【阪神淡路大震災から30年】:天皇、皇后両陛下が、追悼式典に出席「得られた知見、次の世代へ」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【阪神淡路大震災から30年】:天皇、皇后両陛下が、追悼式典に出席「得られた知見、次の世代へ」
天皇、皇后両陛下は17日、神戸市の兵庫県公館で催された阪神大震災の30年追悼式典に出席された。天皇陛下はあいさつで、犠牲者に哀悼の意を表した上で「震災の経験と教訓を基に、安全で安心して暮らせる地域づくりが進められるとともに、得られた知見が国の内外に広がり、次の世代へと引き継がれていくことを期待する」と述べた。
阪神大震災の追悼式典で黙とうされる天皇、皇后両陛下(共同)
両陛下は皇太子時代の1995年に発生間もない被災地を訪れた。陛下は「互いに励まし助け合い、懸命に前へ進もうとする姿は、今もなお脳裏に深く刻み込まれている」と語った。
震災を経験していない世代が増える中で「若い人たちが自主的に学び、考え、自分の言葉で発信し、次世代へつないでいこうとする活動に取り組んでいると聞き、心強く思う」とした。
両陛下は祭壇に花を供え、深く拝礼した。
式典に先立ち、被災地を支援する団体と懇談した。住民から震災経験を聞き取り、語り部活動をする高校2年吉元孝輔さん(17)は、震災後に生まれた世代が当時を知る人と話す場をつくっていると説明した。陛下は「世代間の交流は大切ですね」とし、皇后さまは「若い力は大きいですね」と笑顔を見せた。
兵庫県内の学校教職員で構成する「震災・学校支援チーム(EARTH)」の養護教諭三村理加さん(60)は、能登半島地震での活動を紹介した。心のケアについて、両陛下は「早期に関わることが大事ですね」と話した。
「人と防災未来センター」に移り、地元の小学生が防災を学ぶ様子を見学した。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【災害・地震・阪神淡路大震災から30年】 2024年01月17日 17:12:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます