武田信玄がどーんと出て来ました
困ったことに、テルマエ・ロマエが頭をかすめます
甲斐の武田信玄は、これまでに父の武田信虎を今川家に追いやり
今は甲斐国主になりました
三河一向一揆のさ中に巫女の千代を送っていたのはどうやら信玄
千代はスパイですね、情報を信玄に伝えてました
信玄がそんなことしていたなんて
いやいや情報入手は大切なことですが
三河国では、三河平定を成し遂げた松平家康は
正式な三河国主になったので、
国司の資格を取ろうと、やいのやいのと家臣から言われ
それではと、まず大樹寺の登誉上人にお伺いを立てる
で、松平家系図の「世良田」「得川」が源氏系の名と教えられ
「とくがわ」を選び、さらに「得」を「徳」にした
それは何故かと言うと
過去に今川義元から教えられた言葉を思い出したのだ
【 武をもって治めるのが覇道、徳をもって治めるのが王道 】
まだ必要なことがあった
お金、大金が必要
世の中なんと言うても、お金
こうして
従五位下(じゅごいげ)徳川三河守藤原家康朝臣
という国司になりました
さて家康さん、武田信玄も強敵ですが、
ほかにも怖い人がいますよね~
織田信長は京の足利義昭へのご挨拶に上洛し、京に力を示しました
信長は家康に今川領を信玄に渡すなと、きつく言ってます
その信玄が家康に会うと言って来た、何なのか怖いですね
その当日になった
どうやら、本人ではなく家臣が来るらしい
家康、一緒にいた本多平八郎、榊原小平太も
ほっとしたのか、信玄の悪口を言うた
甲斐の虎でなく甲斐の猫だろう(笑)ニャーなんて
その時、背後に大男が、僧のように見えるが~?
持ったお盆には三人分のお湯呑が
低姿勢で「寒いでしょうから」 と差し出す
同時に、平八郎が気付いた
高い木には、忍びか、兵か、数人が下を見ながら構えている
信玄は、こんな作戦を立てていた、領土の略奪の話で
武田は駿河から攻めだす
德川は遠江から攻めだす
両者、切り取り次第で領土とする
家康は恐怖の中、うなずいた
七日後、信玄は駿府制圧
家康は、未だ何も出来ずにいる
その原因の一つが、瀬名の幼なじみ、田鶴
田鶴は鵜殿長照の妹
長照は上ノ郷城主で以前家康が攻めた時、自害している
だから、田鶴にとって家康は兄の仇
和睦を言って来た家康と瀬名を受け付けない
仕方なく、家康軍は総攻撃に出る
遠江の引間城の主となった田鶴は、城に火を放ち
城門を開き、武装の侍女たちと突撃に出た
矢が、鉄砲が田鶴たちに向け飛んできた
田鶴は、時々家康側に背を向けるようなことをしてきたが
今川氏のもと、瀬名たちと仲良く過ごした日々が忘れられない
もう一度あの頃のような世を取り戻すため戦う?
それなら「和睦」をなぜとらなかったのだろう
戦えば、また子孫が敵討ちを考えるのに、悪い連鎖しかないのに
折しも、瀬名は邸で田鶴の好きな椿をそっと撫でていた