路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【最高裁】:経緯不明でも「問題ない」と 少年A全記録の廃棄 専門家「通達違反明らか」 神戸連続児童殺傷

2022-10-21 00:05:20 | 【裁判(最高裁・高裁・地裁、裁判員制度・控訴・冤罪・再審請求、刑法39条】

【最高裁】:経緯不明でも「問題ない」と 少年A全記録の廃棄 専門家「通達違反明らか」 神戸連続児童殺傷

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【最高裁】:経緯不明でも「問題ない」と 少年A全記録の廃棄 専門家「通達違反明らか」 神戸連続児童殺傷 

 明らかになった神戸連続児童殺傷事件の全記録の廃棄。最高裁は自らが永久保存の内規を作ったにもかかわらず、神戸家裁による廃棄の是非について「見解を述べるのは差し控える」と言及を避けた。さらに、廃棄の経緯が不明である点も「問題があったとは考えていない」とし、背景究明に消極的な姿勢を示した。

 最高裁によると、史料的価値が高い記録の永久保存を義務づける内規や、その運用を定めた通達は事件当時から存在した。通達は、永久保存の事例として「全国的に社会の耳目を集めた事件」などを挙げるが、最高裁は「検討対象の例示であり、該当すれば全て特別保存するという規律ではない」と説明。連続児童殺傷事件が永久保存に当たるかどうかを示さなかった。

 また、廃棄の記録を保存するよう定めた通達などはないとして、廃棄のいきさつが不明であること自体に問題はないとした。

 そのため、神戸家裁の当時の担当者に聞き取りなどを行う調査にも否定的な考えを示し、最高裁の広報担当者は「仮に当時の職員に聴取したとしても、あくまで個人の記憶や見解の範囲にとどまると考える」と述べた。(霍見真一郎) 

             ◇

 ■最高裁の通達違反は明らか

事件記録の保存や公開を求める運動を続けるジャーナリスト江川紹子氏(64)の話】あれだけの重大事件の記録がなくなったとは、本当に信じられない。50年後、100年後に日本の少年事件を振り返ったとき、この事件の記録は必ず必要になったはずだ。少年法を厳罰化していく流れを作った事件でもある。永久保存対象の基準に当てはまらないわけがなく、最高裁通達に違反しているのは明らかだ。司法文書は国民共有の歴史財産であるという認識が、裁判所の関係者に乏しいのではないか。「経緯は不明」で済む話ではない。外部の目も入れて、当時の担当者などに経緯を聞き取り調査し、どこに問題があったのか、きちんと明らかにすべきだ。

江川紹子さん
  江川紹子さん
龍谷大の福島至名誉教授
 龍谷大の福島至名誉教授
 
 ■少年事件記録、原則保管を

司法文書の管理に詳しい龍谷大学の福島至名誉教授(69)の話】特別保存に認定されず、機械的に廃棄されたのではないかと推察できる。記録の保存は、原則非公開である少年審判で、手続きが適正に行われているということを担保する意義だけでなく、歴史的公文書として、広く後世の人が使えるようにする意義もある。神戸連続児童殺傷事件は、家族関係や報道のあり方も含め、社会に大きな影響を与えた。少年法改正前の手続きを検証する上でも記録は必要だったはずだ。記録は、決して法律家だけのものではない。現在、少年事件記録は、裁判所の内規で保存手続きが運用されているが、記録を原則保存と定める法律が必要ではないかと感じる。

 【特集ページ】成人未満

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社会 【話題・神戸家庭裁判所・神戸連続児童殺傷事件の事件記録を家裁が廃棄していた問題】  2022年10月20日  05:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【独自】:「少年A」の全記録、裁判所が廃棄 神戸連続児童殺傷、家裁「運用、適切でなかった」 内規に抵触か

2022-10-21 00:05:10 | 【裁判(最高裁・高裁・地裁、裁判員制度・控訴・冤罪・再審請求、刑法39条】

【独自】:「少年A」の全記録、裁判所が廃棄 神戸連続児童殺傷、家裁「運用、適切でなかった」 内規に抵触か

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【独自】:「少年A」の全記録、裁判所が廃棄 神戸連続児童殺傷、家裁「運用、適切でなかった」 内規に抵触か 

 神戸市須磨区で1997年、小学生5人が襲われ、2人が殺害された連続児童殺傷事件で、14歳で逮捕され、少年審判を受けた「少年A」の全ての事件記録を、神戸家裁が廃棄していたことが分かった。裁判の判決書に当たる少年審判の処分決定書や捜査書類、精神鑑定書など、非公開の審議過程を検証できる文書一式が消失した。最高裁による内規は、史料的価値が高い記録の事実上の永久保存を義務づけている。神戸家裁は「運用は適切ではなかった」とする一方、経緯や廃棄時期は「不明」としている。

「全国的に社会の耳目を集めた事件」などと、特別保存(永久保存)の対象例を示した最高裁通達
 「全国的に社会の耳目を集めた事件」などと、特別保存(永久保存)の対象例を示した最高裁通達
神戸新聞NEXT
神戸新聞NEXT
 
 関係者によると、神戸連続児童殺傷事件に関して廃棄されたのは、処分決定書▽兵庫県警、神戸地検が作成した供述調書や実況見分調書▽神戸大学の中井久夫名誉教授(今年8月に死去)らが書いた精神鑑定書▽異例となる4人が任命された家裁調査官による少年Aの報告書-など。

 裁判記録を巡っては、2018年に当時の上川陽子法相がオウム真理教を巡る一連の事件の刑事裁判記録を原則永久保存すると表明した一方、19年には憲法判断を争った歴史的な民事裁判の記録が多数廃棄されていることが判明した。少年事件でも重要な記録の廃棄が分かり、改めて司法文書の保存のあり方が問われる。 

 一般的な少年事件の捜査書類や審判記録は、少年が26歳に達するまでの保存が定められている。しかし、最高裁が作った裁判所の内規で、史料や参考資料となるべきものは「保存期間満了の後も保存しなければならない」とし、26歳以降の「特別保存(永久保存)」を命じている。

 さらに、この内規の具体的運用を定めた最高裁通達(1992年2月7日付)は、保存期間満了後も保存する対象例として、世相を反映した事件で史料的価値の高いもの▽全国的に社会の耳目を集めた事件▽少年非行等に関する調査研究の重要な参考資料になる事件-などを挙げる。

 これらとは別に、成育歴などを調べた少年調査記録も、保存について同様の内規や通達がある。

 一方、成人の刑事裁判記録は、記録の種類や刑の重さなどによって保管期間が法律で定められ、判決文の保管期間は100年から3年までと決まっている。

 97年2~5月に起きた神戸連続児童殺傷事件では、山下彩花ちゃん=当時(10)=と土師淳君=同(11)=が殺害された。少年Aは、「酒鬼薔薇聖斗」という名で挑戦状を遺棄現場に残したり、神戸新聞社に犯行声明文を送ったりし、少年審判を経て医療少年院に送致された。逮捕時は14歳で、当時は刑罰の対象年齢未満だった。この事件は少年法を厳罰化する契機となり、2001年の改正法施行で、刑罰の対象年齢は「16歳以上」から「14歳以上」に引き下げられた。

 少年審判は、少年の立ち直りを重視し、非公開となっている。同事件の当時は遺族は傍聴できず、記録も見られなかった。神戸家裁で審判を担当した井垣康弘元判事(今年2月に死去)は、医療少年院送致を決めた際、社会的な影響の大きさなどから、決定の要旨を公表したが、具体的な記録の内容は現在まで明らかになっていない。

 

神戸家裁は、記録が永久保存にされなかった理由や廃棄された状況は不明とした上で、「当時の運用は、現在の運用からすると適切ではなかったと思われる」などとコメントした。複写も残されておらず、紛失の可能性もないとしている。(霍見真一郎)

     ◇

 ■神戸家裁「適切でなかった」

 神戸連続児童殺傷事件に関する事件記録の廃棄について、神戸家裁のコメントは次の通り。

 特別保存に付されなかった理由は不明だ。また、廃棄された当時の状況も不明だ。当時の神戸家裁における廃棄の判断が適切であったかどうかは、廃棄に際して実際にどのような検討がなされたのか不明だが、現在の特別保存の運用からすると、当時の本事件の記録保存の運用は、適切ではなかったと思われる。

【神戸連続児童殺傷事件】1997年2~5月、神戸市須磨区の住宅街で小学生5人が次々と襲われ、2人が殺害された事件。中学3年で当時14歳だった「少年A」が殺人容疑などで逮捕された。刑罰の対象年齢を引き下げる法改正のきっかけとなった一方、犯罪被害者の支援に目が向けられる契機にもなり、2001年施行の改正少年法では、被害者に記録の一部の閲覧・コピーを認め、08年施行の改正法では、重大事件の被害者や遺族に少年審判の傍聴を認めた。兵庫県では心の教育を見直そうと、98年から中学2年での職場体験学習「トライやる・ウィーク」が始まった。

【特集ページ】成人未満

 元稿:神戸新聞社 朝刊 主要ニュース 社会 【話題・神戸家庭裁判所・神戸連続児童殺傷事件の事件記録を家裁が廃棄していた問題】  2022年10月20日  05:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2022年10月19日 今日は?】:米ニューヨーク株式市場が前週末比508ドル安の大暴落。ブラックマンデー

2022-10-21 00:00:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2022年10月19日 今日は?】:米ニューヨーク株式市場が前週末比508ドル安の大暴落。ブラックマンデー

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2022年10月19日 今日は?】:米ニューヨーク株式市場が前週末比508ドル安の大暴落。ブラックマンデー

 ◆10月19日=今日はどんな日

  米ニューヨーク株式市場が前週末比508ドル安の大暴落。ブラックマンデー(1987)

ブラックマンデー(NYダウ)

 ◆出来事

  ▼日ソ両国が国交回復に関する共同宣言に調印(1956)▼競馬秋華賞でスティルインラブが勝ち、史上2頭目の牝馬3冠達成(2003)

 ◆誕生日

  ▼林家木久扇(37年=落語家)▼ラサール石井(55年=タレント)▼金子賢(76年=俳優)▼瀬川亮(78年=俳優)▼木村文乃(87年=女優)▼志保(92年=女優)▼副島美咲(93年=タレント)▼須賀健太(94年=俳優)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2022年10月19日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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