《松尾貴史のちょっと違和感・12.29》:一昔前の日本 常識、良識あったのに…
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《松尾貴史のちょっと違和感・12.29》:一昔前の日本 常識、良識あったのに…
ここのところ、昭和を「いい時代だった」と懐かしむ声を頻繁に聞くようになった。以前は平成世代の人たちが、手あかまみれで古臭く、泥臭い様子を「昭和だなあ」と、半ばばかにするように冷やかしていたが、最近は「あの時代に戻りたい」という文脈で語られる場面が増えたような気がする。これは私の周辺に限ったことなのだろうか。
本コラムをまとめた単行本の最新刊で古谷経衡さんと対談した。その際、一昔前は「世間様」「世間体」という「神様」が存在していたという話になった。法律や規則で禁じられていなくても、昭和のころは「そういうことはするもんじゃない」という常識、良識が広く浸透していたと思う。
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元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【松尾貴史のちょっと違和感】 2024年12月29日 02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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