続け…
気付けば1時間以上、
荒城の月を聞きながら
8~10畳2間ほどの居間で立ち話をしていました
晩翠の話、伊達政宗、杜の都となった所以
いっぱい話しました
もう、なんぼなんでもこれ以上は…
次の行先は、るーぷる仙台バスの行くままに