麒麟がくる
第八回 同盟のゆくえ
先だってより、一度書きたいなと思っていたことがありまして
これは、稲葉山城の廊下を十兵衛とその側近の皆さんが
歩いているところです
「麒麟がくる」をご覧の皆さまも、もうお気づきと思いますが
皆が歩くたびに、 キュッキュッと音がしていますね
「鴬張りの廊下」
京都の二条城の二の丸御殿も、この廊下で
城内説明係の方が、必ず説明されます
これは、防犯装置なのですね
忍びの者が侵入して、うっかり歩くと、
キュッキュッと廊下が鳴く仕掛けです
ホーホケキョ ケキョケヨケキョ…のあとの部分ですか
麒麟がくるの中の、この音は本物の音がしていて、感服します
音響効果も、一流やなあ~と
さて、本筋へ
十兵衛は、早朝の浜に菊丸と来ていました
朝日を背中に受けながら、小舟が戻って来ます
その舟には、三人位の男が
船首近くに乗っている男、丸顔でおっとりした風に見えますが
この人が信長?
信長でした
浜に上がった信長は、釣ってきた大きな魚をさばき、
一切れ一文で、民に売っていた
皆、喜んで買っていましたね
信長の言うように市で、良い値で売れるのでしょうか
十兵衛と信長、がっちり顔を合わせました
お互いに、怪訝な顔つきをしていましたが
十兵衛には、「奇妙な男」 が第一印象でした
信長はどう思ったのでしょうか
この二人が、のちにあの大変な二人となるのですが
十兵衛は早速、道三に、伝えました
「不甲斐ない若殿とは思ったが、うつけかどうかは…」
帰蝶は輿入れを承諾したし、道三は、
「これで、血を一滴も流さず、海に近づけた」
と高笑い\(^o^)/
一方、土岐頼芸と道三の嫡男の高政は、この十兵衛に怒っていた
が、同盟と帰蝶の輿入れは、変わらない様子
土岐頼芸は、どうやら様子を見るらしい
道三が、怖いんですね、表立って歯向かえば殺されると思っている
でも、高政は、怒りが治まらない様子で、この後どうするのだろうか…
帰蝶と駒
二人は、親友でありながら、恋のライバル
なのに、穏やかに繋がっている
きっと、それぞれに、十兵衛とは結ばれないという、
ともすれば、控えめな気持ちがあって、
嫉妬も怒りも起こさないのでしょうか
最後まで、親の友として過ごすようです
二人は、最後にお互いに十兵衛が好きと言う気持ちを確かめ合い
お互いに、結ばれるのは難しいと思った
そして、帰蝶は信長のもとへ
駒は、京の望月東庵先生の所へ
お別れの時、駒ちゃん、十兵衛の母上様から、
桔梗の紋の入った扇子を頂いて、良かったですね
そうですよね、一生の宝ですよね
二人の、次のステップを決定づけた言葉は、
*帰蝶に十兵衛が
「尾張へ、お行きなされませ」
と強く、答えたこと
*京へ戻る駒を十兵衛が峠道まで送ってくれた時
「本当は私より、帰蝶様を見送りたかったのでは?
帰蝶様を、遠くへ行かせたくなかった、大好きだから」
駒のこの言葉に、十兵衛は
「そうかもしれぬ…」
駒は、この言葉を聞きたかったというけれど、
何%かは、私のことが…
何て~こと思っていたのではないかなあ~
こうして、十兵衛のそばから、素敵な女性が二人とも
居なくなってしまった…
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