第20回 帰ってきた義経
文治元年三月
義経は檀ノ浦の戦いで源氏に勝利をもたらした
でも、頼朝とのわだかまりは大きくなるばかり
勝利の凱旋は成りませんでした
ただただお兄ちゃんの喜ぶ顔を見たいという希望もかなわず
文治三年三月
義経は鎌倉を捨て、藤原秀衡を頼って平泉に来た
おまえは日の本一の英雄になった
平家を倒したのは、おまえだ
ようやった
秀衡は温かく迎え入れてくれたようですね
かつて秀衡にも、鎌倉を倒し天下取りの願望があったようですが
やはり、世代交代が見えて来た
そして、秀衡の死
秀衡役の俳優の田中泯さんは前衛派ダンサーですが
白い着物で庭に降りた時の動きは、もう
お得意のダンスに見えました
指の先までダンスしてました
義経を庇護してくれる人が亡くなり、義経の命が危うくなってきた
文治五年四月
義時は平泉に行かせてほしいと頼朝に願い出た
なんで行くかなあ~
義経に以前、平泉に行くことが火種になると言ったが
今度は義時が平泉に行くことこそ火種になりますよ
「自らの手は汚さず、義経の首を取るように」
と、頼朝は義時に言った
「あくどいよの~」と、自ら言った
分かってたらやめて下さい
義時と共に、あの善次も行くとは、殺人請負人ですよ
義時は義経の鎌倉に対する心を探ろうとする
田畑を耕し、妻と娘と睦まじく暮らしている義経
「平家を倒した私は、今はこおろぎと戦っている
日々田畑に立って仕事に勤しんでいる」と言った
畑の作物がこおろぎに食べられて困っているそうで(^-^;
だが、
「平泉に手を出してみろ、決して許さない
その時は、鎌倉が灰になるまで打ちのめしてやる」
そう言った義経の目は、平家と戦ったあの時の鋭いまなざしだった
頼朝兄さん、恨まれてる、そりゃそうです
頼朝もですが、義時の様子が変わって来ましたね
目つきが変わって来たし
静ちゃんのこと言ったりして、どういうつもりか知ってますけど
こういう風に、人は変わっていくということでしょうか
義時さん、変わった
その静は鎌倉側に捕われている
”しづやしづしづのおだまきくり返し昔を今になすよしもがな”
白拍子の舞は見事で
「静御前でございます」
と名乗ってしまったから、もう絶体絶命
産んだ男の子は葬られてしまった
そして、静は鎌倉を去り行方知れずになってしまった
義経伝説のように、静のその後の伝説もあるようですが、知らないです
悲恋ですね
”吉野山峰の白雪踏み分けて入りにし人のあとぞ恋しき”
義時は義経に、けし掛け、泰衡や国衡を欺き
もう、藤原氏は後に引けなくなってしまった
義経、武蔵坊弁慶の居る衣川の館に泰衡勢は攻め入った
この時なのですね、弁慶が自分の身を盾にして義経を守った
”弁慶の立ち往生”
頼朝が、鎌倉に届いた義経の首印を前に号泣の場面で
第20回は終わりましたが
どの場面も判官贔屓の涙を誘う場面でした
と同時に、やはり義経は北へ逃げおおせた!
と思わせる余韻を、三谷幸喜さんは演出されたと思います
源義経はこれから先も悲哀のつわものとして、語られるのでしょうね
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